【初心者さんへ】バイオリンを始めるきっかけ、レッスンの悩み
今回はバイオリン初心者の方、バイオリンを習いたいと思っている方に、バイオリン講師である私の体験談を書いてみました。
参考になれば嬉しいです!
バイオリンレッスンを始めるきっかけ
皆さんはどのようなきっかけで、バイオリンを習うのでしょうか?
私自身やレッスンを受けてくださっているお子さん・大人の生徒さんに聞いてみました。
私自身のケース
私は6歳の誕生日を迎える頃、バイオリンのレッスンを受け始めましたが、その1年前から、ずっと「バイオリンを習いたい」と家族に言っていたそうです。
当時はインターネットが普及していなかったので、そもそも「バイオリンの先生」を見つけるというのが難しく、また楽器も、貸し出しバイオリンが流通していなかったため、家族はすぐ探すことはできなかったそうです。
次に、私のバイオリンレッスンを受けている、子供・大人の生徒さんに聞いてみました。
中学生の生徒さん
大人の生徒さん
生徒さんからいただくバイオリンレッスンについてのお悩み具体例
ハンブルク公立音楽学校の保護者面談や、実際にプライベートでのレッスンを受けている生徒さんに聞いたお悩みについてお話したいと思います。
自己紹介でお話した通り、私は現在、ハンブルク公立音楽学校で、常勤講師として勤務しています。
ハンブルク公立音楽学校では、バイオリンのレッスンだけではなく、会議、発表会、バイオリン検定テスト、年30時間の研修、そして年1回の電話保護者面談も、給料の一部として支払われています。
この電話保護者面談では、レッスンに対するポジティブフィードバックはもちろん、バイオリンレッスンや練習方法、今後勉強していきたいこと等、バイオリンに関することなら、なんでもお互いに意見交換を行うことができます。
そこからいただいた相談内容と、実際にプライベートレッスンを受けられている生徒さんからいただいたお悩みを集めてみました。
このように多くの生徒さんが、バイオリンの魅力を個々に感じながらも、魅力を感じているからこそ、さまざまな悩みを抱えています。
その悩みを元に、私がレッスンで心がけていることを、指導面・連絡面に分けてみました。
指導面:生徒さんが抱えるさまざまな境遇、課題を乗り越えることができるインターアクティブ・レッスンの実施。
連絡面:今ある時間を大切に、迅速な行動を行う。
その心がけによるメリット
指導面に関して
バイオリンに限らず、上達するためには、生徒さんが、先生のいない一人の時間のとき、正しい練習をしっかり行えることが大切です。
ドイツの多くの子供たちが、4年間続く小学校を終えた後、ギムナジウムに通いはじめます。
ギムナジウムで出される課題やテストが多く、なかなか練習する時間が取れなくなる生徒さんもいます。
キムナジウムのテスト成績結果で、どこの大学に入学、勉強できるのか決まる部分もあり、重要なテストの前日にバイオリンレッスンがあった場合、テスト準備でどうしてもレッスンに来ることができないと、生徒さんから直接お話を聞いたことがあります。
そのため、私は注意する部分が明確で、わかりやすいレッスンを心がけています。
私の指導法はホームページからご覧いただけます↓
練習方法が複雑で難しいと、自宅での練習がしづらくなり、継続するのが難しくなってしまいます。
また直接レッスンの場で、生徒さんからの発言を聞くことで、その生徒さんに合わせたレッスンを行うことができます。
先ほど挙げたお悩みを合わせて、具体的に行っていることを挙げてみたいと思います。
お悩み「学校でオーケストラの授業が始まるので、レッスンに持ってきて良いか」
* いつ、どういった会場でコンサート本番が行われるのか?
* 何人のバイオリンがいるのか?
* どのくらいの規模のオーケストラなのか?
* 会場指揮者はどのような速さで指揮を振っているのか?
など、生徒さんしか知っていない情報を聞いて集めます。
大事なことは、生徒さんが本番でオーケストラと指揮と調和してしっかり弾けることなので、そういった情報も照らし合わせたレッスンを行います。
お悩み「曲の宿題の理想的な進め方のペースはあるか」
なぜ時間があまり作れないのか、生徒さんの現在の状況を聞きます。
その後、無理をして、早く仕上げることが大事ではなく、今できていることを、レッスンを通して、段階的に着実に積み上げていく大切さを説明しています。
また時間的に全く練習ができない生徒さんには、レッスンだけは来てもらい、同じ練習方法を正しい形で先生と一緒に練習します。
そうすることで最低週30分は(週1回30分のレッスンを受けている生徒さんであれば)正しい練習を行ったことになり、次のステップへ進められる道標が出来上がります。
連絡面に関して
私は、年に最低1度は、自分の楽器のメンテナンスのため、楽器工房の方へ訪れています。
楽器工房やバイオリン購入の仕方はこちらのブログにて掲載しています↓
その時に、自分の用事だけではなく、生徒さんからいただいた質問を、代わりにバイオリン工房の方に、直接聞くこともしています。
それにより、生徒さんの時間の負担が減るだけでなく、私自身の用事と質問事項、両方を終わらせることができます。
また直接聞くことで、気づいたことや、そこから出てきた質問を投げかけることができ、誤解がない上、深く理解することができます。
またハンブルク公立音楽学校は、現在教えている週60人近い生徒さん本人やご家族からだけでなく、学校内の上の方からの連絡が多い職場なので、早めに対応しないと、タスクが溜まり、次の行動へ移せなくなり、学校側も生徒さん側も困ってしまいます。
迅速な行動で、生徒さんと先生、学校の互いの信頼感がうまれ、生徒さんが安心して、毎回のレッスンを受けることができます。
心がけをしていてもレッスンが合わない方も…
そういった心がけをしているバイオリンレッスンでも、合わない方もいらっしゃいます。
自身の経験から、合わなかった生徒さんの特徴を挙げてみたいと思います。
1.バイオリンの勉強を継続するために必要な、家で正しく練習できる大切さを理解、感じることができない生徒
2.レッスンで紹介する練習方法を、専門的根拠や理由を説明せず、反抗・否定する生徒
3.こういったことをやりたいという、自己発言をレッスンの場で全くせず、受け身でレッスンを受け、レッスンでは楽しそうにしていたのに、レッスン後に、ネガティブな内容を突然送ってくる生徒
バイオリンに限らず、全ての物事に対して言えることですが、気に入ってもらえなかった時は残念に感じます。
しかし合わない生徒さんが離れていくことで、私は同じ波長の人たちに囲まれることができ、また離れた生徒さんも「生徒さん自身に合ったバイオリンの勉強法」に出会える可能性が生まれます。
また、私が一番大事に考えている「レベル関係なく、バイオリンを通して、活き活きした時間を過ごしてほしい」という願いを叶えることができます。
少し気分が落ち込んだときは、安心して意思疎通が取れる優しい人に会ったり、旅行や、コンサートに行ったり、興味があり欲しかったものを買ってみたりと、リフレッシュをして、次のレッスンで出会える生徒さんのことに、意識を向けられるようにしています。
今回はバイオリンを始めるきっかけ、レッスンの悩み、私がレッスンで心がけていることなどについてお話させていただきました。
【最後に】夏期短期集中レッスンのご感想
最後に一時帰国中に開催した「夏期短期集中レッスン」で、生徒さんよりいただいたご感想です。
生徒さん1
生徒さん2
生徒さん3
日本に一時帰国中に短期のレッスンを開催しております。
(次回は2023年12月下旬〜2024年1月初旬を予定しています)
今回は終わってしまいましたが、次回タイミングが合いましたら、ご参加いただけたら嬉しいです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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