![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168576333/rectangle_large_type_2_4f159892a3cedcbec0eff5f2f8bafede.jpeg?width=1200)
紅月の先を考える
まず、私は今回の件については「否定しない」人であって「否定する」人の求める意見は一切出てきません。
その点だけ、ご留意ください。
まず紅月は「結成から4年」で「事務所に所属して2年」のユニットだと私は思っています。
これは、ひとつのグループなら岐路がもう直ぐ見えてくる頃合い。
事務所の立ち位置、方向性、メンバーの希望など。
今後どうやって続けていくのか、もしくは本当にこのまま続けていくのか一旦立ち止まって考えるくらいの時期です。
その中の選択肢の一つとして、新メンバーの加入というのはあり得るなと思っています。
正直なところ、ズ!の頃は他のいくつかのユニットも卒業・加入を想定していたように思いますし、ストーリーでその気配があったユニットもあります。
新メンバーというのは、劇薬です。めちゃくちゃ威力のある爆薬とも言えます。
それまでの人間関係が大きく変わり、メンバーとしての立ち位置だとか、曲の雰囲気だとかガラッと変わるきっかけになります。
それは、決して悪いことばかりではないし、後から考えるといいことであることも多いです。
そして、どこかのタイミングで変わらなかったグループはやがて綺麗に幕が降りてしまった事例をいくつも見てきました。
終わるより、どんな形でも続いて欲しかった。
そう涙したオタクだったこともあります。
終わるのは、何よりも寂しく辛いのです。
だから私は、この新メンバー加入ということを否定的に見ることは絶対にありません。
紅月が永久に未来へと続いていくための一つの歩き方だと思うからです。
ただ加入の経緯については、もう少し…なんなら50話くらいねっとりじっくり丁寧に手間暇かけて書いて欲しかったのは事実です。
この辺りは、メインライターの表記がなくなってしまったことに起因すると思っていますが。
日日日先生のように、やはり作家としての筆のパワーがある人が説得力を持ってストーリーでねじ伏せるという過程が必要だったと思います。
オタクと運営側が同じ方向を見ているなんて思ったことは、いろんなオタクをしていても一度としてありません。
それは、オタクと運営側は視点が絶対に違うからで、むしろオタクに寄り添いすぎる運営側はよくないと思ってます。
オタクと同じ方向を見ている運営側は、いつかコンテンツを潰します。
だからこそ、いつかオタク側も納得できるような道筋を見せてほしいのです。
蓮巳敬人は紅月が大好きで、メンバーが大好きです。
ただし彼は、「大事な物が沢山ある」タイプの人間で、だからこそ「たった一つの大事な物」を持っているタイプの人とは齟齬が生まれます。
沢山の大事な物をどんどん抱えて、一つも捨てたくなくて、という人だと思っています。
だからこそ苦悩して、傷ついて、もがくのだと。
そして、蓮巳敬人という人はその抱えた大事な物を大切な人に見せびらかしたい。共有したいというタイプです。
特に鬼龍くんに「見て見て!!」となんでもかんでも持ってくる構って構ってをするがきんちょです。
だから、滝維吹くんという新しいキラキラしたのを見つけて嬉しくなって持ってきたのでしょう。
生き物を簡単に拾ってくるな。
家族と事前によく相談しろ。
お前こそ足りてないぞ、報連相。
そして彼は、何より物語において最初の革命家であったはず。
制度は改変するためにあると思っているし、ばんぱいあ将軍の変化だって最後は受け入れる。
ずっとわりと柔軟で、前のめりだと思うんです。
だからこそ、蓮巳敬人は「新しい紅月」を常に模索していたはずです。
例えば、歌舞伎って結構新しい物を取り入れてたりします。
神社やお寺だって、案外フッ軽に流行りに乗るし、最近はコンサルが入る時代です。
伝統は、続いていくからこそ受け継がれる物。
古いところを引き継いで、新しくなっていく。
紅月が目指すところは、そういうものなのかもしれません。
これからの紅月が私はとても楽しみです。