vol3 iPad勉強におすすめなアプリ
ここから3回の間で基本的なアプリの使い方、iPadの設定や機能を紹介していこうと思います。
vol3 iPad勉強におすすめなアプリ(本記事)
vol4 iPadの設定の仕方
vol5 iPadの機能の使い方を知ろう
まずは、アプリからです。iPad勉強に適したアプリを入れることで、勉強を効率化していくことができます。
vol3では、iPad勉強におすすめのアプリとその概要を僕が使っているアプリを中心に説明します。
詳しいアプリごとの使い方は、参考となる記事か公式を、アプリごとの使い分けや連携についてはvol6以降のnoteで説明していきます。
iPadが手元に揃い、フィルムを貼り終えた状態を想定しています。
また、中には有料ですが必須のアプリもあるので、iTunesカードかクレジットカードの登録をおすすめします。
iPad勉強で使えるアプリ
使っているアプリ、使ったことのあるアプリ、比較されるアプリをカテゴリーごとに並べてみました。
ノートアプリ(🔰 goodnotes5、Notability、Onenote)
PDF管理アプリ(🔰 PDF expert 、Flexcil、goodreader)
テキスト閲覧用アプリ(Marginnote、liqued text)
クラウドアプリ(iCloud、🔰 Google drive、Drop box)
分散型学習用アプリ(Anki、Quizlet、remnote、reminDO)
メモ用アプリ(Notion、🔰 Evernote、メモ)
効率化(ショートカット)
タスク管理アプリ(🔰 To do list、Trello、🔰 google calendar)
マインドマップ作成用アプリ(X-mind)
図形、関係図作成(powerpoint)
表計算アプリ(Numbers、spreadsheets)
スキャンアプリ(🔰 Adobe scan、google lens)
文章作成用(page、google document)
多い…!!と思った人もいるかもしれません。しかし、最初から全てのカテゴリーのアプリを入れる必要はありません。
iPad勉強の軸となる最低限必要な機能は、「ノートアプリ」「PDF管理アプリ」「クラウドアプリ」の3つです。
ノートアプリ:まとめノート作成、画像・手書きを複合させた注釈
PDF管理アプリ:クラウドやオフラインでのPDF管理・編集と簡単な注釈
クラウドアプリ:ファイルの保存とノートのバックアップ
この3つがあれば一通りの勉強はこなすことができます。
僕はそれぞれ以下のアプリをメインにして使っています。
ノートアプリ:goodnotes5
PDF管理アプリ:PDF expert
クラウドサービス:google drive
goodnotes5などのまとめノートへ図や表、マインドマップを挿入際には、それらの補助アプリを使っています。これに加えて効率化、タスク管理やナレッジベースの作成のためのアプリがあります。
また、体系的な理解のためにOnenoteを、知識の定着のためにAnkiを使用してます。
【知識をまとめる】ノートアプリ:goodnotes5
ノートアプリはiPad勉強の主軸となるアプリです。手書き文字や画像、テキストを使って自由にノートを作れます。
白紙のテンプレートに一から入力していくこともできますし、読み込んだPDFに注釈を加えていくこともできます。
ここで必要としているのは
手書き、画像、テキストを自由に使える
ノートを一から作ることができる
バックアップを取ることができる
安定している
などといった機能です。こういった機能を持つノートアプリ自体には、他にもNoteshelf、Notabilityを始めとしたアプリがあります。
僕は、このうち多機能で使いやすいgoodnotes5をメインのアプリとしてノートを作成しています。
また、2020年9月のアップデートでフラッシュカード機能が使えるようになったので、さらに勉強用のアプリとしての有用性が高まりました。
ただし、音声を録音したいときにはNotabilityを使っています。Notabilityは、音声とメモを連動させて記録できるノートアプリです。
ここでは特に比較をせず、goodnotes5をメインとしたノート作成の方法を紹介します。
詳しい機能については以下の記事を参考にして下さい。
投げなわツールを使ってスクショを撮り、その内容をコピー&ペーストで持っていきやすいアプリです。
なので、ノートに貼りたい画像が入っているPDFもgoodnotes5に入れておくことをおすすめします。
これ以上の内容は、「vol7 画像や表を使って高品質なノートを作ろう」で紹介します。
goodnotes5は万能そうなので、iPad勉強を始めた人は何でもgoodnotes5で保存することもあります。しかし、それはあまりおすすめしません。
その理由は3つあります。
goodnotes5内ではファイル形式が異なる
2画面(見開き)表示できない
ファイルが多くなりすぎたら検索の邪魔になる
goodnotes5でみているファイルはPDFでない
