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allure

本当に、終わってしまったみたいです。
追いコンを終えてから徐々に悲しさが強くなっていって、正直何かをしたり人に気を遣う余裕は全くないです。でも、当たり前のように仕事はしなければいけないし、会話もしなければいけない。ふと気を緩めたらすぐに涙が出てしまいそうになりながら、なんとかやっています。

ちょくちょく書いたり話したりしたこともあり重複もあるかもしれないですが、皆さんにみていただくのはもちろん、記録用として書き残しておきたいと思います。


まずは、ここまで2年半、ありがとうございました。
我々の音楽に出会ってくれた方、我々をいろんなライブ・企画などに誘ってくれた方、皆様のおかげで、ここまでやってくることができました。


2023年4月のallure紹介記事からはや1年の間にも、いろいろやらせてもらいました。
前半は一旦お休みをしていて、8月から復活。
9月に2nd EP「汐風の名残り」をリリース。
リリースと絡めてMV撮ったりラジオに出たり。
3月には1年越しに東京へ遠征して激アツシューゲイザーイベントにも出ました。

東京。最高の日でした。

ちょっとずつ「存在を知ってもらえている」という実感が湧いていく一方で、無期限活動休止という逃れようがないデカ壁がどんどん近づいてくるのもあり。
いろんな人に「もったいないよね、なんとかして続けれればいいのにね」とありがたい言葉をいただくことも増えてきて、嬉しい反面とても傷ついていたりしました。言ってくる人が悪い、というわけでは全くなくて、いつまでも割り切れない自分自身に情けなさだとか不甲斐なさをずっと感じていました。

それはもちろん、僕も続けれるものなら続けたいです。ただ、メンバーがいてこそのバンドなので、無理なものは無理なんですよね。


そういえば、ここ数日で気づいたことがありまして。
僕、バンドのみんなのことマジで大好きみたいなんですよね(突然の告白)。

終わってから1人で悲しみに暮れていたんですが、考えてたことって「もうこのメンバーで集まっていろいろやることはしばらくないんだなぁ」という感じだったんです。

「バンドがやれない」じゃなくて、「このメンバーで一緒にいれない」ことの方が辛かったんですね。

自分が選んでバンドを一緒にやってくれとお願いしたこのメンバーのことを、一番に信頼していて、誇りに思っていて、本当に大好きだったからこそ、ここまで諦めずにバンドをやってこれたし、仕事とバンドの両立もしんどいながらもやってこれたわけです。
それくらい、みんなの存在は僕の生活の支えになっていました。

僕自身音楽はやめないですし、別のバンドを動かしてもいるのですが、それでもおそらくこの思いは一生抱えて生きていくんだろうと思います。それが自分を押し潰して破滅に追いやられてしまわないように、うまく割り切れるように頑張っていかなきゃいけないですね。すでに押し潰されているので先行きが不安ですが。

ちょっと訳わかんなくなってきましたが、とにかくしばらくはメソメソしていると思うので、まあそっとしといてやってください。


しんみりしすぎてきたので、追いコンの振り返りでもします。

今回のセットリストは
1. voyage
2. 海を紡ぐ
3. 新曲
en. あかつき
でした。 

「燦めきやらないんかい!」ってめっちゃ言われました。
いや、あの、すみません。もちろん候補には上がったんですよ。でもなんか最近毎回燦めきが最後だったし、いろいろありまして今回はやりませんでした。許してください。まあ後述します。

逆にvoyageについては、やってほしいっていう要望があったのでねじ込みました。個人的にもやりたかったっていうのもあって。今まではうちのイメージとはちょっと違う曲として封印みたいなことをしてきましたが、いい曲なのには変わりないので最後にやれてよかったです。

voyageではなんとか耐えたんですけど、海を紡ぐが始まった瞬間からもう涙腺終わりました。
実際、2曲目に至るまで本当に実感が湧いていなかったというか。
泣けるのかな?なんて思っていたほどだったんですが、もうしっかり泣きましたね。
今までの思い出がぶわーーーっとよみがえってきて、んで「ああ、始まってしまった、もう戻れないんだな」って思った瞬間を今書きながら思い出しているだけでもやばいです。

して、いったん泣いた後に初出しの新曲です。この曲の紹介もしなきゃですね。
この曲は、実は1年前からこの追いコンのためにあっためていました。去年の追いコンの時期にも一曲追いコンのためみたいな曲を作ったんですが、そっちはみんなを追い出すための曲で、今回の新曲はallureの振り返り・総まとめみたいな曲です。

歌詞はこんな感じ。

色づく春の陽 淡い記憶の波間でまどろむ
しまっておくよ 光のかけら集めた小箱に
優しいそよ風が 肌を掠める季節は微笑む
旅立つ背中は 愛おしい日々を残して行くのさ  

