鏡やビデオを使って、”自分を見る”ということの重要性【全レベル向け】
皆様、こんにちは。
卓球コーチの酒井詩音です。
この前、(結構、前)に書いた、
「私が思う強い人の条件」というnoteが、好評だったようで、
たくさん反応がありました。うれしい。。
とっても嬉しかったので、また書きます。
今回のテーマは、
『鏡やビデオを使って、”自分を見る”ということの重要性』です。
私は2年前にも卓球コーチとして働いていて、その期間も含めると、
本当にたくさんの方とレッスンをして、たくさんのアドバイスを伝えてきました。
その中でもなかなかやってもらえなかった練習ランキング1位が、
『動画を撮って、自分で見てみる』ということ。
これをやってもらえなかった理由は、
ちょっと気恥しいのと、重要性がわからないからだと思います。
(そこをきちんと説明しきれていない私の責任も大きいです。)
なので、今回は思う存分、鏡で素振りをしてみたり、動画を撮って自分で見返してみたりすることの重要性を語りたいと思います。
では、スタート。(わくわく)
<目次>
1.自分の考えと体の動きを一致させる
2.相手視点で見れる
3.俯瞰してみることの重要性
1.自分の考えと体の動きを一致させる
レッスン中にあるあるなのが、
「もう少し面をかぶせましょう」「もう少しラケットを下げないで打ちましょう」という体を微調整するという動作。
このようなアドバイスは多くの方が言われたことがあると思います。
そして、「はい!わかりました!」と返事をして、一発で直らない人がほとんどです。
それから同じことを何回も、何か月も、あるいは1年以上も言われ続けている方いませんか??
これをすぐ修正できない原因の一つに、
自分が思っている体の動きと、実際に自分がどう動いているかが一致していないということが多いです。
スポーツ万能なタレントさん、武井壮さんのこの動画面白いのでぜひ見て欲しいです。
私が見て欲しいのは、07:57あたりから。
あのスポーツ万能な武井壮さんでさえも、
「自分の体を見ていなければ、自分の思った通りには動かせい。」
「自分の考えと、実際の動きは違った。」
そしてそれを自力で直したということを動画内で語っています。
卓球も打つ瞬間、自分の体は見ないですよね。
1球ずつ、今は腕が腰よりも低い・高いなんてことは皆さん意識しないと思います。
見ていなければ、体を自由に動かすというのは難しいんです。。。
だからこそ、鏡やビデオが活きてきます。
自分のイメージしているスイングと実際の動きがどれぐらい差があるのかを認識することが第一歩だと思います。
武井壮さんみたいに、体のすべてを好きに操れるまで追求しなくてもいいけど、まずはどのぐらいズレているのかを認識する。
そのために、鏡やビデオが重要なんです。。
ちなみに、私も運動音痴なので、自分の思った通りに体を動かせないことは多々あります。
だから、皆さんの気持ちも十分わかる。。
スイングや足の動きで、ずっと同じアドバイスを受けている皆さん。
ぜひ、鏡やビデオで自分の動きを見てくださいね。
意外にすぐ直ったりしますよ。
2.相手視点で見れる
私が鏡やビデオを使って何を見ていたのかというと、
<鏡>
フォアドライブ、フォアミートのスイング、サーブのスイング、フェイクモーションのスイング
<ビデオ>
実際に打ったときのスイング、ボールの起動、ボールのスピード
などなどです。。。。
私はよく自分の携帯に、サーブの動画を残していました。
サーブの動画を撮影するときは、イメージした対戦相手の目線の高さから撮影してもらいます。
(私は女性なので、女性が構えたらこれぐらいが目線の高さかな?とか簡単に想像して撮影する)
そして撮影してもらった動画を見て、
自分が今、動画に移っている人のサーブを取るとしたらどうやってとるかな?って考えるんです。
ここで、自分を騙せるようなサーブが出せていれば、めちゃくちゃいいサーブです。
自分を騙せなくてもいいので、まず、相手からはどう見えているのかということを認識しておくことが大事です。
今は、私の例としてサーブを紹介しましたが、
その他で言うと、、、
フェイクモーションをかけているつもりでも、、相手から見たら全然そんなことなくて、むしろわかりやすい!
ただ無駄な動きしてるだけじゃん!!
みたいなパターンは結構ありました。。。
相手が触れられないようなスピードボールを安定的に出せる超人人間ではない限り、相手を騙すということは絶対必須の能力です。
そのためにも、鏡やビデオを使って、相手からどう見えているかを認識するのってめちゃくちゃ大事なんですよね。。
(ちなみに、、、、動画でサーブを撮って、自分を騙すというのは、ある程度回転のコントロールができるようになってからの方がいいと思います。なので上級者向けです。
初中級者の方がサーブの動画を撮るなら、1で話した、自分の考えと体の動きを一致させる目的で使った方がいいと思います。
自分では当たる瞬間にボールの下を捉えているつもりでも、実際にはボールの後ろ側を当ててしまっている…というのは結構あるあるです。
スロー再生を使って見るのがおススメ!私も結構これやってます!)
