まぼろし堂と中傷に思う
こんばんは、しおさいです。
最近、「自粛警察」なるものが問題になっていますね(本当は「警察」などというワードをこのように使いたくないのですが)。
確かにまだ終息したとは言えない状況ですし、移動やお店の再開などには慎重に取り組むべきだと思うのですが…。
それにしたって、ちょっと神経質になりすぎじゃないでしょうか。
それを実感したのが、この記事。
われらが八千代市にある駄菓子屋「まぼろし堂」さん。6年ほど前に一度行ったきりでしたが、また行きたくなる素晴らしいお店でした。
そんなこんなで4月上旬、ジョギングがてら友人と行ってみたのですが…現地に着いて電話してみると休業中とのこと。残念。あとで知ったのですが3月下旬からお休みしていたらしいです。
まあ、4月は全体的に感染者がものすごい勢いで増えたので(八千代市も4月4日に最初の感染者が出ています)、致し方ないと思いつつ、また次の機会に、と思ってその場をあとにしたのでした。
で、それから1か月ほど。
今朝、PCでヤフーニュースを見ていたら(日課になりつつあります)、上の記事が。
それによると、4月28日に店長の息子さんが様子を見に行くと、「コドモ アツメルナ オミセ シメロ マスクノムダ」という張り紙があったとのこと。赤ペンで、定規を使って書かれていたそうです。
店長さんもこの一報を聞いてひどく落ち込んだようでした。
いろいろ調べてみると、お店では国内で感染者が出てきた2月上旬の時点でかなり徹底した対策をしていたようで、お客さんにはマスクを無料で配ったり、お店を換気したり、カウンターにアクリル板を置いたり…本当にできる最大限のことをされていたみたいです。
それを知らずにあんなことをしたというなら、情報を自ら進んで集めようとせず、目に入ってきた情報しか頼りにしない人の所業でしょうし、知っていてやった確信犯だとすれば、ただただあきれるしかありません。どちらにしろ愚か者にもほどがあります。
と、犯人への恨み言と悪口はこれくらいにしときまして。
感染者がバンバン出ていた3月終盤から4月初めならいざ知らず、現在は抑え込みで徐々に減衰傾向にあります(決して油断はできませんし第2波が来る可能性も指摘されていますが)。また、少し前に休業要請に応じないパチンコ店が叩かれまくっていましたが、あれもパチンコ店だけの問題ではなかったはず。むしろ最近はスーパーなどが混んできているようです。
こうなってくると、結局は個々人の意識に委ねられてきます。「ここまではなんとか大丈夫だけど、ここからは迷惑がかかっちゃうからやめておこう」と、節度を自分の中で考えて行動するのが、今僕らに求められていることではないでしょうか。節度・限度を考えられていないから、このようなことが起きるのではないか、と僕なりに考えます。
非常時に限ることではありませんが、ひとつの情報だけに頼り、流されるのではなく、いくつかの情報を見比べて、信憑性が高いのはどれなのか見極めることが、今だからこそできなければならないことだと思います。
どうか、「営業している」というその情報だけを根拠にバッシングするのではなく、「どのような対策を講じた上で営業しているのか」をきちんと調べるという行動をしてほしいです。また、自分が振りかざそうとしている正義が、本当にみんなのためになるのか。自分のためにしかならないのではないか。冷静になって考えることも大事だと思います。
物事を最初からネガティブに捉え、マイナスの部分だけを突っつくのではなく、ポジティブに考えて、プラスの部分を見つける努力をしていきたいものです。
と、自分への戒めのためにも、長々と私見を綴らせていただきました。
それではまた!