goodnotes5に読み込むとgoodnotes形式という特殊なファイル形式に変更されます。このファイル形式はgoodnotesでしか編集できないので誰かに共有するときにはPDF形式に書き出す必要があります。
2画面表示ができない
同一アプリのsplit viewをすることで同一のファイルを開くことはできますが、PDF管理アプリのように2ページ連続で横に表示するということはできません。
書籍の中には見開きで見ることを前提としたページ設定がされていることもあるので、そういうPDFを見るのには向いていません。
検索の邪魔になる
Apple pencilでの簡単なメモまで入れたら、検索に引っかかってしまいます。goodnotes5ではペンで書いた内容も検索することができますが、逆に言えば、全ての書いたものまで拾ってしまいます。
このため、僕はPDF expertで資料や自炊した教科書などを管理しています。
PDF管理アプリ
PDFの保管やリーティングに使うのがPDF管理アプリです。書籍のスキャンデータや重たい資料などはとりあえず、PDF expertに入れることをおすすめします。注釈を加えることもできるので、軽い書き込みならPDF expertで十分です。
僕がPDF expertをメインのPDF管理アプリとして使っているのは、
PDFを移動、管理しやすい
PDFを簡単に編集できる(旧買い切り版の機能)
PDF outlineが作成できる
クラウドサービスと密に連携可能
という理由からです。
他にも2画面表示などPDFを保管・閲覧するのに必要な機能が備わっています。
ドラッグ&ドロップでファイルをインポート/エクスポートできるので操作も簡単です。
PDFの編集ができない…
最初にPDF expertと一緒にgoodreaderもおすすめしましたが、PDF expert1つで基本的には十分です。しかし、PDFの編集をしたいときには、PDF expertに継続的に課金する必要があり、goodnotes5でページ編集をしてしまうと1度ファイル形式を変える必要があります。
なので、そういうPDFを編集したいなら、Flexcilかgoodreaderがあると便利です。
クラウドサービスと密に連携
PDF expertは、自分の使っているクラウドサービスにつなげています。クラウドサービスとはオンラインにファイルをためておけるサービスのことです。
PDF expertにクラウドサービスを連携することでほぼ全てのPDFをPDF expertのみで管理できるようにしています。
クラウドサービス
僕はクラウドサービスを
バックアップ
普段使わないファイルの保管
ファイルの共有
ファイルの転送
に使っています。
主に使っているクラウドサービスには、iCloud・Google drive・Dropboxの3つがあります。(※ 特殊な条件下ではOnedriveを使うこともありますが、ほとんど使っていません。)
バックアップ:iCloud、Google drive
普段使わないファイルの保管:Google drive
ファイルの共有:Google drive
ファイルの転送:Dropbox
という感じで使い分けています。
goodnotes5のノートのバックアップやPDF expertに入れている書籍のバックアップなどをクラウドサービスを使って行っています。
なので、全体としての流れは
goodnotes5→google drive, iCloud
google drive⇄PDF expert
です。
クラウドサービスは、ファイルの共有にも使えるので、自分のパソコンとのやりとりや他人に共有するのにも使えます。
バックアップ機能は絶対に必要なので、オフラインに保存することをメインにする人でもクラウドは必須です。
vol6 クラウドを使いこなしてデータ管理をしようで詳しく説明します。
【スキャンアプリ】iPad用に紙を読み込んでPDFにする
PDFを用意するために、スキャンアプリを使います。
後のnote「iPadでの紙の読み込みの仕方」で詳しく扱いますが、スキャナーやスキャンアプリを使ってPDFを作成することができます。スキャンアプリを使うならNo.1は、Adobe scanです。
adobe scanは連続でスキャンすることができ、OCR化(文字認識)に対応しているので、文字検索も可能です。
勉強の計画管理【To do、カレンダー】
手段ややるべきことはわかっていてもいつどのタイミングでどの内容を勉強するのか、その復習はいつやるのかを管理するのがタスク管理用のアプリです。
僕は、単純なTo do管理アプリに加えて、カレンダーアプリを使っています。
勉強の内容を管理するだけなら、spreadsheetsなどの表計算サービスを使うのも良いと思います。関数を埋め込むことができるし、チェックボックスをつけられます。
しかし、元々タスク管理用のアプリではないので「見やすく配置する」「通知を送る」ということは基本的にできません。
見やすくやるべきことを管理する
いつやるべきかを確認する
これはちゃんとしたタスク管理アプリやカレンダーアプリを使うのがおすすめです。
