シオコレ・コーデ・リレーvol.19 筒井大介
シオコレに関わりのある人やそのまわりの人に、シオコレの古着を着てコラムを書いてもらう、ゆる〜い連載 #シオコレコーデリレー 。
第19回目となる今回は、筒井大介さんです。
古本の人、まち歩きの人、コタツの人、団地の人などなど…さまざまなカルチャーに造詣が深く、生活の中の遊びしろを見つけるのが上手な人という印象です。
塩屋が大いに賑わった勝手に塩屋市の日に撮影を行いました。
コラムとあわせてお楽しみください。
本とか音楽とかローカルとか、文化-カルチャー的なものに関心があるのですが、「ファションにはあんまり興味ないですよー」という体(てい)で普段いるので、今回の文章はなかなか恥ずかしい。
大学生の頃はロックに憧れるKIDSだったので、グランジっぽい格好がしたくて、古着屋に行ったり、破れたジーンズにパッチあてたり、フリーマーケットで買ったナイキのバッシュをずっと履いてました。お金がないなりに、気に入った格好をするには古着はちょうどよかった。京都メトロにソニックユースのサーストン・ムーアのソロライブを観に行ったときに、京都のspinsで買ったTシャツをサーストンから「いいTシャツだね」と言われて握手してもらったのもいい思い出。
ちょっと大人になって働くようになって家族ができて、ショッピングモールによく入っている洒落たセレクトショップ(久しぶりに思い出した単語!)で服を買う期の到来。その頃は仕事と家族との時間が暮らしの全てで、新しい音楽もほとんど聴いてなくて、そういう人たちにとってショッピングモールは快適で、消費することで満足感(ガス抜きかも)を得ることができるように良く出来ている場所でした。
でも、それも数年すると飽きてしまって、子どもたちも少し大きくなって、自分の時間が少しづつできて、また音楽を探したり、DIYとか本屋巡りとか新しい遊びを見つけるようになってくると、不思議なもので魅力的に見えてた「セレクトショップ」の服がそうでもなくなってきてしまった。汚れたり、毛玉ができたりするのが気になるし、普段着るにはなんかちょっと窮屈じゃないですか?みたいな。それならもうユニクロとかGUみたいなファストファッションでいいのでは?と一瞬なったものの、全然テンション上がらなくて終了。
そんな頃合いで、頻繁に遊びにくるようになっていた塩屋に古着屋が3店もできるという事態が発生。その中の1つがシオコレことシオヤコレクションで、他の2店舗LOST BIRDとtana clothing STOREとともに、塩屋のどこかでそれぞれのお店につながる人と知り合って、じゃあ一回お店にも行ってみるかという成り行きで、久しぶりに古着に戻ってくるきっかけができました。
とりあえず、一回行ってみるかで始まったシオコレとの関係、定期的に店頭イベントをやったり展示をしたりしているので、「服を買おう」というタイミングじゃなくても、なんかのついでに寄る感じに。7月に観た、すたじおぽっちの展示は、服でギュウギュウの空間を見上げると賑やかな作品が”バン!”と存在しているのがとても良くて、印象深いものでした。ファーマーズマーケットなどイベントにシオコレが出店している時は、カラフルな服が飾られているブースが空間を華やかにしていていいなーといつも思う。神戸餃子クラブの部長とシオコレでばったり会ったときに、部長から「餃子のZINE(後の「神戸のまちぎょうざ」)を作りたいと思ってるんだけど、どうしましょう〜」と相談が始まり、その場にいた数人も巻き込んでワイワイ議論したのも楽しい時間だった。
なにかにつけて寄ったら店内をディグって、ちょっとずつ増えるアイテム。気負わず着れて、気持ちよく過ごせるので、次第に上がる古着率。この夏は気付いたら全身シオコレコーデ(キャップ、シャツ、短パン、サコッシュ)になってる日があって、ちょっとウケました。これから靴下必須のシーズンになると、シオコレ名物の片々靴下(かたかたくつした)が肌触りが最高だし、片方ずつなので気分で組み合わせを変えたりして活躍します。
本とかCD・レコードとかと同じで、着るものも新しいものを消費するだけじゃなくて、誰かからのパスを受け取って自分も誰かに回していくこと(さらにシオコレはチャリテーショップという仕組みもあって!)生活の中で自然と文化-カルチャーを育てることに参加できる気がしています。
筒井大介
@littlelenslibrary
(リトルレンズ文芸舎|ファンローカル|公務員)
今回着用いただいた商品
■キャップ
■ネオンカラージャケット(HELLY HANSEN)
■フリースハーフパンツ
■迷彩柄クラッチバッグ
■その他私物