色あせない想い出
この曲との出会いは私が高校一年生の秋のこと。
そして、先輩との想い出と共に…。
少し不真面目だった中学時代。
中学2年の頃に夢を見つけ、そこからやりたいことへの目標ができ取り組んでいた。
高校受験もその専門に進もうと思ったが、まだ学びが足りなかったこともあり、地元の高校に進学をした。
特に部活に入ることは考えていなかったが、その学校には少し珍しい部活があった。幼い頃から祭りで観てきていたものが部活としてあり、同じクラスで仲良くなった子もその部活が気になっていたことから一緒に入部した。
当時は部活としてしていたことは今になっても続いており、シーズンになれば活動をしている。
高一の夏ごろ。
運動部を引退した3年生が興味をもち、この部活で卒業までの短い期間だが共に過ごしていくことになった。
そこで出会った先輩。
気さくでニコニコと優しい先輩とはすぐに打ち解けた。授業中に手紙を書き交換。放課後も一緒に過ごした。ファミレスへ行き女子トーク。先輩の友達も含め一緒に過ごすこともあり、なんでこんなに私に取り合ってくれるのだろう?と思ったこともある。先輩と過ごす楽しさをまさに満喫していた。悔しくて泣いた日も、寄り添い、心配をしてくださり、本当に可愛がってもらっていたなと今思う。
文化祭の実行委員だった先輩は、当時の深夜番組の企画をやってのけた。冒頭に書いた曲を歌っている【やなわらばー】さんを文化祭にお招きした。そこで歌ったこの曲は今も忘れることなく口ずさめる。
この企画当日は先輩のことをカメラが密着していた。
先輩を見かけ、友達と「やっほー!」と声を掛けた。そんな会話が後日テレビで放送されたのは高一の私には嬉しかった。
校内弁論大会でクラス選出された先輩は全校の前で発表した。ある人との出会いがきっかけで「将来は沖縄に行きたい」という夢があることを語っていた。
高校を卒業した先輩は専門学校に進学し、そして本当に沖縄へ就職した。
相変わらず先輩の周りには多くの笑顔が集まり、変わらない人柄がうかがえた。
それからはSNSで繋がっていて先輩の様子はちょこちょこ知ることができていた。
とある日、先輩は自分は癌であると投稿した。
闘病中も頻繁に投稿しては、常に前向きな様子で笑顔の先輩だった。先輩を知る多くの人が祈り、応援をしていた。きっととても辛く苦しかっただろう。
言葉にならない。ここはあまり語りたくない。
今はもう会えない先輩。
先輩と過ごした期間は短いかもしれない。
それでも私には忘れることのない、色あせることのない先輩との想い出。今も鮮明に覚えている。
先輩と出会えたことに感謝しています。
ありがとうございました。
〜この記事の写真〜
私も高校を卒業し、カメラマンに撮ってもらった写真の一部を当時SNSに載せた。
誰に撮って貰ったのぉ!?
でーじ大人っぽくなったさー😉👍
と沖縄に染まった先輩のコメントがそこにはあった。