単純なタスク管理アプリには、例えば、To do listやTrelloがあります。やるべきことを入力し終わったら終了へと移すという簡単なアプリです。それに対して、Noitonは別の機能も含んだ複合アプリなので、To doに進行状況や担当者、締め切り…などといった情報を追加できます。
なので、最初はTo do管理だけにしてその後、締め切りまで入れてみる。そこからNotionへと移す。というように慣れていくに連れてより多機能な物へと移行していくと良いと思います。
Notionをタスク管理に活用している人の記事やNoteを参考にしても良いのですが、IPad勉強初心者の状態で使いこなすのは少し難しい気がします。
この、To do(タスク)管理アプリについては、「vol8 to do・勉強の計画管理をしよう」で詳しく説明します。
暗記するためのアプリ
紙で勉強していたときのように青ペンで裏紙にかく、問題を解く、リングカードに書いて繰り返しテストして覚える。何でも良いです。
ノートにまとめた内容を覚えるときに、自分なりのoutput方法を身につけましょう。
問題のPDFがあれば、goodnmotes5に読み込んで解く
繰り返し覚えたいときには青ペンで書く
この2つはiPadの使い方としてイメージしやすいかもしれません。
デジタル勉強を生かした暗記法として取り入れているものは、赤シート学習法と分散型学習の2つがあります。
赤シート→ページ全体の中で必要な知識を問える
分散型→忘却曲線に従って、必要な知識を問える
このため、基本的には分散型学習として状況に応じて赤シート学習をしています。
これらの内容については詳しくは、vol12 知識を定着させようで紹介する予定です。
分散型学習
簡単に言えば忘却曲線に沿って繰り返し見てoutputすることで暗記、記憶定着させるというものです。
分散型学習用のアプリには、Anki・Quizlet、goodnotes5のフラッシュカード機能などがあります。僕は、カスタマイズや設定の柔軟さからAnkiを使っています。
どちらも効果が出るまで、使いこなすまで(特にAnkiは)時間がかかるので、短期的な学習にはそれほど効果を発揮しませんが、効率よく必要な知識を取り入れていけるので長期的な勉強でかなり効果を発揮します。
テストの直前などにAnkiをやろう!なんていうのは、おすすめしません。
しかし、Ankiはカスタマイズ性に非常に富んでおり使いこなしさえすれば自分の作りたい暗記シートが作れます。熟練度によって効率が飛躍的に変わるアプリのうちの1つです。
分散型学習アプリやその他暗記の方法については、「vol12 知識を定着させよう」で詳しく説明します。
知識を構造化させるアプリ
goodnotes5では、まとめノートを作成する。
暗記アプリでは、知識を定着させる。
その間にあるのが、この知識を構造化させるアプリです。
構造化させるアプリやサービスはいろいろありますが、僕がおすすめするのはOnenoteとMarinnoteです。
Onenote:拡張性+リンク埋め込み、手書き
Marginnote:ノートへの注釈+Mindmap+Anki
と言ったアプリです。
このため、ノート間の結びつけをOnenoteで行ない知識を連動させ、Marginnoteでは、goodnotes5で作成したノートをMindmap化してAnki化しやすくなります。
テキストベースで知識を構造化させるアプリもありますが、それについても合わせて、vol11 知識を関連付けようで紹介します。
iOSショートカットで効率化
僕はよく行う操作や他ではやりづらいような操作をiOSショートカットを導入することで効率化しています。
初めてのiPad講座では、作り方にはほとんど触れず、自分でカスタマイズする必要のないものは使い方の説明のみに留めています。
詳しくは、vol10 ショートカットアプリ活用術で説明します。
テキストでナレッジベースを作成
先ほどまでは、勉強の内容自体に関するアプリでしたがこのナレッジベースとは知識そのものに関するものではありません。
画像の保存やwebのクリッピング、文字情報での保存には、goodnotes5・PDF expertは向いていません。
文字通りの文章のメモ、スクショやWebで調べた内容のクリッピング、文章の転送に使うのが、Evernote、Notionです。
この2つはクラウド保存ができるので他の機器でも操作が可能です。文章や画像、webの内容、チェックリストなどを簡単に使えるので便利です。
Evernoteは台数制限がありますが扱いやすいので、最初はEvernoteを使っていれば良いと思います。画像内の文字の検索もできるので、使い勝手がとても良いです。
それに対して、NotionはAll in oneアプリです。クリッピングだけでなく、page、google documentの代わりに文章作成することもできますし、To do管理をすることもできます。また、キーボードを使っていない人も多いので、やれることが多い分使いこなすまでに時間がかかります。
なので、最初はEvernoteを使い、不自由を感じるようになればnotionに切り替えると良いと思います。
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