3.俯瞰してみることの重要性
スピリチュアルっぽい話をします。
私は今までたくさんの試合に出て、たくさん負けて、少し勝ってきました。
たくさん試合経験を積んできて、
いわゆるゾーンというのを体験してきました。
ゾーンとは、集中力が非常に高まり、周りの景色や音などが意識の外に排除され、自分の感覚だけが研ぎ澄まされ、活動に没頭できる特殊な意識状態。
ゾーンの状態って、人それぞれで、私のなかにもいろんなバージョンのゾーンがあったのですが、その中の一つに、
コートの外にもう一人の自分がいる感覚がありました。
観客席のようなところから、もう一人の自分が、自分の試合を見ているような感覚です。
この頼れるもう一人の自分がいるときは、
めちゃくちゃ冷静で、戦術もポンポン頭に浮かんできます。
コートに立っている自分は動くだけ、戦術考えるのは観客席にいる自分というような感覚でした。
なんかちょっぴり怖い話になってしまってすみません。(笑)
私のゾーンについての詳しい内容は別のnoteで詳しく紹介させてください。
そんな、もう一人の自分がいる最強ゾーン状態に入れるようになったのは、ビデオで自分の試合をみるようになってからでした。
中学2年生ごろから試合をビデオで撮って見返すようになりました。
ビデオで自分の試合を見ながら、
「ここはこうすればよかったな~」とか
「この場面でこれを選択できたのはいいことだな」とか
いろんなことを考えながら、ノートにまとめていきます。
そんなことをひたすら続けていたら、
いつからか、さっきのゾーン状態ができるようになったんです。
私なりになぜできるようになったのか分析すると、
ビデオで見てきたシーンと同じような状況に遭遇したときに、
「あ!ビデオでみてきたこの状況!こういう時はこうすればいいかも!?」
と思えるようになったんです。
この感覚が、もう一人の自分がいる感覚(俯瞰して見る力)に繋がったんだと思います。
偉そうに語っていますが、実は私も自分のビデオを見るのは大嫌いです。。
特に試合のビデオは恥ずかしいし、悔しいし、負けるところなんか見たくない。。。
そんな時に高校のコーチからのアドバイスがめちゃくちゃ参考になりました。それは、、、、
「負けた試合は見なくていい。反省することが多すぎるから。勝った試合を見て、次の試合に活かしなさい。」
このアドバイスは私の中で革命的でした。
負けた試合を見ているのときの私の心理状態は、
恥ずかしさ・悔しさ・もどかしさ・怒り
などネガティブな要素が多すぎて冷静に反省できていませんでした。
(こういう感情であふれるから自分のビデオは見たくなかった。。)
これからの課題をみつけたいのに、悪いところばかり目が行く・・・・。
落ち込んでもうやりたくない、、、。。
ビデオを見ながらこんな気持ちに押しつぶされそうな方はぜひ勝った試合を見返してみて欲しいです。
勝った試合を見ているときは、
「あ~勝ったけど、この場面でもっとこうしてれば楽に勝てたかも」
「この技術ができるようになればもっと楽に勝てるかも」
「試合中にこんなことできてるじゃん!もっと練習して確実性をあげようかな!」
こんな感じで未来に向けたプラスの思いを持ちながら反省できるんです。
これはガチおすすめ。ぜひやってみてほしい。
話がそれてしまいましたが、
自分の試合をビデオで見返すことによって、俯瞰してみるクセが付きます。
この力がある選手はほんとに強いです。
ぜひ、皆さんも自分の試合をビデオで見返してみてくださいね。
おわりに
“鏡やビデオを使って自分を見ること”ってなかなかしんどいと思います。
そこに映っているのは現実で、現実の自分ってそんなに強くないし、かっこよくないから。
だから、みんなやりたくない練習なんだと思います。。
でも、周りがやっていない練習をするってすごく大事。
周りの人と同じ練習をしても、良くて周りの人と同じぐらい強くなるしかない。
そこから一歩抜け出したいなら、周りの人がやっていないことをしていくしかないと思います。
だからこそ、自分を見る時間を作ることって重要なんです。
ぜひ今回のnoteを読んでいただいて、自分を見るということがいかに重要なのかというのを知っていただけたら嬉しいです。
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私のことが気になってくれたあなたへ。
マンツーマンレッスンや出張レッスンを行っています。
6月以降でオンラインレッスンも始動する予定です!
技術指導はもちろん、戦術を一緒に考えていくのが得意です◎
お仕事のお問い合わせは、shion.pingpong.tt@gmail.com
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shion
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