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モノゴトには順番がある

米大統領選の結果により、ハリス氏が敗北宣言を行った。
とはいえ、女性の権利や銃による暴力に反対する闘いについては「全ての人々が享受すべき尊厳のために闘う」と諦めない姿勢を貫いている。
敗戦の弁とはいえ、善戦したこれまでの力を失ったわけではなく、自身の考えを明確にまとめた言葉のひとつひとつに、私は共感を覚えた(実際は英語だからニュアンス違うかもしれないけれど)。

トランプ氏は、基本的に”アメリカンファーストの経済”について言及し続けていた。ハリス氏の”人権の尊重”とは論点が違う話で、つまりは闘ってきたのは「優先順位」であるのかもしれない、そんな風に捉えることもできる。これから当面は、経済の、主に貿易通商について世界は在り方を模索しなければいけなくなりそうだ。日本は、早々の電話会談で、高次な次元での日米同盟、という一致で早期会談を進める予定となった模様。

ちなみに、昨日は爆上がりしていた日本の株価、今日はダダ下がりしていた。これからの先行きに対しての警戒感と、上がったところで利益を確定しておきたい、マーケットの方々からはそんな慎重さを醸している様子が感じられる。元々、日本は世界各国とのバランス外交、貿易も分散することによりリスクを軽減する観点が進んでいるように思うので、米国と距離感を持ちながら新たな関係性の構築をする上では、石破総理のこれからの外交手腕を見守りたいところではある。

ある程度、経済という観点で世界が新たな関係性を構築できたら、次は”人権”となるかもしれない。そうなったら、ハリス氏の出番。そんな、”順番”という観点で選挙を読み解いていくと、未来の流れが少しスムーズになってゆくように思える。世界にはあれもこれもと社会にまん延する複雑な問題は山積している。それは一気に整理整頓できるわけはなく、優先順位を付けて、一つひとつ、未来に向けた道筋で調整し、協調してゆく道筋を探るべきと考えれば、脳内もスッキリしてくる。そうであってほしいという願いに近い。

紛争もこれを機に解決に向かうことを願うばかり。トランプ氏が”すぐに終わらせることができる”と宣言したとおりに、世界の紛争は解決するのか?。
簡単には安心できないけれど、平和的な移行となる対応をしていただきたい。


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