ほんのりひんやり氷枕〜夏の安眠アイテム
暑くなるにつれて寝付きがわるくなったなと思ったらほんのりひんやり、タオル巻き巻き氷枕をどうぞ。
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眠りにつくとき、からだは熱を発散して深部体温が少し下がります。睡眠中はからだを回復させる時間、代謝を下げることでエネルギーの消耗を防いでいるのですが、このとき脳の温度も十分に下がると睡眠状態に入ります。
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遅い時間の仕事や勉強、寝る直前までスマホやTV、何か気にかかることで頭を悩ませたりと現代の人の脳は過活動でオーバーヒートしやすく、おまけにこの時期は室温も高いので寝つきにくくなるのも当然のこと。
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そこでタオルをぐるぐるに巻いた氷枕の出番です。後頭部を「ほんのり」冷やすことで寝つきやすくなります。この「ほんのり」が大事。熱を発散するために太くなっている血管を収縮させないようにするためには冷たすぎるのは厳禁なのです。
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わたしの場合はこれで夏でも朝までぐっすり。しっかり眠れるとからだの回復度合いがちがいますよー。
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〜余談〜
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中医学で捉えたからだのメカニズムを実際に活かすときは現代の生理学や栄養学、天文気象、植物生態や物理なども交えます。古代の人たちも科学として取り組んでいたことなので、地道にじっくり見ていくとちゃんと現代の科学と重なっているところが次々と見えてきます。
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時代も土地も異なれば日常や習慣、ものの捉え方、言葉の使い方や表現の仕方も異なります。翻訳のように本来その知識を十分に活かすにはそこまで押さえる必要がある(実際東京でお世話になった大先生はそうして理解を深めてくださった)けれど、これは科学。現代の医食はもちろん他分野の科学も経由すると見えにくくなっている因果関係が浮かび上がってくるのが面白いところです。
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言語ルートでは今生ではもう到底間に合わないけれど、科学ルートからもアプローチすることで健康維持を第一とする中医学のセルフケアを一般の方にとっても理解しやすく、より安全で効果的に取り入れられるものにする道をひらいていきたいと思います。
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この1,2年は気象を挟むと目から鱗が落ちることが多いのですが、中国最古にして最も重要な医学書には天文気象、暦、運気や易学なども含まれているのでそこは必須なんでしょうね。陰陽五行が根付いている茶道を通して気づくことも多く、一生学ぶ楽しみには困らない道を得たことが何よりの幸せです。
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これから外でお話しする機会を何度かいただくので、たくさんの知的好奇心が湧き立つようなものをご提供できるようがんばりますね。
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#sa講座