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毎日俳句の書き下し

★鶫(つぐみ)死して羽拡ぐるに任せたり

心のゆくまま空を滑らかに泳ぐつぐみの一羽の腹に漁師の弾丸が食い込んだ。そのままばさりと地に落ちたつぐみは、目を閉じて息絶えてもやはり、さっきまで宙を果てなく舞っていたように羽を広げる。

(※つぐみは昔食用の鳥だった)

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