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初心者アイドルオタクの女が小町まいさんに狂わされた記録、またの名をキモオタ怪文書
私の好みのお顔は、『可愛さもあるけどそれより綺麗の方が近い女性』。
分析すると具体的には透明感と甘さと凛々しさが融合しているような雰囲気、丸みを帯びたラインの小顔、ぱっちりとした気品のある目、すっと通った鼻筋、薄く艶を帯びているような白い肌に女性的な以下略────
つまり、私はアイドル・小町まいさんのビジュアルが大好きだということだ。
ここまでで既に嫌な予感がした方、引き返していただきたい。申し訳ございませんでした。
私が小町まいさんと、彼女の所属するアイドルグループ『SANDAL TELEPHONE』さんのことを知ったのは、2024年の夏。
推しているガールズグループ『Bellemule』が、『SANDAL TELEPHONE』さんの周年ライブにお呼ばれしたのがきっかけだ。ベルミュちゃんは電音部というコンテンツ出身なのだけど、KーPOPを中心としたハイクオリティの楽曲とダンスパフォーマンスを武器にしている最高の子達なのでぜひ調べてみてください。
ダルフォンさんはYouTubeに、本格的なMV多数のほか、長尺のライブ映像までも載せてくださっているので予習は簡単。楽曲のクオリティとメンバー3人のパフォーマンス、共に非常に素晴らしく、ライブ当日が楽しみになった。もしもダルフォンさんのこと知らない方がいたら見てください。
この時から、センターのひと好きだな、と思っていた。
この時点からろくでもないが、好みのタイプの美人さんということがまずひとつ。まあでもこういうのって実物見ないとわからないしね。(フラグ)
次に、なめらかで深みがある美声と、どんな曲どんな状況でも安定感しかない歌唱力。 一昔前の、歌唱力勝負のソロアイドルにいそうという印象だった。
さらにはダンスだ。長い腕や脚を使ったしなやかかつキレのある動きには自然と目を惹かれる。
小町まいさん、相当の実力派に違いない─────確信を得つつ、まいさんのビジュが特に大爆発している『恋の魔法使いにはなれない』や、ぴったりとした黒衣装でまいさんの神がかったスタイルが映える『Allegro』のMVをリピートしながらライブ当日を迎えた。あの違くて、歌声もダンスも本当に大好きなんです本当に本当にでもあの
◾︎2024/8/11 SANDAL TELEPHONE 5th LIVE
![](https://assets.st-note.com/img/1739197918-qIuHJMcLaGUs0X8Pvt1NOxiW.jpg?width=1200)
ダルフォンさん5周年ライブ当日。
ベルミュの出番の時、ダルファンのみなさんも元気にノッてくれてありがたかったです。
会場の熱気を上げる演出の後、ダルフォンの3人が、新衣装だというサッカーユニフォーム姿で登場。動きやすそうだし露出の心配とかしなくていいのが良いですね!
いい音といい曲ばかりで楽しかったのだけど、ステージからやや遠めだったので、背伸びして人の頭越しに見るしかなく、3人のパフォーマンスをじっくり見ることは叶わなかった。というか曲中のコール箇所でないところでアイドルの名前を叫んだり、振りコピしたりジャンプしたり、今までそういう文化を知らなかったものでそっちに気を取られていた。あわわ。場違いですみません。
運良く通路側にいたので、メンバーが下に降りてきた時、近くでバッチリ見ることができたのは嬉しかった。あまりの近さにびっくりしたけど。
この日のライブは撮影OK。エリカさんやナツさんは自分のファンを見つけると、親しげに笑顔を向けたり、個別にファンサを送ったりしていく。私もスマホを構えながら、あらかわいらしー、と思わずニコニコしてしまった。
『NICE NICE NICE』で最後のひとり、まいさんがステージから通路へと降り立つと、背筋がぞわわっと震えた。
うわきっっっっれい!!!!!
