シオコレ・コーデ・リレーvol.15 サラ・デュルト&野中仁那
シオコレに関わりのある人やそのまわりの人に、シオコレの古着を着てコラムを書いてもらう、ゆる〜い連載 #シオコレコーデリレー 。
第15回目となる今回は、普段からシオコレのお洋服をよく着てくれているサラ・デュルトさんと娘の仁那ちゃんです。
旧グッゲンハイム邸の雰囲気にもぴったりのおふたりの着こなしををお楽しみください。
夫と一緒にシオコレを訪れていたときにこのコーデ・リレーの話を貰って、いいよ、と安請け合いしたものの、夫婦で、は照れくさくて嫌だし、どうしようかな?と思っていたら、結構シオコレ服をヘビロテしている娘がいたので、母娘で撮って貰うことにした。
そう、娘とは2年くらい前から靴のサイズが同じで、この頃背の高さも同じになった。こちらは年相応に逞しくなっているけれど、10代はすらりとしている。だから、ショートパンツやミニスカートなど、私が着ないものを着せたくなる。で、娘に似合いそうなのをシオコレで見つけると、いそいそと娘を誘い、シオコレに試着に行く。確か2年くらい前に買ったこのゴブラン織りのショートパンツもそう。緑のトップスは、撮影のために、店員のまんなちゃんがパンツに合わせて選んでくれて、娘の気に入り、購入。娘がおしゃれに興味を持つのは嬉しく、協力を惜しまないつもりだけれど、イマドキの新しい服をあまりほしがらないのは、Z世代だから?
私の着ているのは、シオコレ店主のまりちゃんのお祖母さんの「アッパッパ−」だったワンピース。今年3月19日の塩九青空市の時、出店していたシオコレのラックで見つけて、「SIO9に植えてるブドウとサクランボとグミの絵が描いてあるやん!(私の好きな)青緑やん!」といったら、夫が記念に?購入してくれた。持っている服の多くが青〜緑にかけての色合いなので合わせやすく(写真でもパンツや靴、小物を取り替えているのに気付いてね)、楽ちんなので、春から初夏にかけて大活躍した。これを着てシオコレに行くと図らずもまりちゃんを涙ぐませてしまったりするのだけれど。
思えば、私自身、祖母や叔母、母のお下がりを好んで着ていた。高2でベルギーに1年留学していたとき、年の近い従姉妹(つまり叔父叔母)の家に暮らしていたが、週末にはよく祖母の家に泊まりに行った。上の階に住んでいた、当時ブリュッセルの芸大に行っていた兄アリやその友だちと古着屋や蚤の市を見て回るのが楽しかった。どこかのホテルの払い下げのドアマンの制服のフロックコートを兄、私、従姉妹3人共手に入れて着ていたこともあったな。ガラクタに近い山の中から気に入ったものを見つけ出すのは至福の喜び。Allez, Fouillez, Fouillez!(さぁ、漁って漁って!) 5F la piece!(一つ5フラン!→人の多い週末には20Fになるのも一興)という売り子の呼び声が鮮やかに耳に蘇ってくる。いい物を安く手に入れる楽しみを存分に味わった。ショウウィンドウのコーディネートがおしゃれなModeという時代ものの古着を売っている店、petit rienというチャリティショップ、dodというアウトレットショップなどにも足繁く通って、日本に帰るときには服の量が半端なくなっていて、母にこっぴどく叱られた。(数年後、2年間イタリアに留学したときには靴で同じ事を繰り返し、このときはもう、親の援助なんてないから、涙をのんで荷物の超過料金を払って出国←全然反省してないのね)
今、生活圏内にシオヤコレクションというチャリティショップがあることをとてもありがたく思っている。あいにく日本では私はまぁまぁ規格外サイズなので、出会いは少ないが、青空市のときのように物語までついてくるともう抗えない。シオコレで良いのは、着なくなった服を持って行くこともできること。子ども服は成長に伴い手放す時期が見極めやすいが、大人の服は愛着があったりするとそう容易ではない。幸い、娘が私のお下がりを喜んで着てくれるようになったので、最近は家庭内リサイクルもすすんでいるけれど、自分が大事にしていたものを誰かが引き継いでくれるのは、地球の未来への意識の高いZ世代でなくともやはり嬉しい。
サラ・デュルト(旧グッゲンハイム邸|シオヤプロジェクト)
野中仁那(中学生)
今回着用いただいた商品
サラさん
■フルーツ柄ワンピース
■その他私物
仁那ちゃん
■ニットトップス
■ゴブラン織りのショートパンツ
■ゴールドのベルト
■ゴールドのイヤリング
■グリーンのバングル
■その他私物