先生まで情熱的!?バルセロナの学校事情、驚きのベスト8
「明るい気候と海」「フレンドリーで情熱的な人々」のようなイメージを抱きやすい、スペイン・バルセロナ。
実際、晴れの日が多いので子どもを連れて外出しやすく、
お散歩をしていると、すれ違うおじいちゃんにQue guapa! (かわいいね!)とよく声をかけてもらいます♪
このよう子どもに優しい魅力的な街であるバルセロナの学校に子どもを通わせて早2年。
この記事では、実際に私が驚いたバルセロナの学校事情ベスト8をご紹介します。
一緒に「え〜!こんなに違うの!?」と驚いてくれたら嬉しいです☆
第8位:バイリンガルが当たり前
バルセロナは、独自の文化を持つカタルーニャ地方の中心地として有名なのをご存知でしょうか?
文化だけではなく独自の言語も存在します。それがカタルーニャ語(通称:カタラン語)。
実はバルセロナの公用語はスペイン語とカタラン語の2か国語なのです。
道路標識や電車内の案内掲示板も、スペイン語とカタラン語で記述されているものがほとんどです。
カタラン語はフランス語に近いと言われ、カタルーニャ地方以外の出身スペイン人でも「理解できない!」と言われるほど、スペイン語とカタラン語は全く異なる言語のようです。(スペイン語初心者の私にはどちらも難しい…)
学校の授業はどうなるの?
大半の現地校では、スペイン語とカタラン語は必修です。それにプラス、英語やフランス語を学ぶ学校もあります。
子ども達も幼少期からスペイン語とカタラン語を当たり前のように使いこなすため、自然とバイリンガルに育つのです!
第7位:半公半私立校ってなに!?
日本の学校は公立と私立の2つに分けられますが、スペインは公立・私立・半公半私立校の3つに区分されます。
半公半私立校とはスペイン語でConcertado(コンセルタード)と呼ばれ、政府が定めた一部の基準(クラス人数や生徒の選抜方法など)を満たすことで、補助金を受けて運営されている学校です。
コンセルタードのメリットは?
私の子どももコンセルタードの学校に通っています。
コンセルタードは英語の授業を取り入れている学校が多く、先生との会話も英語で対応可能なので、スペイン語が話せなくても問題ありません。
一方で、公立校は授業もカタラン語で先生との会話もカタラン語の学校が多く、スペイン語さえもろくに話せない私にはハードルが高すぎました…。
また、公立校のように授業料が無料なわけではありませんが、私立校と比べると学費が安い点が魅力的です。
あとはバルセロナに住む他の日本人もコンセルタードに通っている方が多く、同じ学校に日本人のお子さんがいて安心したり、情報交換の際にもとても助けられました♪
第6位:3歳から学校に通う!
スペインの義務教育は6歳からと日本と同じですが、大半のご家庭では子どもを3歳から学校に入学させます。
なんとそこから高校卒業まで同じ学校に通えるのです!
3歳から入学される理由
それは希望する学校に確実に通わせるためと言われています。
なので親は子どもが3歳のときに、高校卒業までを見越して学校選びをする必要があります。
日本での子どもの進路を考える時期と全く異なりますよね!
かといって、転校や転入ができないわけではありません。
引っ越しや、通ってみたら雰囲気が合わないなどといった理由で転校する方もいます。
日本に比べて転校へのハードルが低いので、子どもに合った学校を選びやすいのがいいですね♪
第5位:習い事が豊富
私の子どもが通っている学校では、有料ですが授業終わりにさまざまなクラブ活動に参加できます。
水泳や、英語の劇、ウクレレなど、人気のあるものはウェイティングリストがあるほどです。
プールが大人気!
バルセロナは地中海が近く、週末は家族でゆったり海で過ごすのが定番コース。
そのため小さいうちから子どもに水泳の習い事をさせる親が多いです。
プールで遊んでいると、2,3歳の子たちも恐れを知らず飛び込んできます。
(そもそも日本では飛込み禁止が多いので、その時点で驚き…)
学校外の習い事もいろいろあります。
スペインといえばのサッカーやフットサルはもちろん、
テニスやスペイン発祥のパデル(テニスとスカッシュをあわせたようなラケット競技)も人気です。
他にもバイオリンやウクレレなどの音楽系の習い事もあるので、多方面に子どもの興味を広げられます!
第4位:長〜い夏休み!