まいさんがこちらに近づいてくる。画面越しに彼女と目が合った瞬間、後ろにぱあっと星空が広がったような気がした。
https://x.com/uid7w6t/status/1822615054468198735?s=46&t=Dqmyesy7nphrts9EA1l2eA
SANDAL TELEPHONEの小町まいさん、今日の衣装だと女子校の王子様って感じのビジュでキュンキュンしました…ファンサ神でした感謝〜… pic.twitter.com/jSqgsmisO0
— しおん (@Uid7W6t) August 11, 2024
サラサラつやつやの黒髪ショート。お肌はそれ自体が薄く発光しているような真っ白さ。透き通る瞳は涼やかで、カラフルなライトを取り込んできらきらと輝いている。
ユニフォーム衣装にヘアバンドを合わせた中性的な雰囲気は、まさしく女子校の王子様。わ、わあ〜〜〜〜!!! 何これ本当に三次元〜〜〜!!!?? 想像を超える神ビジュに感動が止まらない。
他アイドルのTシャツを着た私を見てまいさんは目を細めると、手に持ったタオルをスマホのカメラに近づけて、『わしゃわしゃっ』としてくださった。
えーーーー♡ いいんですかそんなーーー♡ うれしーーーー♡ この時点でテンション爆上がりである。
本当の事件は、アンコールの『Sparkle』で起こった。
ライブTシャツ姿のまいさん(ラフな雰囲気でかっこいい!)は私を見ると、弾むような足取りでこちらへ近づいてきた。
そしてニコニコしながら、えっまた!? と驚いて固まっている私のスマホの上に手を翳し、横に往復させたのだ。
私の見ている画面の中で、何が起こっているかお分かりいただけるだろうか。
頭を 『なでなで』されている……!!
あわわわわ、あわわわわわ、わわわわわあ!!!!!!
わーーーーーーーーーー!!!!!???
まいさんは最後にバーン👈🏻を向けて移動していった。撃たずとも既に爆発四散してご臨終しているオタクを残して。
かくしてチビ女は、好みど真ん中の美女・小町まいさんによる気まぐれのサービスによって、呆気なく陥落したのであった。KO!!
それからしばらく、まいさんからファンサいただいた動画をリピートする生活が続いた。動画で残せるのすごく嬉しい……小町まいさんかっこよくて美しい、素敵……♡
まいさんのアカウントをフォローした後に、ダルフォンさんが単独で定期公演を開催していることを知る。それならば新規でも気軽に行けそうだと思い、次の機会に参加することに決めた。
◾︎9/13 定期公演
女性用エリアってありがたすぎ〜!?
これならほとんど視界が遮られずに見られるし、大柄な人と事故でぶつかっちゃってこちらが吹っ飛ぶ危険性もない(前や横の人にも気を遣わせなくて済む)。最初から最後まで、安心してライブが観られる。
胸の中で感謝しながら、初めて人の頭に遮られずに、しっかりとダルフォンさんのパフォーマンスを見た。
そして、驚いた。
・体重がないかと思うほど軽やかに、時には重みをつけてキレよく踊り
・深く響く素晴らしい声で
・音源以上に伸びやかに歌い上げ
・表情に変化をつけ、指先の1本1本まで繊細に動かして曲の世界観を表現し
・同時並行で頻繁にあちこちへレスを飛ばす
────意味がわからないよ────
⤴︎はまいさんを意識した表現だけど、ナツさんエリカさんも、音源よりもパワフルな歌声を響かせ、全力で踊りながら、オタクひとりひとりと目線を合わせ、ウインクし、右左前後の広い範囲へ笑顔を振りまいていく。人間技とは思えない。
これまでの私の認識として、ファンサに力を入れるアイドルは、当然、その分パフォーマンスのクオリティが落ちてしまうものと思っていた。けれどダルフォンの3人は、完璧に歌い踊りながら、ごく自然に、その場その場でアドリブのファンサービスを組み込み、観客の高揚感や満足感を何段階にも引き上げている。
根幹となる歌・ダンスのスキルに自信がないとできないことだと思う。ダルフォンさんって凄い、これがプロのアイドル……。
と今の私は思い出して書いているものの、その場にいた私はまったく冷静ではいられない。
ステージ上のまいさんとめちゃめちゃ目が合う。一度二度なら勘違いかな? と思っても、複数回────しかも目が合うだけではない。
私に向けて指差してくださっている?
手を差し伸べてくださっている?
ウインクしてくださっている??
投げキスしてくださっている???
