絵を描く喜びを思い出した日@珈琲とデッサン
2月某日。友人に誘われ、島田のソライロビルで行われたドローイングイベント『珈琲とデッサン』(現在は休止)へ。参加者が交代でモデルになり、10分1セットで描く。
絵を描くのは久しぶりだったので、なかなかエンジンがかからない。
見たままにものを描くのって意外と大変。ついつい頭の中で補完して、適当に描いてしまう。普段いかにものを見ていないかがわかる。それと同時に、目の前のものとじっくり向き合うことで、ちょっとしたマインドフルネスにも繋がっているようで、日常の騒々しさからつかのま解放された気分にもなった。
イベントを主催するイラストレーターの一栁綾乃さんは、主にタイムキーパーとファシリテーションをしてくださり、落ち着いた雰囲気の中でのびのびと描けたのも心地よかった。
最後にモデルも体験。
1時間ほどのデッサンの後にはJUN喫茶さんのおいしいドリンクをいただきながら、お互いの絵を見合う。
同じモデルを描いているのに、参加者それぞれの絵に味があって、だけどちゃんとモデルらしい。幅広い年代の参加者と和気あいあいと感想を言い合えるのも楽しい体験だった。
最後に、何名かの参加者と自分がモデルをした絵を交換。素直に嬉しかった。
私は日頃から自分の絵に対してダメ出しをする癖がついていて、人に見せるのも恥ずかしかったのだけど、見せ合うことで生まれる交流も、描く喜びのひとつだったなあ、と初心を思い出すことができた。
いただいた絵とともに、この気づきを大切にしていきたいと思う。
(写真提供:一栁さま)