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allure 歌詞紹介その3

普通にこれを書く時間が楽しみになってきている、もう新卒を名乗れない人です。
その2を投稿した後、インスタで「これ読むのめっちゃ好きです、ファンなんでどんどん続けてください笑」(原文ママ)というDMが来てました。
僕は捻くれているので、「これは純粋に楽しんでくれているのか、それともちょっとおもろいくらいの感覚なのか、どっちだろうな?」と変な勘ぐりを入れつつ、ちょろいので普通にその言葉が嬉しくて一日ホクホクしてました。どんどん続けていこうと思います。では始めます。


9.海を紡ぐ

こんなにも広い海だったんだと
今さらわかる
あのときだってそう気づけたら
まだとなりにきみが なんて

大切なもの 移りゆく
いつだって
拙かった僕は
守り方知らなかったんだろう

ほらあの日の僕ら 幸せだったはずで
そうでしょう?もう 戻れなくても
ああ 波打つ 君の横顔は 綺麗だ
少しだけ微笑んだ 気のせいかな

過ぎ去ったこの街の思い出 憂う
もう二度と 振り返らぬように
置いていこう 君は見ていないだろうから 

進もう
あの波返って会えた時また
いつもどおり笑い合えるように 
いつの日か隠した気持ち
煌めく海のなか泡になってゆく

ラフマニノフのピアノ協奏曲2番2楽章のやつ。

全員ラフマニノフを聴け!

トークを見返してて思ったんですが、「みたいな感じ」とか「的な」みたいなふんわりとした語尾使いすぎですね。もっと思ってることをちゃんと伝えなさい!
にしても本当にいい歌詞ですね〜。こうやって見るとほんのり恋愛ぽさも感じられるんですが、好きだの愛だのいうような王道ストレートな感じではなくて、それぞれが持つ記憶に寄り添ってくれる優しさが伝わってきます。
個人的にラスサビが好きで、

いつの日か隠した気持ち
煌めく海のなか泡になってゆく

ここ。何回聴いてもいい。ほんのり胸が締め付けられるんですけど、しんどくないんですよね。複雑に絡み合った、でもとても爽やかな感情がこのフレーズに詰まっていると思います。早く音源にしたいですね。では次。

10.dawn

…歌詞なかったわこの曲。

曲紹介でも書いたんですが、色々な曲に派生できるような繋ぎの曲というコンセプトで作ったんですね。ジングルとかアイキャッチみたいな感じです。なのでとても短い。
イメージとしては、タイトルの”dawn(夜明け)”からもなんとなく想像できる通り、「何かが始まる予感」です。いつかのライブでhighland park という先輩のライブを見て感じた「何が始まるんだろう?」という気持ちを自分なりに曲に昇華してみました。歌詞もないので次行きましょう。

11.forward

いつか冬は明け
季節、時代はめぐる
新しいものが良いなんて
だれが決めたんだ?

五線譜の波に乗らない
なんだか君らしいね
奏でた音、夢
僕らの中に生き続ける

まだ見ぬ明日の模様を
思うまま彩ってゆくんだ
きらめく旋律は君の中に

喚び起こされる
熱狂の記憶
雑音や理不尽な声に 振り回されても
きっと暗闇の中、手を
伸ばすのはあの日のあの瞬間(とき)のきみなんだ

なんかいつものallureとは違う感じがしますね。それもそのはず、この曲はallureなりの応援ソングだからなのです!応援ソングというのは僕が勝手に言っているだけですが。

久しぶりに歌詞に関わってみたくなって、ボーカルと2人で考えました。てか別に名前出してるしボーカルっていう必要ないですね。なぎさちゃんです。最初になぎさちゃんに書けるところを書いてもらって、書けなかったところ+端々の修正を僕がやりました。最初に送られてきた歌詞のイメージがこちら。

「的な感じ。」

エフケンは所属するサークル、ディランは学祭のブースの名称です。
ちょっと言葉を言い換えたりはしたんですが、ほぼ元の歌詞のニュアンスは変わってないです。

五線譜の波に乗らない
なんだか君らしいね
奏でた音、夢
僕らの中に生き続ける

こことかは原案そのままです。僕じゃ絶対思いつかないような表現でとても良いです。女性陣2人の書く歌詞にはそれぞれの雰囲気が出ているんですが、そういう話も今度してみたいですね。では次。

12.燦めき

海を眺めていた
春の夕暮れ ただ穏やかで
そっと祈るように
揺らめいて消えていった

風が吹いて 藍に澄んだ空は
悲しみをさらって明日を待つ

退屈をはらんだ 変わらない日々の中で
色めく水面に 誘(いざな)われるまま
ああ どうして 気付いてしまっただろうか
今でも 忘れられぬまま

海を眺めていた
夏の訪れ ただ鮮やかで
きっと叶うように
飛び出して消えていった

風が吹いて 愛を確かめて
悲しみをはらって明日へ行く

退屈をはらんだ 変わらない日々の中で
色めく水面に 誘(いざな)われるまま
ああ どうして 気付いてしまっただろうか
今でも 忘れられぬまま

僕のインスタの投稿以外に何も情報が出ていなかった曲。ここで歌詞の紹介です。どんな曲か気になる人はインスタを見に行ってみてください。そしていいねしてください。

2月の終わりぐらいに知り合いの企画を見に行ったのですが、その時に何かを感じてそのままえいやっと一気に歌詞まで書き上げちゃいました。

特にこういうイメージとかはなくて、とにかく両手を挙げて盛り上がれそうな曲にしようと。そこに、だんだん暖かくなって、雪解けを身近に感じ、すぐそこにやってきている春や、たくさんの思い出をもたらす夏の待ち遠しさが合わさって、我ながらコンセプト通りに作れたのではないかなと思います。早く形になって、皆さんに披露できる日を楽しみにしていますし、楽しみにしていてください。


2023/8/10追記:タイトルは「燦めき(きらめき)」に決まりました。キラキラと光る水面、いつまでも輝きが褪せない思い出などのイメージです。

歌詞編、全3回にわたってやってきました。バンドのことについて喋るのも好きなんですが、こうやって文にするのも楽しくていいですね。純粋に表現とか、言葉を選ぶ練習にもなりますし。
次は、もう少しallureについて踏み込んで行ってみようかと思います。成り立ちとか、今までの思い出とか。ちょっと間が開くかもしれませんがご勘弁ください。それまでまた。


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