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赤ちゃんとの最初の10日間が未来を作る~感受期を活かす方法

親子のきずなを深めるには~『親と子のきずなはどうつくられるか』より~

こんにちは!今回は、初めて出産を迎えるママに向けて、親子の絆を深めるためのヒントをご紹介します。『親と子のきずなはどうつくられるか』(MHクラウス著)は、親子のきずながどのように作られるかを科学的な視点から教えてくれる一冊です。


母親の「感受期」とは?

この本では、母親には「感受期」という特別な期間があることが解説されています。これは、出産直前から始まり、産後10〜14日ごろまで続く時期のこと。この期間中、母親は赤ちゃんとの関わりによって強く影響を受けやすくなり、絆を深める重要なタイミングとなります。

例えば、研究では、産後に母児同室で過ごした母親が情緒的に安定しやすく、母乳育児がスムーズに進むことが確認されています。また、分娩中に継続的な情緒的サポートを受けた母親は、育児の自信が高まり、赤ちゃんを「わが子」としてより早く受け入れることができるという結果も出ています。


具体的なケアのポイント

本書では、以下のようなケアが絆作りに重要だとされています。

  1. 出産直後の肌と肌のふれあい
    赤ちゃんが生まれたら、すぐにママの胸の上に抱っこし、分娩室で1時間は隣に一緒にいる。また、そこで「肌と肌のふれあい」を行うことで、赤ちゃんが安心し、ホルモンが働き、自動的に母子の絆が深まります。

  2. 母児同室の実践
    新生児室ではなく、赤ちゃんと同じ部屋で過ごすことで、赤ちゃんの表情や声に敏感になりやすくなり、育児がスムーズになります。

  3. 自然な授乳を促す
    赤ちゃんが自力でおっぱいを探して飲み始める力を信じて、最初の授乳は赤ちゃんのペースに任せるのが理想的です。産まれた分娩台の上で最初の授乳をすることをできたらトライする。あかちゃんはママの体を登って吸い始めます。



私自身の体験から感じたこと

私自身、母と私の間では愛着を感じるのが難しいと感じた経験があります。私は35週で緊急帝王切開で生まれ、低出生体重児として生後3か月間NICUで過ごしました。その間、母親とは完全に離れていたため、母は常に私に対して不安を抱えており、私も心理的な距離を感じて育ちました。

その経験があったからこそ、自分の出産ではこの本に書かれているケアを取り入れたいと思いました。実際、出産後、息子をすぐ隣に置いてもらい、1時間後に計測をしてもらいました。そのとき「どうして私の子どもを他人に預けなきゃいけないんだ!」という本能的な感覚が湧き上がったのを今でも覚えています。この「私の子!」という感覚は、この1時間が鍵であったと、後から本を読みなおして気づきました。また、肌と肌でふれあうことで自然に芽生たと思います。


まとめ

『親と子のきずなはどうつくられるか』が教えてくれるのは、「赤ちゃんが生まれた瞬間から親子の絆は始まる」ということ。そしてその絆を深めるためには、母親自身が安心して育児に向き合える環境が大切だということです。

初めての育児は不安や戸惑いも多いかもしれません。でも、ママと赤ちゃんが一緒にいる時間を大切にし、絆を深めるケアを取り入れることで、少しずつ自信がついてくるはずです。「私らしい育児」で、赤ちゃんとの新しい毎日を楽しんでくださいね!


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