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RWC2019ニワカの旅02

こんにちは、しおつきです。

今後ちょくちょく出てくるので、
エナガ
と仮名をつけた。
私とラグビーを一緒に見に行く仲間のことである。

エナガと私のラグビー観戦歴は同じで、ほぼ同じ試合を見ている。たぶんラグビー熱は私より上。私はプロ野球も好きなんでね。

そんな私とエナガのラグビー観戦が本格的に始まる年の話。



~RWC2019当日01~


「四年に一度じゃない。一生に一度だ」

街中でそんな言葉を目にすることも多くなった2019年。

地元。仕事休み。わりといい席のチケット残あり。

この条件、クリアした。
だから観に行くことにした。
完全に思いつき、偶然、気まぐれだったな。
どうせなら日本代表戦が良かったけどレベスタ(当時レベルファイブスタジアム、現ベスト電器スタジアム)での開催はないから仕方ない、そこだけは妥協した。

ラグビーに興味あったわけじゃない。一生に一度っていうくらい稀な大会ならちょっと見とこうか、ってそれだけのこと。前見た試合も悪くなかったし。

きっかけとはそんな適当なとこから生まれるのだ。


2019年10月2日。
パーク&ライドでイオンモール福岡に到着。周りにはやたらオソロ服の人たちがいた。

赤と白のしましま。
しましま人だ。

しましま人らと私とエナガwith買い物客。
そんな人らでごった返すイオンをぶらついていたらRWC2019グッズを取り扱ってるスポーツ店に行き当たり、せっかく(何がよ?)だから記念に何か買おうということになった(以下ラグビー好き=しましま人)。

しましま(日本代表ジャージ)は…売ってたけど気軽に買える値段ではなかった。子しましまですら驚く値段で、
「ラグビーの人達って金持ちなん?」
「他のも値段びっくりだわ、見てよ」
「ブルジョワだ…ラグビーの人達…」
「でもなんでラグビーの服ってボーダーばっかりなん?」
「ほんとボーダーばっか。着ないって…」
「ねぇ…」
なんてエナガと話しながら、何とか好みにあって私でも買える値段のものを見つけた。
RWC2019日本と書いてある綿黒Tシャツ(値段が手頃)とレン&ジーのピンバッジ(ゆるキャラ好き)。こんな感じで消去法で買った品は今ではRWC2019を思い出す大切なキーアイテムだもん、何がどうなるか人生って分からんよねぇ(大げさ)。



バスの時間になり、レベスタへとドナドナされる私とエナガ。私はさっき買った黒Tを着て「前からのラグビーファンですけどなにか?」という雰囲気を装ってみた。
ぶるじょわなしましまではないけれど。
本当は何一つルール分かってないんだけども。
いいんだよこういうのはノリなんだからと割り切って着た(せっかく買ったんだしな)。

そんな一般ぴーぽーの私たちは、しましま人が持つチケットがずっと気になってた。横目でチラチラみながら、
「あれ…いいね、あれ欲しかったね」
とこそこそバスの中で話した。私たちが持っているチケットはバーコードが印刷されたただのコピー用紙。しましま人のそれはカラフルにデザインされていて、同じ試合のチケットなのに大変な差があった。
これは今でも惜しいと思ってることの一つ。後悔先に立たずとはよく言ったもんだわ。


レベスタに到着しスタジアム手前の坂道に発生してたながぁい行列の最後尾につく。しましま人も非しましま人も聞きなれない言葉を話す人もちびっこもワイワイしながら並んでて、ヤフオク(現福岡PayPayドーム)列とはだいぶ雰囲気が違ってた。なんでも鷹(福岡ソフトバンクホークス)と比べちゃうのは私が鷹党だからだ。
先は見えないけどもレベスタは2回目だから入り口までの距離が想像できてしまって、周りはなんだか楽しそうだったけど私もエナガもやだわぁ立ちっぱは辛いわぁ、と入場前から少しゲンナリしてしまった。

でも、今なら楽しそうなのもわかる。ラグビー好きがラグビー見に来てるんだもん。試合のこと考えたら待ってる列でも楽しくもなるよねぇ。

しかし当時の私たちはニワカにすらなっていない、ただ周りの雰囲気にノッて見に来た一般ぴーぽーである。立ちっぱなしにぐずつく天気、開場前から既に疲れ始めていた。

私とエナガの会話も少なくなったころ、ゆるゆる列が進み始めた。

開場時間だ。

シマエナガ(想像)


ここまでお読みいただき
ありかトマト。