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酔いどレポ#2 春の香りを呑む

 酒備忘録の第二弾。

甲子春酒 香んばし


首から下げている桜のペンダントが可愛らしい

 桜も散り、4月も終わりが見えたというのに今更になって春酒である。前回も書き記した通り、自分は日本酒初心者である。春酒を始め、季節の酒があることもつい最近知ったくらいだ。まだ4月は終わっていないから間に合うだろう。という訳で春酒を購入。ちなみにこれを選んだ理由は自分と同じく千葉県出身だからだ。では、いただきまーす。

 蓋を開けた瞬間、香んばし(芳し)の名に違わず、ふわりと漂う華やかな香り。めっちゃ良い香りする…! しばし香りを堪能してから呑むと、シュワっと微炭酸、そして甘味と酸味とが一体になってフレッシュで爽やかな味わい。酒の味もしっかり有る。そして香りが良い。何回香りが良いと書くんだと思われるかも知れないが、実際に良いのである。
 時間が経つと、炭酸と酸味が落ち着いて甘味が際立ち、角の取れた丸いお味へと変化していく。さながら春爛漫の桜満開、桜吹雪が舞い、やがて葉桜となって散って行き、春が終わるかのよう。その様をお酒にし、瓶に閉じ込めたらきっとこれが出来上がるのだろう。

 春は出会いと別れの季節。酒もまた、出会いと別れである。素敵な酒に出会えて良かった。お達者で。また来年会おうね。ごちそうさまでした。

 ところで今回は家で一人で呑んでいたが、来年は是非とも花見に行ってこれを持って行きたいと思う。

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