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ZINE/文通日記

最近、自分の頭の中でうごめいているアイデアが結構良いものな気がしている。それは私に確固たる自信があるわけではなく、なんだかそのアイデアを自分自身がすごく肯定できていて、浮かび上がったこの瞬間はすごくときめいて、今に至るからだ。
ふと何か喋りたいけど、相手がいない時に、ここに音声入力で投げ出してみようと思う。それがこの「音声入力アイデア帳」だ。未来の自分、この悲惨な文章に慄け。

本日のアイディアは文通日記。日記屋月日さんで自分の作った本を販売したい。でも前に書いていた日記本ブームに乗っかるようなただの日記じゃなくて、いつかの私が見返したときに「アーカイブ化されている日常」というものを表現したいと思った。でも、ただの日記ではつまらないし何かないだろうか。椋本さんの『26歳計画』の時に使われた手法、友達のまた友達に回してもらうというのをいつかやりたい。では、文通というものを通して、キーワードをつなぎながら日記を書くのはどうだろう。

例えば、私がまず今日の日記を書く。
11月14日、今日は糸井重里に会った。糸井さんは口からキャッチコピーが出るような言葉センスの持つ人だった。私は糸井さんのコピーから、「あたりまえ」を感じ取った。コピーは「あたりまえ」でいいのだろうか?と、思っていたが、今思えば当たり前をそのままコピーにするのも才能だと思う。じゃぁ私がコピーを考えたらどうだろう。例えば今真っ先に浮かんだ日産のキャッチコピー「やっちゃえ、日産」を変えるなら何があるだろう。
やっちゃえの印象が強すぎて、乗っちゃえ日産とかそんな馬鹿げたものしか出ないけど、0から車を見たときに「たのしいくるま」みたいなもはや誰がターゲットなのかわからない。言葉しか私には出ない気がする。糸井さんてすごい。

みたいな文章を書いたとする。
その後に次のお題が書かれている。
「次のお題は、『ばか』でお願いします」
この次のお題は、自分の書いた日記からキーワードを引っ張ってくる。
そして、その手紙はというと、いきなり誰かに送られる。河原温のはがきの作品のように。
もちろんどういう企画なのかわからずに送ってしまえば、ただの文通というか手紙になってしまうので、名刺サイズの私の情報と企画の概要本にして書店に並ぶ予定でいますがどうでしょうか?というような言葉を入れておく。

問題はここから。この名刺サイズの紙を最初の人に30枚ぐらい渡したとしたら、その人がすごく大変な思いをするのではないか。もしくは名刺サイズのところにお題を入れてランダムで弾くみたいなゲーム性を取り入れたら面白くなるのか?
でも、それは受け取り、手の読む顔からしたら、遊び要素はどこにもなくて、ただの企画になる。

でも、この本はいつか作ってみたい。
装丁はもちろん手紙の封筒柄で。

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