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転職日記③

帰りの電車内で書く転職日記。今日から転職2週間目です。写真はいつぞやかの、みなとみらいの写真。

これまで何度か転職した経験があるけれど、最初は基礎情報を入れることに力を注ぐことが多い。

販売の仕事をしていたときは、ざっくりとした商品の場所と名前、特徴を覚えた。福祉の職場では、人の名前とどんな人かを覚えようとしていた。あと、みんなが共通で使う道具や書類など「何がどこにあるか」を把握しようとした。

今回の職場は、情報だ。何の情報がどこに保管されているか、ファイルの名前などを覚える必要がある。とにかく扱う情報量が多いから。

なんだか、これまでと勝手がちがう。福祉や販売の職場では、情報は口頭で伝えられるものだった。ほとんどの職場でマニュアルはなかったし、紙で保管されている情報は本当に一部だった。

今回の職場は、きちんとマニュアルがある。口頭で伝えられるだけではなく、資料に載っている。

アナログな私は入社初日に紙のメモ帳を持っていき、紙のプリントや資料を保管するためのファイルなんかも持っていったのだけれど、それらはほとんど使われない。

たしかに、紙のメモ帳だと私一人しか見れないけれど、データなら全員が見れる。荷物は軽いし、合理的だ。マニュアルはデータで作って、クラウド上に保管する方がいい。

でも、まだちょっと慣れない。1日にどれだけたくさんの情報に触れたのか、分かりにくい。たくさんの情報に触れているけれど、実際にはパソコンとにらめっこしている時間が大半。

私が触っているのはパソコンだけ。データは増えても触れない。

学校の授業では、内容がハードならプリントやノートが増えた。仕事のメモも、覚えることが多いほど、メモ帳が埋まっていった。一冊のノートを使いきるペースで、覚えることの多さを実感した。

私はこれまでたくさんのデータを管理したことがない。パソコンやスマホは定期的に掃除している。「なんか、ごちゃごちゃしている」と感じたら、古いものは全部処分してしまう。

だから、パソコンの中のデータが膨れ上がっていって、しかも現在進行形で活用しているデータが多い状態に慣れない。

1日に何回も頭の中で情報の波が押し寄せる様子を想像する。たくさんの文字や画像が集まって、渦となり、人や街を飲み込んでいくのだろう。ざっぱーん。嵐の日の海のように、高波が押し寄せる。

それなのに、私が実態として触っているのはパソコンだけなのだ。それが不思議。静かで黒い無機質なパソコンと、その中にあって動き続けている情報の洪水。そのコントラストは妙にシュールだと思う。ざっぱーん。

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