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「フェムテック」から「Women’s Health」への移行
このnoteはフェムテック領域で事業を進めるにしこがひとりでもんもん考えていることを言語化するためと備忘録のために書いています。批判や指摘は受け付けませんが意見はウェルカムです。
アメリカではここ2,3年で「フェムテック」という言葉はあまり使われなくなっていて「Women’s Health」に移ってきている。
なんでだろうと考えていたんだけど。
日本では「フェムテック」はセルフケアや未病分野に強く紐づいていて、セルフケア〜医療の間に介在しているイメージ。
だから”自宅でできる”商品サービスが多いし、フェムテックよりも「フェムケア」が欧米よりも普及している。
一方でアメリカを見ると、医療分野まで介入したサービスも多い印象。
上場したプロジニーとかも、独自のスマートサイクルで不妊治療の効率化(医療への若干介入)をするし薬剤給付の分野までサービスの中に組み込んでいる。
医療分野まで包括していくとなると、もちろん「フェムテック」ではあるんだけどもはやそれも包含した「Women’s Health」であることは理解できる。
いま日本のフェムテック市場では「それフェムテックじゃなくてフェムケアだよね」とか「イノベーティブなフェムテックサービスが出てこない」なんて言われている状態で、そこを打破していこうとなると「フェムテック」ではあるけど主流は「Women’s Health」に日本も移行していくであろうことは予想できる。
これとかまさにそう。
フェムテックとして扱う人もいるようだけど、薬の開発とかになると「Women’s Health」の方がしっくりくる。
というか日本での「フェムテック」は結構マーケティング用語的に使われてて新たなもしくはリブランディングした商品にPMS文脈とかの訴求を加えてフェムテック商品です!みたいなものも多い印象。
「フェムテックってどこからどこまでなの?定義がよくわかんない」ってよく領域の外の人から聞かれるのも、教科書的な回答だと「女性の健康課題をテクノロジーを用いて解決する領域」だけど実際出てきているサービスを並べると自分でも定義が曖昧でよくわからなくなってくる。
そうなってくると、「フェムテック」は市場勃興のためのバズワードとして役割を果たしたとしてこれからは「Women’s Health」で括っていく方が定義もわかりやすいのかもしれない。
(あくまで現時点でのひとりごとですので悪しからず)