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「頭の形クリニック」から学ぶ赤ちゃんの育て方(専門家の意見を取り入れたアプローチ)

赤ちゃんの「頭の形」を守るために知っておきたいこと

なぜ私は「日本古来の育児」を大切に考えているのか。その理由の一つは、親子の触れ合いの大切さと同時に、赤ちゃんの「頭の形」を守るためです。

戦後、硬いベビーベッドが普及し、赤ちゃんが仰向けで寝ることが一般的になりました。しかし、赤ちゃんの頭はとても柔らかく、生後1か月以内に寝る姿勢の影響で形が変わってしまうことがあります。これを「変形性斜頭症」と呼び、0歳からの頭の形クリニックで知られる草川医師もその重要性を指摘しています。

頭の形はいつ変形するのか?

赤ちゃんは生まれる際、産道を通ることで一時的に頭が変形することがありますが、通常は1~2週間で自然な形に戻ります。しかし、生後1か月以内はほとんどの時間を寝て過ごし、長時間同じ向きで寝ることで頭の一部が平らになることがあります。この時期は赤ちゃんが自分で首を動かすのが難しく、向き癖が起こりやすい時期です。

さらに、頭が一部平らになると、反対側に向きにくくなり、斜頭症と呼ばれる状態が進行することがあります。この状態がひどくなると、顔の左右非対称が目立ち、ほほ骨が出てしまったり、耳の位置が左右で非対称になる場合もあります。最近では、そういったお子さんに出会う機会も増えており、治療や矯正が必要になることがあります。

頭の形を守るためにできること

では、赤ちゃんの頭がまあるく健康的に育つために、どのような工夫ができるのでしょうか?

  1. 抱っこの時間を増やす
    生後1か月以内は、赤ちゃんをたくさん抱っこしてあげましょう。抱っこは親子の絆を深めるだけでなく、頭が床に触れる時間を減らすことができます。

  2. 寝かせる向きを変える
    仰向けだけでなく、左右どちらかの横向きに寝かせるように工夫してください。毎回寝かせる向きを変えることで、同じ部分に圧がかかるのを防ぎます。

  3. 光の方向を調整する
    赤ちゃんは光のある方向に自然と顔を向ける性質があります。そのため、寝かせる場所や方向を調整し、バランスよく頭を動かせるようにしてあげましょう。

  4. タミータイム(うつぶせ遊び)を取り入れる
    赤ちゃんが覚醒している時に、安全を確保した状態でうつぶせにする「タミータイム」を取り入れることで、首や体幹の筋肉を鍛えるだけでなく、頭が床につかない時間を増やすことができます。初めは5分程度から始めて、赤ちゃんがご機嫌なら時間を延ばしていってみましょう。

まとめ

赤ちゃんの頭の形は、最初の1か月の過ごし方がとても大きな影響を与えます。親としてできることは、赤ちゃんが自然な形で成長できる環境を整えること。そして何より、たくさん抱っこしてあげることが、赤ちゃんの安心感や心の発達にもつながります。

大切な赤ちゃんがまあるい頭を持ち、健やかに育っていけるように、一緒に工夫してみましょう!


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