Photo by motokids 毎日俳句の書き下し 2 瀬戸しおり 2020年10月29日 08:25 ★露霜の籬(まがき)に猫の捨てられし息が白い。吐く息が闇の残る夜明けの薄暗い冷えた空気に消える。路地裏を通れば露か霜か見分けがつかぬ白い膜に覆われた更地に籬(まがき)が備えられている。何か小さく黒いシルエットが蠢く。氷を切るように土をザクザク踏み鳴らして近寄ればみゃおみゃおと捨て猫が力なく鳴いていた。 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #俳句 #毒親 #キリスト #瀬戸しおり 2