週刊俳句の新年詠
毎年ウェブマガジン「週刊俳句」で新年詠の募集がある。
一人一句提出すれば、投句はすべて掲載される(はず)。
今年は柳人の投句が少なかったような・・・。
週刊俳句 Haiku Weekly (weekly-haiku.blogspot.com)
魚鷹かふて餅のつきたる椀の底 湊圭伍
初日記精通日にも似た白さ 月波与生
昇り竜の尾っぽの安否確認 竹井紫乙
柳俳どちらも書かれる方を除けば上記の三名(たぶん)。
月波与生さんの句がいちばん川柳「らしい」のかもしれない。
気になった句は以下の五句。
逃げられぬ空もありけり初御空 有本仁政
昨年の卵でつくる目玉焼 上野葉月
参詣と排除ベンチの初景色 安田中彦
門松とポストと地質調査員 瀬戸正洋
元日や一瞬先の闇揺るる 大野泰雄
130句のうち、時事に関するものはさほど多くない印象。
手元の実景から書かれたであろう句の中では上野葉月さんの
身も蓋もない実直さが好ましく感じた。