「信号機の誘導音制限」の記事に関して
2020年12月29日付毎日新聞朝刊掲載記事について、完全ではないものの対応方法を考えたので、以下徒然なるままに書いていきたいと思います。
記事を要約すると、近隣住民の苦情により音響式信号機の音が日中のみに制限されているということから、視覚障碍者が横断歩道からそれてしまい、稼働停止中の死亡事故が発生しているということです。
以下2つの場合に分けて考えたいと思います。場合によっては2つ以上に分けられるのかもしれませんが、私は2つにしか分けられなかったので、とりあえず2つに分けて考えます。
①車(運転者)からの視点
②歩行者(視覚障碍者)からの視点
まず①について言及します。これについては国土交通省がすでに対応している可能性があるのですが、夜間の音響式信号機を制限する横断歩道の手前にハンプ(凸面の障害物で、未舗装道路を走っているような感覚になる、あれです。校外学習に行った際、バス酔いで2回に1回はゲロっていた私からすると(大体の場合、目的地の直前でアウトになることが多かったです。)、今でも減速帯の上を通過するときは酸っぱいものがこみ上げてくる気がします。文字通り青春の酸っぱい思い出です。)やイメージハンプ(トリックアートのように道路に障害物があるように見えるけれども、実際には道路に障害物に見えるペインティングが施されているだけ、というものです。)を設置するという手法です。これにより自動車は減速することから、多少歩行者が横断歩道から逸れても対応することができるはずです。また、音響式信号機が夜間のみ停止していることから、夜間のみ減速帯が必要な場合、イメージハンプに夜光塗料を塗っておけば夜間のみハンプの役割を果たすと思われます。あるいは人が車道を横断しているように見えるイメージハンプを横断歩道の手前に設置してもよいかもしれません。
次に②について言及したいと思います。②に関しては、夜間に稼働停止する音響式信号機にfree‐WiFiかBluetoothのような機能を持たせる一方、視覚障碍者は骨伝導イヤホン(骨伝導イヤホンであれば、こめかみの部分で音を聞くので、外音も聞くこともでき、時間制限をしていない音響式信号機の音も聞くことができます。)で自分の耳元だけで横断歩道の「カッコー」「ピヨピヨ」といった音を聞く、あるいは白杖にBluetoothのような機能を有するスピーカーを附属して、横断歩道を渡る時に手元で音が鳴るようにする、というのはいかがでしょうか。横断歩道から逸れると音が徐々に小さくなっていく、という感じです。ただし、技術的に可能か不明ですし、予算的にも成立するのかも不透明(音響式信号機は全国に24,000基ほどあり、時間制限をしている音響式信号機はそのうち8割強とのことですので、ほぼ20,000基です。)です。また視覚障碍者の立場からしてもそこまで煩雑なテクノロジーを使いたいと思うかという所も問題です。
以上が上記の記事を読んで考えた対応方法です。私自身、公務員時代に点訳サークルで点訳の講座を3か月ほど受講しただけですので、視覚障碍に対する理解が不足している可能性が高いです。この記事は私自身が今まで取り組んだ政策立案の中でも出来が悪い側から数えたほうが圧倒的に早いですので、もし何かの発想の端緒になるなら、その場合にのみご参照ください。
最後までご清覧くださいましてありがとうございました。
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