美しい宿泊施設-03-ザ・プリンス箱根芦ノ湖
2024年は残すところおよそ3ヶ月で初投稿
しおやです。
今回は美しい宿泊施設シリーズです。
01は台湾のザ・ラルー、
02は大阪の千里阪急ホテルでした。
今回は神奈川県の箱根にあるホテルです。
日本における最高の建築家の1人である村野藤吾の設計事務所によるザ・プリンス箱根芦ノ湖です。
ホテル概要
箱根には多くの旅館やホテルなどの宿泊施設がありますが、芦ノ湖のほとりという素晴らしいものロケーションはなかなか無いのではないでしょうか。以前紹介した 台湾のザ・ラルーもそうでしたが、湖の持つ「静かな自然を 眺められる場所性」は 海や森とも少し違う雰囲気を感じさせてくれます。
箱根は私が住む横浜からも東海道線とバスや箱根登山鉄道で行くことができますが、芦ノ湖となると小田原からバスになるか、あるいは車です。
ザ・プリンス箱根は半径約21mの2つのドーナツ型のプランが特徴的です。
村野藤吾図面集で手書きの図面を見ても大変な美しさです。
円形というだけでも設計や施工の難しさもあり珍しいです。そこに施された植物のような有機的な意匠が、デコレーションでもあり、窓やバルコニーといった機能でもあるというのは、村野藤吾らしさです。
UFOのようだ
訪れた日はちょうど濃霧の日で、写真のような怪しい雰囲気。
おどろおどろしいとも言えるし、妖美で、飛んでいってしまいそうな物体を彷彿とさせます。
余談ですが、有機的な建築といえばフランク・ロイド・ライトです。
サンフランシスコからほど近くにある、シーランチコンドミニアムの帰りに見に行ったマリン郡庁舎がザ・プリンス箱根に通底するものがあると感じました。ホテルと市庁舎という機能の違いや芦ノ湖とカリフォルニアという気候もかなり異なるので、違いももちろん多いですが、漠然いえばどちらも宇宙船的です。マリン郡庁舎がダカタと言うSF映画に登場したように、ザ・プリンス箱根がSF映画に出てもそれっぽくなりそうです。
階段
村野藤吾といえば階段です。
この階段はそれほど見せ所的な場所にはありませんがとても美しい。色合いがレトロっぽくもあり、艶っぽくもあります。
この階段は天井と相まって、漫画だとドドーン!という文字がよく似合います。先ほどの階段の雰囲気に、天井の高さが非日常感を増幅させています。
その他の萌え所
部屋
私が泊まった部屋はシンプルなワンルーム。天井もフラットで圧迫感が無く、サッシやルーバー引き戸も天井高さまであり、とてもスッキリしています。
そしてやはりバルコニーが演出的で素敵です。
行ったのは2年前の夏でしたが寝巻きが買いたいと思うほどおしゃれでした。
周辺での観光スポット
芦ノ湖周辺では車が無くてもクルーズ船や小さい水族館も楽しめますが、ロープウェイも楽しいです。
山の上のロープウェイの駅が、なんというんでしょう、この廃墟感。
貫禄です。
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