企画台本「馬車の横恋慕」
時計の鐘が 日付けの変わりを告げる
君は 慌ててパーティ会場をあとにする
見守るだけの僕は 君がつまずかぬ様
待つ事しかできないよ
ガラスの靴が脱げたら
君は 王子様に探されて 見つけられて
恋に落ちてしまうのかな
それでも良いよ、君が幸せになれるなら
僕はカボチャの馬車のまま君を待つよ
ああっ!ダメだダメだダメだっ
あの王子は気に入らない!君に相応しく無い!
僕は君を乗せて誰も知らない森に走るよ
そう君は僕だけのシンデレラになるんだ
主役は君と僕だけだよ
周りの祝福なんて要らないんだ
二人だけの宴を始めよう
僕が醜い(みにくい)って?
そうだね、黒い恋の炎に焼かれたからね
だけど怖がらないで?
君の性悪な継母や姉達は始末したよ
ふふっ、今日のメインディッシュに
してやったよ…
真紅の血のワインを、さあどうぞ?
あっはっは!幸せな二人だけの宴の始まりだよ!