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【日本酒】数字のはなし⑥ 日本酒度と酸度のはなし

日本酒度と酸度のはなし


日本酒のラベルに書いてある他では見かけない『日本酒度』『酸度』という単位。時々これをアルコール度数的な感覚で判断している人も見かけますがちょっと違います

日本酒度

日本酒度は「甘口」「辛口」の指標のひとつで、日本酒に含まれる糖度を数値化したものです。単位は比重で15℃の日本酒の比重を測定します。 日本酒に含まれる糖分が基準値より多いと-になり少ないと+になります。ここが間違いやすいですね、なんとなくマイナスの方が辛口っぽいイメージ感じますよね。
関係式は 日本酒度=(1/比重-1)×1443

酸度

酸度はラベルに書かれていない場合の方が多いですけど本来日本酒度と酸度を合わせてより明確なタイプ分けが出来ます。
酸度というとリトマス試験紙で測るpHが思いつくと思いますが、ちょっと違います。単純にお酒のpHを計るわけではないです。日本酒の酸度とは有機酸の含有量を示したものです。
そうはいっても酸度が高いと酸っぱみも強く出る傾向があります。
酸度の計り方、日本酒10mlに0.1Nの水酸化ナトリウム溶液でpHが7.2になるまで中和滴定をおこないます。 その際に使用した水酸化ナトリウム溶液の体積が酸度となります。
酒に酸味・旨味をもたらす成分でほとんどの日本酒の酸度は0.5?3.0程度で中庸(1.4~1.6)より低いものを『淡麗(たんれい)』高いものを『濃醇(のうじゅん)』と表現されます
この日本酒度と酸度から明確にタイプ分けがされており、日本酒度が高く酸度が低いものを『端麗辛口』日本酒度が低く酸度が高いものを『芳醇甘口』といいます。

酸度と日本酒度からわかること

のど越しで言うなら淡麗はさっぱり、芳醇はコクがある。
このさっぱりさとかコクとかがお酒によってにすごく個性があってこの数字ではなかなか表現しきれませんが、数字もまた指標ですのでそれがまた日本酒の楽しいところなのです。当然ながら(?)
数字ですべての味が表せるわけではありませんが、日本酒はこの数値をもとに辛口や淡麗など明記しています

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