見出し画像

【動物園水族館訪問記】番外編その4 こんなところにアライグマ?!日本ライン花木センターを紹介してみた!

皆様、こんにちは!最近はいかがお過ごしでしょうか?私は年初から仕事が忙しくなり、休日出勤の頻度が多くなりました^^;(このままだと2月末まで続きそうです。。。)今年は四国や九州といった遠くの園館に積極的に遠征したいと思っているので、今のうちにガッツリ稼いでおこうと心の中で意気込みながら仕事に励んでいます。。。^^;

さて、今回は「動物園水族館訪問記」番外編と称して、岐阜県可児市にある『日本ライン花木センター』を紹介します。この施設は花や苗木を取り扱っている園芸センターなのですが、なんと施設内にアライグマの飼育施設があるんです!(しかも動物園顔負けの立派な獣舎!)かなりオススメの施設なので、動物園が好きな読者の皆様にも是非この施設を知っていただきたいと思い、今回記事にしました。短い記事ですが、お付き合いくださいませ。

■日本ライン花木センターとは?

日本ライン花木センター』とは岐阜県可児市にある庭木・花・園芸造園資材などを販売する園芸専門店です。総面積40,000㎡、東海最大級の面積を誇る店内では大きな植木から小さな盆栽・多肉植物まで幅広く取り扱っています。
自家用車を利用すると名神高速道路では小牧ICから、中央自動車道では小牧東ICから降りて15分程度で行くことができます。公共交通機関でも名鉄広見線:可児川駅から徒歩10分程度の距離にあり、車・電車共に交通アクセスは抜群です。さらに岐阜県各務原市や愛知県犬山市にも近いのでアクア・トトぎふや日本モンキーセンター、明治村といった他施設も一緒に行くとさらに楽しめます!

『日本ライン花木センター』のエントランス。見た目はいたって普通の園芸店だ。
店舗の案内地図。目的の「アライグマ」は地図にもしっかり描かれている。

■アライグマ舎の紹介

今回紹介するアライグマ舎は店内の奥にひっそりとあります。広々としたかなり立派な獣舎で、2025年1月現在かわいらしいアライグマが8頭飼育されています。ここまで立派な獣舎は動物園でも珍しく、おそらく国内最高クラスのアライグマ舎だと思います。

広々とした獣舎には大きな池もあり、贅沢すぎるくらいだ。岩場の隙間には穴が開いており、アライグマたちが巣穴にしているようだ。
飼育されているアライグマたちはとても人懐っこい。獣舎を覗き込むとエサをもらいたそうにこちらを見ていた。
アライグマがこんなに間近で見られる施設は中々ない。

ちなみにこの施設ではアライグマたちにエサをあげることもできます。店舗内で購入することができるので是非あげてみて下さい。

店舗内でアライグマとコイのエサが売られている。値段も1つ¥100と良心的だ。
おせんべいのようなアライグマのエサ。店舗内で売られているエサ以外はエサやり禁止だ。

■なぜ飼育しているのか?

では一体何故『日本ライン花木センター』でアライグマを飼育しているのでしょうか?自分なりにいろいろ調べてみたら、「可児市とアライグマ」には歴史的に深~い関係があることがわかりました。

実は日本で初めてアライグマが野生化したのは日本ライン花木センターのある「岐阜県可児市」なのです。昭和37年(1962年)日本モンキーセンターのこども動物園から逃げ出した個体が可児市に越境し、住み始めたのがきっかけでした。
可児市に住み着いたアライグマたちは数を増やし続け、その後昭和63年(1988年)頃からアライグマによる農業被害が深刻化しはじめました。可児市は不名誉ながら「日本初のアライグマ被害地」として一躍有名となってしまったのです。その後平成元年(1989年)に可児市は鳥獣捕獲許可を申請し、一転駆除に乗り出すことになります。
一方で『日本ライン花木センター』のアライグマ舎は平成元年に完成したそうです。公式HPの年譜には平成元年に「可児市より委託、アライグマ飼育開始」と書かれているのでおそらく一転駆除の際に捕らえられたアライグマたちを終生飼育する施設として作られたのでしょう。

アライグマ舎の掲示。可児市を中心として各務原市や犬山市へも分布は広がっている。

■まとめ:飼育してるのはワケがある!

『日本ライン花木センター』のアライグマ舎、いかがだったでしょうか?見た目はかわいらしいアライグマですが原産国は北米。。。本来は日本に生息していない生き物、「特定外来生物」です
皆様も是非『日本ライン花木センター』に訪問して、アライグマによる農業被害や外来生物の野生化による自然環境への影響について考えてみませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました!次回の更新もお楽しみに!(次こそはガッツリ「動物園水族館訪問記」の記事を1本書きたいです。。。)

協同組合日本ライン花木センター
〒509-0206 岐阜県可児市土田4567
電話番号:0574-25-3126
営業時間: 3月~9月…9:00-18:00 10月~2月…9:00-17:00
定休日: 年中無休(元旦は除く) 

参考:日本ライン花木センター公式HP
   広報えにわ 1997年9月号 特集:ラスカルを追え!


いいなと思ったら応援しよう!