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国際手話が当たり前に使える世界線

国際手話で世界中の人々がコミュニケーションを取れることを当たり前にする。

これが私の夢だ。

私は小さい時から風邪をひくと喉が枯れて
声が出せなくなることが多かった。
オレンジデイズだったか、ドラマかなにかを通して手話というものに初めて出会って、声が出なくても喋れるツールがあることを知った。以来、いつかは勉強したいと思いつつも、周りに耳の聞こえない友達がいるわけでもないし、手話を将来使って仕事をするだとかそういう気持ちにもなれず、勉強する理由がないなと思って、手話を勉強したいという気持ちをずーっと放っていた。

仕事を休職して、自分の好きなことをやろうと思って始めた趣味の一つが国際手話だった。
英語がわかるし、手話も汎用性が高そうなやつがいいだろうという安直な理由だ。
ところがどすこい、全世界で使えると思った国際手話の普及率は異常に低い。
JIIGA曰く全世界で1%にも満たない…母数を何とした1%かよくわからないけど、きっと正確に普及率を測れるレベルでさえないんだろうと思う。たぶん、ASL(American Sign Language)を学んだほうが手っ取り早く世界中のろう者とコミュニケーションが取れるだろう。でも私がしたいのは、ろう者とコミュニケーションではなくて、身体障がいも国籍も年齢も性別も関係なくコミュニケーションを取れることを当たり前にしたいのだ。
アメリカ英語ベースのアメリカ手話、それを学ぶにはアメリカの文化や歴史が色濃く反映されている。手話ということだけじゃない勉強が必要で、全然公平じゃない。アメリカ人は楽だろうけど、日本人からしたら英語だけでもひーひーいってるのに手話に手が出せるものか。

元となる言語も文化もない、国際手話だからいいのだと思う。
全世界に共通して存在する、人間同士共通していること、寝る食べるなどの動作や天気や色や感情そういったものを通じ合わせられるツールとして普及したらいい。

そしたら英語がわからないからといって海外に行くことを怖がる必要もないし、言葉が通じないからといって仲間はずれにされることや無視されることは今よりもぐっと減るだろう。

少し遠くからでも目さえ見えれば手話なら会話ができる。
耳が遠くなっても、風邪で喉が枯れても、話し続けられる。
人はみんな話したい。話して繋がりたい。そう思っていると思う。
誰かの話したい気持ちを大事にできるように、私が英語で海外の人たちとコミュニケーションできるようになったのあの感情、ろう者の先生とコミュニケーションを取れるようになったあの感情、これから生まれてくるみんなにとってはそれが当たり前になるように。

やりたいことをただやっただけなのに、今となってはそれが自分の人生の目的を担っている。
面白い。

去年1年間国際手話を勉強して感じたのは、もっと国際手話を使う人たちと関わりたいということだ。
どうやらデンマークにFrontrunnerというろう者のリーダシッププログラムがあり、そこでは国際手話を学んでいるらしい。
当時の先生がプログラムの事務局にコンタクトを取ってくれたのだが、聴者の私は参加できないらしい。
でもデンマークは兵庫県くらいの小さい国だから、行けば出会えると思う。
そんな考えから私はデンマーク行きを決めたのだった。
それが今、あと2ヶ月先という所まで来た。
VISAの結果がまだなのだけれども、もしVISAが降りなくても一旦あっちにいってコンタクトを取ろうと思う。
ワーホリで滞在することは一つの方法でしかなく、絶対ではない。
せっかく行くならワーホリ行きたいけど…!!
VISAめちゃめちゃ欲しいけど!!!!

でも、何が起こってもやりたいことを達成するという目的を忘れなければ、私の人生はもうつまらなくならないはずだ。

今日も生きているということを実感する。


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