00 Ankiと他のアプリとの比較、Ankiを始める前に知っておきたいこと
Ankiは、分散学習用のアプリです。フラッシュカードを作ってそれを繰り返し学習していくことで記憶の定着が図れます。
inputとoutputの効率を最大限あげて、暗記学習を効率化することができます。
しかし、Ankiを導入する前に同種の他のアプリに対して、なぜAnkiを選んだのか、また、Ankiを始めるにあたって知っておいた方が良い注意点について説明します。
同種のアプリとの比較
分散型学習はしたいけど、Ankiってぶっちゃけ必要なの??高いし、よくわかんないし、可愛くないし……。なんて声をよく聞きます。
僕の低学年の頃の英語の学習などではAnkiを避けていました。理由はよくわからなかったからです。英語で書かれたホームページとなぜか異常に高いスマホアプリ。
この2つだけでも僕をAnkiから遠ざけるには十分な理由でした。
Ankiは便利だと聞いていてもなかなか手が出ない。このような人は一応Anki以外のアプリを使う方法もあります。
Anki以外のアプリには以下のようなものがあります。
- Quizlet
- reminDO
- WorldHolic
大体この辺りかなと思います。全て忘却曲線に従ったサービスです。
※USMLEなど海外の試験を受験する予定の人は、基本的にAnki以外の選択肢がありません。
iPad・パソコンをメインとした分散学習において必要なのは以下の要素だと思っています。
- 穴埋め問題の作成
- 画像の使用
- split viewなどへの対応
- スプレッドシートからの読み込み
- 広告の有無
この項目について各アプリを比較すると以下のようになります。ちなみに△をつけているところは課金によって改善する項目です。
普段僕はAnkiしか使っていないので他のアプリで×になっているところが、違っていれば教えて下さい。
Quizletは良い線をいっているのですが、課金がサブスクリプション形式であり、こうしなければ画像もオフラインでも使えません。また、数年単位で使うことを考えると結局Ankiの方が安くなってしまいます。医療関係者なんて将来色んな勉強をすることになるので、恐らくかなりの費用になると思います。
また、スプレッドシートから読み込むことで例えばmedu4の口頭試問を一括でカードに追加できます。広告が出てくるアプリでは勉強に関係ないものを見続けることになり、集中力が下がるのでおすすめしません。
ここでは向いていないというだけで、他のアプリにもメリットはあります。
reminDOはスマホメインで文字だけの暗記をする場合には、通知の管理をしやすいのでかなり使いやすい。
Quizletは、英単語のsuggest機能があり、演習機能が豊富など学習しやすい。
しかし、医療系の学習においては僕は少し物足りなさを感じました。
このため、同様のアプリが他にもあるにも関わらず、3000円もするAnkiを使っています。
注意書き
さあ、Ankiを医療系の勉強に役立てよう。Anki使えば暗記学習が効率化できるらしい。
そう聞いて始めてみて、「うーん、よくわからない。合わない。」となる人は残念ながら一定数います。
もちろんAnki自体の勉強スタイルが性に合わないという人もいると思いますが、そう言ううちの少なくない割合の人は、Ankiがどういうアプリかわかっていないような気がします。
Ankiについて知っておいて欲しい注意点は大きく分けて2つあります。
- Ankiは、自由度が高すぎて何ができるか把握するために時間がかかる
- 分散型学習は効果が出るのに時間がかかる
Ankiは自由度が高い
Ankiの最大のメリットでもありますが、同時に高すぎる自由度はもはや軽く始めてみようかなという人を阻む要因にもなり得ます。
できることが多すぎて、アプリを使い始めたとき、そしてそれから数年使い続けた場合では使っている機能がかなり違うのではないかなと思います。
実際に僕も使い始めたときには、とりあえずフラッシュカードを色々作れて……テンプレートをカスタマイズすれば自分の好きなカードを作れる。ということだけしか知りませんでした。
しかし、世界中のAnkiを極めた人たちの作ったアドオンやテンプレート、カードを検索・編集できるブラウザの機能、そして、同種のカードをまとめることもできるタグ機能などカード学習を効率化させる機能がいくつもありました。これを最初から全て使いこなすのは難しく、Ankiに慣れていけば行くほど欲しい機能を使いこなしていくという風に使うのが良いのかなと思っています。
分散型学習は効果が出るのに時間がかかる
これはAnkiに限った話ではありません。忘却曲線に従った単語帳アプリの真価は、長期間での学習で発揮されます。短期間で暗記するなら、オレンジ色のペンで書いて赤シートで消すなどといった方法をとる方が効率的かもしれません。
もちろん、テストに向けて覚えるべきところのみを絞ってカードを作成して少量のカードを回す場合にはこの限りではありません。しかし、今回、Ankiはそのように使うことは想定していません。1つのテストだけでなく、大量の暗記物をどう覚えどう復習していくか?この答えとして使っています。
このため、Ankiは使い始めてから結果が出るまでに最低でも半年はかかると思っています。また、当然のことですがAnkiの使い方を覚えるまでに、Ankiのカードを作るために結構な時間がかかります。
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