シオコレ・コーデ・リレーvol.26 淸造理英子
シオコレに関わりのある人や、そのまわりの人にシオコレの古着を着てコラムを書いてもらうゆる〜い連載 #シオコレコーデリレー 。
今回登場してくれたのは、淸造理英子さんです。
三田村管打団?のトロンボーン奏者であり、映画「旧グッゲンハイム邸裏長屋」では主演を務めたりとマルチに活動されています。
今回は淸造さんのお気に入りスポットの井植記念館の広い庭で撮影を行いました。
春らしいコーディネートをコラムとあわせてお楽しみください。
すごく物が多いという自負がある。本、器、植物、いいなと思ったチラシなどの紙類、今までもらってきた手紙、そして服。
もともと物が多いという自覚があったわけではないし、そもそも自分以外の人たちの持ち物の量なんて知らないけれど、これまでの引越しのときに手伝ってくれた人たちがわたしの荷物の量を見てこぞって目を丸くしていたので、一人暮らしにしては多いのだろう。
部屋の中だけじゃない。1泊だけなのに何をこんなに持っていくの?!と言われたことだってある。泊まりの荷物と楽器を背負ってどこかに演奏しに行くとき、隙間時間に仕事しようと持っていったノートパソコンは開いた試しがない。でもでも、たとえ重い荷物で肩が壊れそうになってもわたしにはどれも必要なのだ。結局使わないことだってあるのはわかってる。けどいらなくってもいいんだ、安心したいんだ。
ここまでの話だけではただの取捨選択のできない人、捨てられない人だと思われるかもしれないけれど、だからといって持ち物に対してずさんな気持ちを持っているつもりもない。だってわたしが選んで買い物してきたものたちを見ると、誰といっしょにいてどこで買ったのか、そのとき店員さんとどんな会話をしたのか、ちゃんと思い出が蘇ってくる。
それはシオコレでの買い物だってそう。
シオコレがオープンする前、2020年のチャレンジショップのときにこれ絶対せいぞうに似合うって!と強く勧められて買ったフリフリのブラウス。
映画「旧グッゲンハイム邸裏長屋」の舞台挨拶の日に着るための衣装を探しに駆け込み、いっしょに選んでもらったワンピース、イヤリング。
月1で営業しているちいこミセの日に見つけてビビッときたもののその場では買わず、その数日後初めて塩屋を訪ねてきた知人を連れてシオコレに行ったとき結局購入したニット。
ここまで書いてみて思ったけれど、わたしにとって買い物はアルバムと似ている。
その当時どんなものが好きでどんなことに興味があったのか、どんな出来事があったのかがよくわかる。ひとつひとつはなんでもない日常のことだけど、時間が経ってから振り返ってみるとそういえばあのとき楽しかった、なんて思い出に変わっていたりするから不思議だ。
そんな思い出を纏う服たちは、たとえ今の気分じゃなくなって着なくなってしまったとしても捨てるには忍びない。そんなときにシオコレに服を持ち込むと、もしかしたらまた誰かが着てくれるかもしれないと思えて服を手放すことがすこし楽しいことに変わるのだからこれもまた不思議だ。
ちょっと季節の服や衣装を探しに寄れる、誰かに着てもらいたい服を預けに寄れるお店が徒歩圏内にある暮らしはとても豊か。
服を寄付しに行ったのに、またそこでいいなと思う服を見つけて買っちゃうんだけどね。
淸造理英子 (三田村管打団?)
@okeirozies
撮影場所:井植記念館周辺
今回着用いただいた商品
■キャップ
■イヤリング
■ピンクのスカジャン
■花刺繍ニット
■スカート
■その他私物