バルセロナの長期休暇は春・夏・冬と、日本と時期は一緒です。
しかしなんといってもその休みの長さ!
春(イースター休暇)は約10日間。
冬(クリスマス休暇)は約3週間。
夏にいたっては、6月下旬から9月上旬まで約2ヶ月半もあるのです!
バルセロナも日本と同様に共働き文化なので、長〜い夏休みに家で子どもの世話をするのは難しいのが現状です。
ですので主に以下のように対応しています。
おじいちゃんおばあちゃんにみてもらう
親の両親が近くに、または一緒に住んでいる家庭が多いバルセロナ。
長期休暇中は親の両親にみてもらうのがひとつです。
外に出ると、おじいちゃんがベビーカーを押している姿をよく見かけます。
シッターさんを雇う
共働き家庭が多いので、普段からシッターさんを気軽に利用する家庭が多いです。
サマースクールに通う
サマースクールはカタラン語で「カサル」と呼ばれ、その種類は選びきれないほどあります!
それぞれのカサルで水泳やテニス、乗馬体験などをさせてくれて、子どもも楽しく通えます。
1週間ごとにカサルを変えることもできるので、長〜い夏休みも子どもにとってはあっという間に感じるでしょう。
第3位:食事は1日に5回!?
スペイン人は1日に5回食事をすると言われています。
バルセロナの学校も同様に、おやつ(午前・午後)とランチの計3回食事時間があります。
朝食を家ですましてから、学校についてまずおやつを食べます。
ここで驚いたのは、そのおやつを家で用意して持たせること!
日本だとお昼のお弁当を準備しますが、バルセロナではその必要はありません。
代わりに、サンドイッチやフルーツなどの軽食を子どもに持たせるのです。
しかもタッパー or バナナそのまま(笑)だけなので、とっても楽ちんです◎
ランチと午後のおやつは学校側が用意してくれます。
子どもがおやつで出されたりんごを丸々かじりながら帰ってきたときは、
「海外のドラマで見たことある!」と思いつい写真に収めてしまいました(笑)
第2位:子どもがひとりでいてはダメ!
日本は集団登下校があったり、子どもだけで電車通学する場合もありますよね。
バルセロナでは中学にあがる位まで外出は必ず保護者と一緒でなくてはなりません。
学校の送り迎えもそうですし、公園やお友達の家に行くことも子どもだけではいけないのです。
仕事で行けない場合は、おじいちゃんおばあちゃんが対応したり、シッターを雇ったりします。
送迎する保護者の名前や子どもとの関係性は必ず学校側に報告する必要があります。
親への負担はどうしてもかかってしまいますが、徹底して子どもの安全を守るルールがあるのは安心ですね!
第1位:これぞバルセロナ!先生や親まで情熱的!!
なんといっても一番驚いたことは、イベントのときに先生や親も一緒になって楽しもうとする姿勢です!
子どもが通っている学校では年に2回、子ども達の歌やダンスの発表会があります。
私が一生懸命に踊る子どもの姿に感動して泣きそうになっている最中、
他の親達はリズムに合わせて体を揺らすわ、一緒に歌うわ、終わった途端スタンディングで拍手活歳!
まるで有名アーティストのコンサートを見終わったかのごとく、
「ヒュー!」「ブラボー!」と歓声が鳴りやみませんでした(笑)
また、バルセロナには”カーニバル”というイベントがあります。
2月に子どもたちがさまざまなコスチュームを着て街をパレードする行事です。
この日は先生達もバッチリメイクし、おしゃれな衣装を着てドレスアップ♪
スピーカー片手に爆音で、ダンスをしながら子ども達と一緒に街を練り歩く光景をみて、
「日本ではなかなか見れないな〜」と感心してしまいました(笑)
しかしそんな楽しそうな先生を見ているからか、子どもも歌やダンスが大好きになってくれました♪
さいごに
最初は日本以外の学校に子どもを通わせることに少し不安を抱いていましたが…
いざ通ってみると楽しい驚きがいっぱい!
日々先生や親の陽気な性格や明るい笑顔に何度も救われています♪
そしてなにより、子どもが帰り際Te quiero mucho♡(大好き〜♡)
と言って先生とハグしている姿をみると、
「バルセロナの学校で本当に良かった」と心から感じます♪
今回の記事がバルセロナの文化を知るきっかけになってくれたらうれしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪
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