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日常の一瞬を
今日は最近行った美術館で見た絵を見て思ったことを書こうかと思います。
まず、私は美術館が好きです。歴史と感性がぎゅっと詰まっている場所だと思っています。
中学の時に美術部所属だったからか、美術館で絵を見ることは今でも私には気分転換にもなる、必要な時間です。
そこで買ったポストカードをお部屋に飾るのも好きです。私だけの、お気に入りを飾って、私らしいお部屋を作っていきます。
そして今回、「窓辺で手紙を読む女」のポストカードが加わりました。
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絵の作者はオランダの画家、ヨハネス•フェルメール。
真珠の耳飾りの少女でも有名な画家です。
優しいタッチで、光の表現に長けたお方。日常の一瞬を切り取った絵が多いです。
先日、東京都美術館の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」に行き、フェルメールさんの作品を見てきました。
普段、私は静物画や、風景画を好むのですが、
フェルメールさんが描くあの、人物たちの絵にとても惹かれます。
理由を自分なりに考えると、おそらくそれは日常の一コマを大事に切り取っている絵だから。また、光の演出が優しいからだとも思います。
フェルメールさんの絵を見ていると、
「平穏ってこういうことなのかな」と考えさせられます。
手紙をテーマにしたものもいくつかある、フェルメールさんの作品たち。
手紙を書く時、読む時、受け取る時のように、
遠くの人を想う静かな時間。
カーテンが風に揺られている音や、手紙を書く音、紙が重なるときのカサッとした音さえも、絵から聞こえるように感じます。
平穏。
今、私は日本で戦争がないところで生きていますが、フェルメールさんが生きていた頃は戦争もきっとあったはずです。
それでも、日常のほんの一瞬をとらえたフェルメールさん。
日常のなんてことのないことも、きっと特別で、大切にすべきなのかなと思います。
料理すること、洗濯すること、食べること、日記を書くこと、恋人におやすみって言うこと、家族といること。
そんな当たり前を大切にしようって思えました。
美術だけではなくて、音楽や文学にも共通することかもしれませんが、
作者に教えてもらうことって多いですね。
直接的ではなくても、ちゃんとなにかしらの「意味」がある。
それを考えてみるのも芸術の楽しみ方の一つなのかも!と思っています🐈