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大道芸には夢がある
大道芸ワールドカップin静岡に行ってきた。
社会人になって以来、念願のワールドカップだ。
ラグビーのワールドカップもとても良かった(決勝戦も素晴らしかった。表彰式のときの南ア選手の表情がたまらなくよかった)が、その熱も冷めやらぬまま大道芸ワールドカップである。
実は全貌はよくわかっていないのだが、静岡駅近辺にいくつもステージがあり、同時多発的にパフォーマンスが見られるらしい。
ワールドカップだから、優勝者を決めるステージもあるらしい。
駿府城公園のステージで、昨年の優勝者のパフォーマンスはちらっと拝見した。
新しいタイプの芸だった。ボイパしながらマイクをジャグリングしていた。現代的な大道芸である。
特に好きな大道芸は、パントマイムとスタチュー(銅像のようにじっとしている人間が突然動いたりするやつ)だ。
ああいうパフォーマンスを見ると、身体の隅々まで意識された動きに驚愕するし、感動する。たぶん私には無縁の身体の動きだからなのだろう。一流パフォーマーはアスリートでもあるのだと思う。かっこいい。
ちなみに私は高校~大学の頃に数回、大道芸イベントのボランティアスタッフをしたことがある。
たまたま縁あってお手伝いしただけだったが、人生において、なかなか貴重な経験だったと思っているし、エンターテイメントが持つ、人の心を豊かにする力を強く信じるようになったきっかけにもなっている。
大道芸を見ていて、いいなと思うのは、基本的に誰かを貶めるような笑いがないことだ。優しく、美しく、面白く、何より平和な世界がそこにはある。
そういう世界を作り出せるのだから、大道芸はやはり夢がある。
お一方だけ、私がいちばん好きなパフォーマーとして紹介しておきたい。
加納真実さん
ヘッダー写真の青いジャージの女です。
どうぞ、ググってください。
そして本人に会いに行ってください。
刮目せよ。
今回のワールドカップで、約10年ぶりにご本人にお会いできて、お話しできて、改めて素晴らしいパフォーマンスだと感じた。技術的なことはもちろん。オーディエンスみんなが楽しい気持ちになれる。そして、あんなにたくさんのオーディエンスを巻き込むパフォーマンスになっているとは!
思いがあふれすぎて、握手してもらったのに、10年ぶりということくらいしか伝えられなかった。
大好きな気持ちを伝えるのは難しい。
でも、若かりしボランティアスタッフ時代にいただいた記念写真は、まだ大切に持っています。
また、会いに行きたい。
そして、ボランティアスタッフ、またやりたい。