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毎日俳句の書き下し

★父のいない父の体や秋気澄む

吸いこむのが美味しい晩秋らしいひんやりと透明な空気。一呼吸一呼吸、吸って吐いてを繰り返すたびに体の隅々がクレンズされる。畳の布団に横たわる白装束を着た父は、もう動くことはない。そんな秋という季節に守られるように、旅立った。

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