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トランプworld
トランプ大統領がプーチン大統領と電話会談をしたというニュースから朝が始まった。1時間ほどの会談の後、平和に向かっているとその成果が公言されている。
また、ウクライナ首相とも米国外相が会談。平和に向けての双方の意見を確認し、平和に向けた交渉が進みそうな雰囲気が醸しつつある様子。そのスムーズな流れやタイミングに米国政権のチームワークを感じる。初めて大統領に就任した時は周囲のメンバーとの意見の相違から公約が果たせなかったことを教訓にした現政権の、目的を明確にし達成しようとしているヴィジョンは少しずつ結果に向かおうとしているようだ。トランプ氏の妄言に近いと思われた発言の連発にも関わらず、世界は米国のリーダーシップの下、少しずつ秩序を取り戻そうとしているのかもしれない。
トランプ氏は、新政権発足当初、自分の名前を冠にした暗号資産を創った。暗号資産は基本的に胴元が儲かる仕組みだとわたしは理解している。"米国"を冠にするならまだしも、どう考えても公私混同としか思えないけれど、それを当たり前にやってのけるのが米国の新政権で、金融のモラルとかヒトとしての価値観とか、やっぱりどうなんだろう?と思う節はある。それが全世界を通じてまかり通るかもしれない新たな時代の幕開けに対して、まだまだ油断はできない。伝統的通貨の価値よりもトランプ氏は自分の価値を信じているのか。不動産王とも言われた彼のビジネスキャリアには、初大統領の地位を経て訴訟問題などが降り注ぎ、相当の資産を失ったというニュースもあった。自分が絶対という価値観を持つ人にとっては、自分に反論する人々の価値観が理解できないのかもしれない。自分を冠にした通貨は裏切らない、やがては退くことになる大統領という地位の後に、揺らがない資産を残すべく人気のあるうちに"暗号資産"というまだ未知の領域にあるマネーに資金を流入させる手腕は、もしかしたらマスク氏の助言ではないか?と想像したりもする。78歳という年齢に暗号資産というハイテクはかなり斬新に思えるのだ。ちなみに、トランプ通貨の後、妻のメラニア通貨もすぐに資金を調達に成功している。一国のトップに君臨し夫婦揃って暗号通貨を公言するって、やっぱり、尋常ではない気もする。
就任初日に宣誓する儀式では、聖書に手を置かなかったことが若い世代で話題となり拡散されていた。たった1ヶ月で、もうそれは語られることもなく忘れ去られている。そして、世界ではトランプ氏の交渉という手腕を以ってのリーダーシップになんとなく寄り添うように話が進んでいる。求心力というより強制力?先に言った者が主導権を得るというヒトの世の新たな秩序がどう形成されるのか。これまでの歴史の積み重ねから、20世紀の米国の時代の流れを継ぐ形で、21世紀のアジアの時代にバトンは渡される。トランプ氏が偉大であるかどうかは、未来が決めるだろう。