君と見た景色も 交わしあった言葉も
笑い合ったあの日々も
きっと道を照らすから 忘れない

僕らの旅路は やがて幕を下ろす
ここにあったその証を
ずっと 残しておくために
まっすぐ 歌うよ

夜明けを待つ花 記憶は巡っていく
長い旅の果て 眠れない夜越えて
駆け抜けた日々や 過ぎ去った思い出は
終わりを彩る 別れの春が来る

君と見た景色も 交わしあった言葉も
笑い合ったあの日々も
きっと明日を照らすから 忘れない

当たり前の日々に さよなら告げるその時まで
輝きを増してく
そうやって歩んできた
美しさは色褪せずにあるから
このまま

僕らの旅路は やがて幕を下ろす
ここにあったその証を
ずっと 残しておくために
まっすぐ 歌うよ

割とダイレクトに思いを表現しているというか。
寂しい気持ちはもちろんあるけれど、このバンドに一つの区切りをつけて、新しい道へ進んでいくメンバーをしっかりと送ろうという感じです。

明確なallure振り返りポイントというのがこの曲にはあります。
夜明け〜春が来るの部分です。
この部分は、allureとして今までやってきた全ての曲を要素として詰め込みました。こんな感じに。

夜明けを待つ花   → wistaria、あかつき、dawn
記憶は巡っていく  → 巡る季節の中で、forward
長い旅の果て    → voyage、夕凪
眠れない夜越えて  → 熱帯夜

駆け抜けた日々や  → Dive into moonlight highway
過ぎ去った思い出は → 海を紡ぐ
終わりを彩る    → さよなら
別れの春が来る   → 燦めき、新曲21

曲名から引っ張ってきたものもあれば、歌詞の内容から引っ張ってきたものもあります。歌詞どんなんだっけ?と思った人はこちらをどうぞ。

ここは僕が考えました。なかなかこの短さにまとめるというのは難しかったんですが、結構頑張りました。全部の曲に思い出があって、まあそういうのとかあーいうのとかいろいろ詰め込みたかったんですよね。上手いこと言えないですね。

まあ普通に聞いたところでわかるものではないんですが、メンバーと、これを読んでくれている人にこうやって作った意図みたいなものが伝わってくれればいいなあと思います。

新曲も終わりまして、アンコールはあかつきでした。
なんで燦めきをやらなかったのかについてですが、前述した通り最近ずっと燦めきで終わってたからっていうのもあります。
が、もう一つ理由がありまして。さっき上で書いたいろいろありましての部分です。

僕個人の中では、本当は新曲をアンコールにやりたかったんです。
曲紹介でも書きましたが、追いコンのために作った曲で、F研でやる本当に最後の曲として、自分の中でこの曲の存在が大きくなりすぎてしまっていたんですね。

んで、それをメンバーに話したところ、「いや、待て、それは違うんじゃね?」という反応が返ってきまして。
最後はみんな知ってる曲の方がいいでしょ、と。

最初はやっぱり「いや、でもこの曲にはこういう思いがあって…」とか思ってちょっとうだうだしたんですが、ちょっと冷静になって考えて、まあ確かになと。

みてくれる人がいてこそ成り立ってきたわけなので、自分たちのことだけじゃなくてその人たちのことも考えなきゃいけないよな、と気付きました。

今まで結構、思いが強くなりすぎちゃう分暴走しちゃうことがあったんですが、その度にみんなが正しい道に引っ張って戻してくれていて、今回も多分に漏れずそのパターンでした。救われました。

んで、新曲最後にやらなくなったのはいいとして、じゃあどの曲を最後にやったら納得できるのかな?っていう話になるんですが。
燦めきじゃないとしたら、まああかつきでしょ、というのはすんなりと決まりました。
燦めきをやる前はずっとあかつきが最後の曲として君臨してましたし、MCでも話しましたが、みんなが素晴らしい夜明け=新しい生活を迎えられますようにという感じの思いもあるのでこれしかないしょと。

そんなこんなで今回のセトリが決まったわけです。
個人的には、久しぶりに裸足でやったり、入場SEにライトリークをかけたり、一番最初の頃のライブを少し思い出しながらやりました。気のせいかもしれないですけど、裸足の方が暴れやすい気がします。多分気のせい。

いやぁ〜たくさん泣きました。
本当に青春でしたね、この2年半は。
学生時代にわかりやすく青春!って感じの生活をしてこなかったので、社会人になってこんなに青春できると思っていなかったです。楽しかった〜。

メンバーそれぞれにも書こうと思ったのですが、長くなりすぎているしここで共有するのは少し恥ずかしいので、もし書くことができたら個人に送ろうと思います。逆にみんなもnote書いてみてほしい。普通に読みたい。


長くなりましたが、この辺でお別れです。
このnoteはほぼallure(たまにプライベート)のことばっかり書いてたので、allureの活動が止まってしまうということはnoteの更新ももうしばらくないのかなぁと思います。書きたいな、と思うことがあればまた書きますけどね。
普段から思っていることはたくさんあるんですが言語化するのが苦手だったので、こうやって文章を書いてアウトプットするのはいい練習にもなりましたし、純粋に楽しかったです。note読んでるよ、って言ってもらえたとき結構嬉しかったです。


最後に改めて、この2年半、allureをご愛顧くださりありがとうございました。
allureというバンドがいたという事実を、心のどこかに残しておいていただけると幸いです。
またいつかお会いすることがありましたら、その時はよろしくお願いいたします。
それでは、さようなら。

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