私の犠牲祭はただの連休で終わった
犠牲祭だった。Eid al-Adhaってやつ。ヨルダンは5連休で、連休前は買い出しでスーク(市場)はいつもよりたくさんの人で溢れてた。
羊を神に捧げて、その肉を分け合うらしい。何だかいつもと違うリズムのアザーン?が周辺のモスクから聞こえ、初めての行事にドキドキしていた。
が、ムスリムの行事なので、クリスチャンが大家の私は特に何かに誘われるわけでもなく、ただの連休になった。休暇になるといつも実家に帰ってくるサービス業の大家の息子もムスリムが休暇を取るので、働いていて実家に帰ってこなかった。羊肉も食べなかった。
すぐに休暇に飽きた私は近所のお散歩に出かけた。街を歩くと、ほとんどのお店は閉まっていて、とても静かだった。大通りから離れた横の道を歩くと暑い中、路上で子どもたちが遊んでいた。みんないつもよりおめかしした服装を着ている。子どもたちの邪魔にならないように道の端を静かに歩いていると、目の前の家から家族連れが手土産を持って出てきた。
なるほどこれが犠牲祭の街の雰囲気か。なんだか子どもの頃の正月を思い出した。いつも年末になるとお正月用に服を買ってもらい、真新しい服を来てお正月を過ごした。昔はお店も正月は閉まってるのが当たり前だった。似ている。
イスラム歴の新年は今年は7月19日らしいので、それっぽいといえばそれっぽい。
休暇も終盤になってくると、街もいつものように賑わい始めた。まだ閉まっているお店もあったけれど。
今日はキーマカレーの気分になったので、牛肉のミンチ肉を買いに行こう!と意気込んで出かけたのに、なんと行きつけのお肉屋さんは閉まっていた。悔しかったので肉以外の材料を揃えた。さすがに肉抜きでキーマカレーは作りたくないので明日リベンジ。
今日で休暇は終わる。明日はイスラム教の同僚たちに会えるので、何をして過ごしたのかを聞くのを楽しみにしている。メッカに巡礼に行ったボスもそろそろ帰ってくるかな。