被災地域の子ども支援で感じた大事にしたいスタンスとスキル
令和2年7月熊本豪雨。7月4日から降り続けた雨により、甚大な被害がありました。もう1年以上前のことですが、まだ1年しか経っていない、とも感じています。
わたしは発災2日後である7月6日より現地入りし、10月末まで支援活動を行っていました。ありがたいことに有償で、生活環境も他のボランティアの方々と比べればおそらく整っている場所で、優しく逞しい仲間とともに過ごしていました。ただ、未だに記憶が胸を締め付けるものとして甦ることもあり、自分の快復も兼ねて文章に認めたいと思います。
また、現地滞在型の災害ボランティアという関わり方を選べるのは、居住地や仕事、家庭と、生活があるからこそ簡単なことではなく、現地に行かせていただいた一人として、学びを共有するところまでが使命であり役割だとも感じています。
一方、子どもの支援を行っており、ケースを取り上げることもあります。もちろん個人を特定する書き方はしませんが、センシティブな内容もあるであろうこと、わたしの表現の幼さによって誤解が生じることは避けたいので、有料とさせてください。なお、こちらのnoteの売上につきましては、被災地域など災害支援や、子ども・若者支援の団体に寄付します。
(知人友人のみなさまにおかれましては、きっと気になった点は齟齬が生じないようコミュニケーションをとってもらえると思っているので、ご連絡いただければ無償でURLをお送りします。何なりと!)
この学びが活かされない―すなわち大きな災害が起こらないという未来を一番に祈りながら書き進めたいと思います。
わたしについて
わたしの過去の経験やスキルなどをぼんやり知っていた方がこの先読みやすいのでは思うので、書いておきます。
自身の過去の経験から、ひとの本心に寄り添える人間になりたいし、そういう場を作れるようになりたいと思い、大学在学時から、コーチングやファシリテーションを学びはじめました。
新卒で、東京のITベンチャー企業に就職したのち、熊本県で中山間地域の高校の敷地内に塾をつくる仕事に転職し、学習支援などを行ってきました。その際に関わっていた学生の多くが貧困、家庭不和、発達障害や知的障害といった事情があり、発達障害への支援の方法・合理的配慮、心身のケアについても学んできました。
など広く浅く学び、新卒研修や組織開発など仕事として少しだけ実践の場がありました。
のツイートをよく学びの種にしており、非常に共感する内容も多いです。障害はその人ではなく社会の側にあるということが考え方の根底にあり、かつ行動指針のひとつになっていたり、なにがあっても「叱らない」ようにしていたり、というのは、お二人からの影響が大きいかもしれません。
一方、教育や福祉など、なににおいても専門家ではなく、きっと災害支援中もベストな決断はできていなかったのでしょうが、学習支援だけでなく心のケア、ひとやチームの関係性づくりなど領域をまたぐ広い知識とスキルには助けられたと感じています。
支援の内容について
被災や避難所内での生活により、ストレスが溜まる子どもたちの遊び場、学習の場を失った子の勉強場所として、行政の許可を得て避難所内の一部をお借りし、8〜17時の間で4〜18歳のお子さまを預かる活動をしていました。被災した自宅の片付けに行きたい、自宅やお子さまのケアで休む時間を取れない保護者の支援という側面もありました。
一人ひとりの子どもとの関わりやケア、学習支援はもちろん、担当拠点については運営・管理を任せてもらっていたので、出席人数や体調の管理、安全管理、保護者や学校の先生とのコミュニケーション、ボランティアの管理などを行いました。
被害の状況について
各拠点でお預かりしていた子どもたちの自宅の被害状況や拠点別の特徴は以下です。なお、避難所内での運営でしたが、自宅避難の方もお預かりしていました。
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