優良高配当株【三菱HCキャピタル】購入のタイミングはいつ?
会社概要
三菱HCキャピタルはリース会社です。
「リース」とは、賃貸借という意味で
コピー機や事務用品、自動車などを代わりに購入・貸し出して、
リース料を取るビジネスです。
三菱HCキャピタルならではの強みは、
何と言っても複数社が合併したことと、それによるシナジー効果。
では、この複数の合併は、どのような歴史で行われたのでしょうか。
まず、
1971年に三菱商事、三菱銀行などを中心とする三菱グループ11社と
日本生命、第一生命、チェース・マンハッタン銀行関連会社3社の
合計16社を株主として、
ダイヤモンドリース株式会社が設立されました。
次に、2007年、ダイヤモンドリース株式会社とセントラルリースが経営統合して、三菱UFJリースに社名を変更しました。
そして、2016年に日立キャピタルと資本業務提携、
2021年に合併し、三菱HCキャピタルに社名が変更されました。
航空、エンジンリースなど、
アセットビジネスに強みの三菱UFJリースと
メーカー系として販売金融に強みのある日立キャピタルは、
事業の重複が少ないです。
また成長領域の得意分野も異なり、再生可能エネルギー発電所事業では、
三菱UFJリースが、太陽光。
日立キャピタルは、風力となっており、
互いの知見を共有し、拡大を見込めるでしょう。
この非常に高い統合シナジー効果が
今後発揮されることが期待されます。
今期~来期中には、新中期経営計画も発表される予定で
注目したいです。
この統合により、業界トップのオリックスについで業界2位になりました。
リース業界の売上ランキングは以下のとおりです。
事業内容
では、具体的にどんな事業を行っているのでしょうか。
詳しく解説していきましょう。
三菱HCキャピタルは、当社、子会社386社及び関連会社84社で構成され、
カスタマービジネス、環境・エネルギー事業、ヘルスケア事業、
不動産事業、航空事業、ロジスティクス事業、インフラ・企業投資事業
を行っています。
利益の内訳は以下のとおりです。
「カスタマービジネス」では、国内外の企業に向けて、
「アカウントソリューション」では主に国内の企業に向けて
備品からファイナンスまで、あらゆる解決策をもって効率化を手伝っています。
海外事業にも力を入れており、航空リースを買収したりと
急速に拡大しています。
国内は景気の低迷により頭打ちになっているので、リース業界全体で
再編がなされる見込みです。
生き残りのためには海外展開や多角化をする必要がありますが、
三菱HCキャピタルは三菱の看板を背負っています。
グループ内部で動く形になり、
良くも悪くも保守的にならざるをえないので、
慎重に物事を進めるゆえ大きく崩れることはない一方、
時代の流れに素早く柔軟に対応していけるかが鍵になるでしょう。
さて、売上をみていきましょう。
緩やかに右肩上がりで安定しています。
特に2022年には合併効果もあり売上高がぐんと伸びています。
配当
前置きが長くなりました。
肝心の配当はいかがなものでしょうか。
グラフからも増配が続いていることが読み取れますが、
23年も連続で増配しており、
花王(32年連続)、SPK(24年連続)に次いで3位にいます。
(今期の増配も決定しているので、24年連続増配の見込み)
さらに、利回りを考えても
花王約2.6%、SPK約3%に比べて、
三菱HCキャピタルは約4.94%、
配当性向は、40%。
(※2022年10月21日現在)
安定的に高配当が得られる。
まさに長期保有するのにうってつけの株で、
人気がでるのもわかりますね。
まとめ【購入のタイミング】
長期保有に向いていると先述しましたが、
購入のタイミングはいつがいいでしょうか。
620円で利回り5%となり、ここから大きな下落リスクは低く
増配が続く限り、押し目で買い増しでいいと思います。
私は、10月21日現在、平均取得単価628円×9,400株保有していますが、
一時より下落しているので、620円付近で長期保有用で買い増しを考えています。
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