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自分が体を壊した経験から、自分自身でケアする習慣を伝えたい。

蕨市でリンパケアのサロンを営むなちゅら.simの佐藤優子さんに、数多ある施術の中でなぜリンパケアなのか? また、リンパセラピストになるまでの紆余曲折を聞いてみました。



看護師を目指したけれど、血がニガテ…。

子供の頃から看護師を目指していましたが、昔から血を見るのが大の苦手。高校の時に怪我した友人の流血を見て、まさかのその場で気絶……!
それからも血を見ると貧血を起こしてしまうことが多々ありました。

ーー看護師としては致命的すぎますね…!!

そうなんです。それでも諦めずにいましたが、病院の研修中に、透析患者さんの話を聞いた際、その人の辛さを想像したら思わず貧血症状が出てしまいその場で倒れ……さすがにそこで諦めました。

そこから新卒の就職は、父の勧めからなんとなく「SONY」に入社。親孝行にもなるかも、と軽い考えでした。

ーーそんな低モチベーションでSONYに入れるのもすごい…!!

景気が良い時代でしたから…(笑)
ただ、長くは続かずサーフ系ブランドのアパレル会社に転職。(クイックシルバー)朝は社員みんなでサーフィンしてから出社、冬はスノボと、都会でのOL生活からは一転、刺激的な仲間に囲まれながら充実した日々を過ごしていました。

↑プロサーファーの選手と🏄

体を壊して、とことん自分に向き合う

仕事が楽しすぎて、休むことは後回し。
日々目の前のことに必死で、体の声に耳を傾けることができませんでした。

31歳のある時、とうとう疲れがたまり家の中で倒れてしまいました。起きあがろうにも、起き上がれない。あぁ、これは体が休めと言っているんだな、と。ようやく自分にブレーキをかけることができました。
メニエール病のようなかんじで、常にめまいに悩まされる状態が5年ほど続きました。仕事を一時的に休んだりして、自分がどう生きていきたいのか、何を大切にしたいのか、とことん自分に向き合いました。


そこでふと、若い頃にワーキングホリデー行ったオーストラリアでの時間を思い出しました。

大自然の中で、ただ星空を眺め過ごしたことも

英語ができなかったので、肝心のワークはできなかったのですが(笑)
その分、旅行する時間はたっぷりあり、雄大な自然の中でゆったりした時間を過ごしました。

どこまでも広がる海岸線
雄大で広大な青空
深く息を吸い込みたくなる、ティーツリーやユーカリの爽快な香り

その頃は、夜もぐっすり深く眠れていたなぁと思い出しました。

オーストラリアへの再訪

気づいたらチケットを買い再び現地へ。自分を癒す為、ゆっくり考える為に、のんびりと過ごしました。

オーストラリアの人々を見てると、日本人はやっぱり頑張り屋さんが多いなぁと痛感。これからやりたいことを考えた時に、私がやりたいことは、体が悲鳴をあげる前に、自分で体をいたわるきっかけを提供することだと感じました。
自分が体を壊した経験から、そう思うようになりました。

日本の薬局は調子を崩した時の「薬」を買いに行く場所ですが、向こうでは自身の不調を未然に防ぐためのアイテムが豊富なんです。良質なアロマだったりクレイだったり...。私のサロンでは、クレイを取り扱っていますが、クレイに出会ったのもオーストラリアでした。

そこから日本に帰国し、10年ほどリラクゼーションサロンで経験を積みました。色々な施術の中で「リンパケア」が自分自身も疲れずお客様を癒せることに気づき、リンパケアについて、とことん勉強。

リンパケアとは?
皮膚に直接触れ、優しい圧で皮下にある浅いリンパを流すケア。老廃物の排出や、免疫力向上が期待できる。

ルン・リンパケアアカデミー®主宰者の看護師から直接教わりました。
今でも定期的に会いにいき、最新の情報を取り入れています。

なちゅら.simをオープン

3年前に独立し、蕨市に自身のサロンをオープンしました。

お客様からは、ぐっすり眠れるようになった、いつもぼやけて見えない標識がくっきり見えるようになった、など確かな変化を感じてもらうことも。

左:リンパケアのワークショップ
右:鳩ヶ谷訪問看護ステーションで、講座を実施


地域の人の健康を応援したい


サロンに来てもらえるのも嬉しいですが、毎週エステに行くことって難しいですよね。自分の経験から、毎日5分でも自分で自分をケアをする良さを伝えたいです。そうすることで体のちょっとした不調に気づくことにもなり、ある日いきなり体が悲鳴をあげるようなことも防げるかもしれません。

今は、地域の仲間と「健幸ワールド」というグループで心身すこやかに毎日を送る為のきっかけを発信しています。自身でリンパケアするための体操を伝えたり、気軽に地域の人と繋がれるウォーキングのイベントを開催したり、、、

一度、体を壊してしまった私だからこそのできることがあると思っています。これからもリンパケアを通じて、頑張る人の健康をサポートしていきたいです。