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Tangenic2020終了

7月11日~12日の展示会「Tangenic2020」が終了しました。
この時期に開催する事で何が成功かというと、
「感染者を出さないこと。」
終了してから今日で1週間なので、あと1週間、誰もが無事でありますように。

開催直前に都内の感染者増加
開催の1週間前くらいから、今もなお、都内の感染者は増加傾向。
そんな中での開催前日のinstagramの投稿。

ちなみにこの写真のミニバッグは、
展示会にいらした方へのお土産的ノベルティでした。
今まで残してきた余っていた生地を使って作ったので、
それぞれ微妙に大きさが違います。

これらは3月に既に作っていて、生地のあまりをほぼ使い切ってしまったのに、
そのあとの4月くらいから、世の中のマスク不足が騒がれて、
今までご注文いただいたドレスと、同じ生地でのマスクを作って送った人は、
本当に一部の人に限られてしまって、タイミングが合わなかったと思っています。

ミニバッグよりもマスクの方を、欲しい人もいるかもって思いましたが、
どの人もみんなそれぞれバッグを選んで持って帰ってくださいました。

待っている時間はSNSを使う

開催してすぐの投稿。
移動することや人が集まることに、不安を感じる世の中だから、
誰も来ないのも仕方がないことだけれど、最初は胃が痛かったです…。

2日目はお昼過ぎまで来場される方が、いらっしゃらなかったので、
予め約束していた、いらっしゃれなかった方と、
ビデオチャットで30分ほどお話しすることもできました。
またいつか、その人たちとも会える事を願いつつ。

この状況になってからは、SNSやITを積極的に使うということで、
世の中に関わっていく、自己を表現していくということに、
失敗を恐れないで抵抗なくありたいです。

でも結果的には、少なくてもいらっしゃった方とは、ゆっくりお話もできて、
気が済むまで試着もしていただけました。
そして不思議なくらい、一人入ってくると一人出られるという感じで、
いわゆる「密」となることは全くありませんでした。

誰かが「紹介したい存在」になること
200枚作ったフライヤーが、展示会が延期となって使えなくなったので、
ほとんど配布をせず、今回の宣伝的活動や情報は、
全てフォロワーの少ない自分のSNSにあげていたので(笑)
お客様は日頃から繋がっていたタンゴの友達や先生、
もしくは私の作るものを好きでいてくれる人ばかりでした。

けれど、展示会会場の近くに住んでいる方に
私のクライアントさんが、展示会と私を紹介してくださったことで、
怪我で足が不自由な中、起こし下さるということがありました。
お互い顔と名前は知っていましたが、きちんとお話ししたのは初めてでした。

元々、私は自分で何かをお願いすることが苦手な方で、
自分のやっている事を告知や宣伝することに抵抗がある時もあります。
けれど、私の活動を慕ってくださる人が、紹介したいと思ってくださることは、
本当に素直に嬉しく思えたことでした。

場を作っても、見たいと思う人が来ることに不安があることは、ほろ苦いけれど、
ずっと自由に動けない中で、きれいなものをたくさん見られて良かったと、
笑顔で帰られたその人の顔を見たときは、すごく甘酸っぱい気持ちになりました。

今回、際立っていたキーワードは「袖」
今の制作活動を始めて今年で7年が経って、
私も年齢に合わせて、体重以上に体型以上に、肌そのもののハリが変化していて、
それは普通のことで悪いことではないけれど、気になることの変化が、
私が作る服のスタイルや考え方も変化しています。

自分の服を作る場合、袖のあるドレスばかり作っていて、
ノースリーブやチューブトップなどを、作ることはなくなりました。
これはもしかしたら、東京に住んでいるからかもしれません。
海外に住んでいたら、そういう事を考えないかもしれません。

けれど、今回来てくださった方々も、何人かは袖がある服と言っていました。
ノースリーブのドレスは、もう既にたくさん持っているからかも知れませんし、
今は大きい袖、フレアのある袖のスタイルが流行っているからかもしれません。
でも、私と今回来てくださった方とは、どこか通じているところはあるようです。

今後の活動について
展示会をこれまでと同じ形態で行うのではなく、
世の中の動きを見ながら、どのように見せる事を展開していくか、
新たに考えていく事を優先させたいと思っています。
場所を借りて、展示するだけではない方法を検討していくつもりです。
なので、しばらくは展示会を行う予定はありません。

それとは別に、ご希望をいただいた際には、
心身ともに心地よくいられる美しい装いを提供する製作は続けていますので、
またいつか、ご縁があります事を。

いつでも明日は見えないのだけれど、
新しい服が、より素敵な時間とストーリーに
つなげる勇気を与えてくれますように。


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