見出し画像

母から子へ伝えられる遊びの知恵

最近、新米ママのお宅に伺ったときのことです。そのお宅では、遠方から義理のお母さんが泊まり込みで育児を手伝いに来ていました。3人の男の子を育て上げた大ベテランのお義母さん。その姿に、母親としての知恵と経験の深さを感じました。

生後1か月半の赤ちゃんはすでに5キロを超えた元気な子で、抱っこもなかなかの重労働。それでも、お義母さんは片手でひょいっと抱き上げ、赤ちゃんをあやしながら「しゃかしゃか」と音を鳴らし始めました。最初は何をしているのかと思いましたが、その音の正体は空になったおしりふきの袋!袋を手でこすって音を鳴らしていたのです。

この音が赤ちゃんには心地よかったようで、次第にまぶたが重くなり、眠りにつきました。昔はテレビの「ザーッ」という砂嵐の音が赤ちゃんを安心させると言われていましたが、今ではドライヤーや換気扇、水の音を再現するアプリもあります。それでも、お義母さんは身近にあるもので工夫し、その場で対処していたのです。

私は思わず「さすが、お義母さん!」と感嘆の声を上げました。このような創意工夫の育児は、親から子へ、世代を超えて受け継がれていくものだと実感しました。そして、それが新米ママにとっても心の支えとなることがあるのです。

今回の新米ママは、とてもよく頑張っている一方で、不安が強く、安心感に少し欠けているように見えました。私ができることは、まず彼女の話に耳を傾け、不安に寄り添うこと。そして、必要な育児の技術を教えること。残りはお義母さんや産後ケア施設といった周囲のサポートに託しました。

育児はネットで得られる知識だけでなく、創意工夫や実践的な知恵、そして人と人とのつながりの中で親自身も成長していくものです。赤ちゃんだけでなく、親もまた成長していく過程にいるのです。

私はこれからも、このような「つながりの中で育まれる育児」を支援し、新しい親子関係を応援していきたいと思います。身近な知恵や経験が、次の世代へと受け継がれていきますように。


身近な創意工夫で育児をもっと楽しく

育児の中で困ったことがあれば、まずは身の回りを見渡してみませんか?意外なものが赤ちゃんを安心させたり、ママの手助けになったりするかもしれません。大切なのは、完璧を目指すことではなく、創意工夫で楽しく育児に向き合うこと。

そして、不安や悩みを抱えたときには、一人で抱え込まず、身近な人に頼ったり、専門家に相談したりしてください。赤ちゃんの成長だけでなく、ママ自身の成長も、周囲のサポートと工夫の中で育まれていくものです。またパパもそうです。

一緒に楽しみながら、育児を一歩ずつ進めていきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!