デンマークオーペア生活🇩🇰①
2024.8.2
生まれて初めてデンマークに降り立った。
デンマークに来た理由は別で書いたことがあるので割愛。
自分の夢を実現するにはワーホリで家を探して職を探してってやっているうちに精神的にも金銭的にも余裕がなくなってしまうと考えた結果、オーペアとしてデンマーク家庭のお世話になることにした。
オーペアとは大体18-30才までの若い世代の人が異国の地で住み込みでキッズの面倒を見る変わりに住居や食事を無償で提供してもらうというシステムである🌍️
女性が殆どだけど男性でオーペアしてる人もいる。
国によってオーペアビザとかいうのもあって、デンマークの場合、2年も滞在できる!
ただし社会人経験が豊富な人とか結婚歴がある人は取れないので注意です⚠️
私がオーペアホストファミリーを探し始めたのは確か去年の11月頃。世界中でオーペアを求める家族とオーペアになりたい人をマッチングするサイトがあって、検索で行きたい地域や年齢などで絞って気になる相手にお互いにイイネやメッセージを送ることができて、運良く今のファミリーと出会った。
私が使ったサイトはこちら↓
私は三人兄姉の末っ子で、親族一同でみても末っ子だったので、小さい子の面倒を見たことは皆無。最近は赤子を抱っこすることに慣れてきたけれども、同世代の友達が続々とママになりだして、抱かせてもらえる機会がぐんっと増えたからであって、幼児と呼ばれる成長具合の人間と遊ぶ機会はあんまりなかった。たんまーに遊ぶ姪っ子くらい。なので、正直言って小さい子は苦手な方である。どう接したら良いかよくわからないというのが本心。
それでも子育てする同世代のパパママの手助けができるならしたいし、いつか子どもを育てたいという気持ちがあったので、こういった形で子どもと関われるのは嬉しかった。
それに家族と生活を共にすることで、初めての国での生活もすぐに質問できる相手がいることが心強いというのもオーペアのメリットだと思う。
そんなこんなで去年12月に2回ビデオ通話で面接をして今のファミリーに雇ってもらうことが決まった後、ビザが渡航日までに降りないというトラブルはあったけど(現在も降りてない)、実際に今年の8月から住まわせてもらっている。
初めて家についた時はその部屋の広さとオシャレさに驚いた。
地下はほぼオーペア専用の仕様で、一人部屋とシャワーとトイレ、ジム、洗濯乾燥機、パントリーがある。
玄関から入らなくても直接地下へ入るドアも別であるので、完全二世帯住宅的な生活も可能な設計だ。
■罪悪感との闘い
冒頭に書いた通り、私は子どもとの関わりが薄い人生を歩んできた。年相応の母性はあれど、経験がないのでやはり自信を持って役に立ててますとは言えない。
おまけに過去このお家でオーペアをしてた人たちは幼稚園専属管理栄養士だったり、一個前の人は外遊びに特化した幼稚園教諭だったらしい…。
前の人たちと自分を比べても仕方がないし、私に経験がないこともわかっている上で採用してもらったけれども、いまの自分が家族のために出来ることに対して、自分が報酬を貰いすぎているという罪悪感。
なんでも無償で提供されすぎていて、本当に本当に申し訳無さでどうにかなりそうな1ヶ月だった。
日が経てば慣れる、今やれることはやっていると思ってはいても、この貰いすぎているという感覚はどうしようもなかった。
自分がお金を払えば消えるかもしれない罪悪感だったけど、払ったところでその罪悪感は金銭的余裕のなさからくる不安に変化したり、このファミリーとお金で割り切った関係性になってしまう気がして、そういうことじゃないよなって…。貧乏人の言い訳に聞こえるかもしれないが、お金で解決する話ではないように思えた。
パパママにも役に立てなくて申し訳ない気持ちを伝えたけど、「完璧を目指さなくて良い」という優しい言葉も、かえって自分がダメな気がしてしまって落ち込んだり、「自分に自信をもって子どもに接して」「君がきてくれて本当に助かってるよ」と言ってくれてても、罪悪感はいつもついて回ってきた。
ある日、これが月20万ほどの仕事だったとして家賃や食費を払ったら月数万円手元に残るって考えたら、私がもらえるお小遣いはその家賃や食費を差し引いた後の給料と思うとほんの少しだけ気が楽になった。
それでも、疲れて部屋にこもることがすごく悪い事のように思えたし(今でも思う)、足音等生活音は常にあるから完全に1人でリラックスって言うわけでもなく、なんとも言えない息苦しさを感じながら1ヶ月が経った。
部屋に籠もることに対して申し訳無さはあっても、自分のしたい様に動いてしまう私なので、まるで韓国映画パラサイトのように、上から足音がしなくなったタイミングを見計らってご飯だけ取りにいく日があったり、本当に寄生虫みたいだななんて思う日もある。
疲れて送り迎えの間の時間は昼寝に全振り、夕食後は自室に戻って22時までにはシャワー浴びてベッドイン。
そんな生活を繰り返していたからどうにもこうにもソーシャルサークルは広がらないし、自分がなんのためにここにいるのかさえもわからなくなるような日々。
ひとから「デンマーク生活どう?」と聞かれても前向きな言葉が出てこない。
…あれ?自分で書いてて言うのもあれだけど、なんだか鬱っぽいな(笑)
でもこの1ヶ月で嬉しかったことや学びもたくさんあったので、次の記事でそのへんについて触れたいと思います😎
②に続く