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毎日は、Miracleの連続。
最近、"ビックヒストリー"という観点に出会いました。
書籍で話題になっていたのは、日本では2016年頃(初版)のようなので、そこに遡ること約8年遅れ。きっかけは、初版の分厚い本を要約した"早回し全歴史"なる本が平積みされているのを見かけたこと。蔦屋ラウンジでパラパラと正に"一気読み"。ざっくりとはいえ、もっとちゃんと読んでみたい。そう思って、図書館で借りて読み始めています。
書籍を残した、ビックヒストリーという歴史学の提唱者は1946年米国生まれ。海外では豪州マッコーリー大学でそのプロジェクトが1989年より開始されており、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏はその内容に魅せられ、巨額の私財を投じて世界の教育機関などへオンライン講座の無償提供など支援をしているようです。
内容としては、宇宙のビックバンから現在までに至る歴史を研究するという新たな分野で、138億年もの時間を旅することになります。宇宙論、生物学、自然科学や歴史学、地理学など網羅していて、私はまだ、宇宙の最中。宇宙が誕生してから太陽系が誕生するまでに92億年もかかっており、生命体の進化の過程でヒトが誕生したのは今から遡ること約20万年ほど前のこと。宇宙と対比すると"まだそんな時間しか立っていないのか"くらいの意識が芽生えてきたりします。宇宙では本当にいろんな偶然が重なって大いなる物語を描いてきていて、その延長線上に生まれた地球、そしてヒト。全てがミラクルでしかない。そう、毎日はミラクルでできている。そう気付くと、ミクロなモノコトはどうでもよくなってしまいそうなくらい、不思議な感覚が芽生えてきます。
副題にある"われわれはどこから来て、どこへ行くのか"。
この本では、138億年のうち、約20万年のヒトの営みに9割のページを費やして書かれています。宇宙の神秘に魅せられ過ぎて、図書館の期限が到来した時点で一旦、返却。その後、まだヒトの営みを読み進めるに至っていませんが(今はまだ宇宙の誕生を別の書籍で反芻中)、そこを読み飛ばして"どこへ行くのか"を研究することはできません。まぁ、私のレベルでは研究というより"探求"あたりが程良い感じですが、未来を想起する上では一読に値するので、また借りようと思ってます(買わないのか。笑)。
それにしても今の大学生、ヒトによってはこんなことを学んでいるのですね。そのスケール感を持ったヒトが未来の社会を動かしていくとしたら…ちょっと愉しみな気持ちが芽生えてきました。