仮に他の方宛てだったとしても全然問題ない、(もしかして……私に向けてくださってる!?)と勘違いできたことが嬉しい。熱いファンサをばしゃばしゃに浴びて、肌が潤ってしまった。
ライブ後にある特典会の内容は、チェキの撮影。3人集合と個別、さらに個別だとサインありとサインなし(写メに変更も可能)の2種類が選べる。
私の推しているベルミュちゃんはチェキの撮影はやらないので、今回が初めてだった。緊張しかしない。
お話が苦手な私は迷わずまいさんのサインなしチェキ券をチョイス。手渡しくださる際にひとことふたこと交わせるくらいで丁度いい、むしろそれでもレベルが高い。
後方でドキドキしながら様子を見ていると、まいさんとファン達は合図もなく2人でポーズを合わせ、そのままスムーズにお話へ移る。笑い声を上げながら、リラックスした様子で談笑している様子に顔が引き攣った。おかしい! オタクってコミュ障がデフォルトじゃないの!? この超絶美人アイドルを前にして何で平気な顔でそんなことできるの!? これが二次元オタクとアイドルオタクの差!?
「きんちょうするむりむりむりしぬしぬしぬ」とどれだけ喚いても、列に並んでしまった以上順番は必ず来る。
下民がまいさんと同じ床を踏んでいいのか? と恐縮しながらステージ上に上がり、腰の低い庶民スマイルを浮かべながら、光り輝いている存在(お姿の記憶がない、眩しすぎて)へと近づいていく。その光源がこちらを向く気配がした。
「わー、こんにちはー、よろしくお願いしまっ」
「しおんさん?」
心臓止まった。
「えーーー!! そそそうです、えーっどうしよう!? えーーーーーっ」
どうしようって何が? ようやく肉眼で確認できたまいさんは、壊れかけの挙動不審女を前にしてもニッコリ微笑んでいらっしゃる。
ちょっとまいさんのことを呟いたことがある程度の弱小アカウントを、覚えていてくださってる……!? そして私とすぐに結び付けて当てられるなんて……記憶力に洞察力までおありって、まいさんに死角はないの……!?
ハート作りましょうか、とまいさんがごく自然な様子でご提案くださる。片手と片手をくっつけるやつだ。
私は躊躇する。そのポーズだと御手に触れてしまうかもしれないけど、よろしいのか?
ひとの肌に触れるなんて、本人の同意がなければ、本来ならば1億円積んでも許されぬことだと認識している。それを……許してくださる、ということ? わたくしめに……? いやあのまず既に顔近いかおちかかおちかちかかかか
強ばりまくった下手くそすぎる片割れハートに、白魚のような御手の指先がそっとくっついた。
─────私はこの日、小町まいさんに実体があることを知った。
なお、まいさん、身長が低い私へのご配慮でめちゃめちゃ腰を低く落としてくださるので、頭の位置を同じくらいにしようと自分まで焦って膝を折ったせいで、やや後ろに仰け反る姿勢になってしまった。背骨は死ぬ。
「来てくれてありがとうございますー、嬉しいー」
はあっはあっ(息切れ)……まいさんがこちらをご覧になってる……まいさんの唇が動いている……お声、聴こえる……
ま、まいさんが私に話しかけてくださっている……? 現実……? ひええ……
「ちゃんと見えました? 後ろの方にいたから」
「はいっ、ばっちり! かっこよかったです!」
気遣ってくださるお優しさに胸を熱くしながらこくこく頷く。
これでサヨナラでもよかったのだが、今後の応援活動にあたってお聞きしておきたいことがあった。まいさんのメンカラについてだ。
「まいさんはあの、青……なんですか?」
「……はい、青好きですー」
アッアッ会話が噛み合っていないかもしれない! 私は落ち着きなく靴の向きを変え、片手を上げて(そろそろ失礼します!)の意を伝えながら、
「また来ます、その時には青のペンライト、振りますね!」
「えー、やった。嬉しい。ありがとうございますー」
「えー」でちょっとお目を見開かれた後、まいさんは好意的に微笑んでくださった。
凄い、まいさんと意思疎通ができた……。日本語話者でよかった……。じんわりとした感動を抱き、私はふらふらりとステージを降り────ようとしたところで、次に控えている連れの存在を思い出した。あぶな。
「あとすみません、後から来るの夫です、よろしくお願いしますー」
「えっ!? 既婚者!? 新たな情報……えっ!?」と驚いていらっしゃるまいさんを背に、私は今度こそ立ち去った。幸せな体験であった……。
きゃーーーまいさんから認知されてる〜! きゃーー! とはしゃぐ一方で、まいさんが最初からグイグイ来たりせず、敬語でお話してくださったことに心底安心した。最初から、他のファン相手みたいに親しげに話しかけられたら耐性なさすぎて爆発しちゃうから。
まいさん、初心者に対する距離の取り方も神……???
◾︎10/28 定期公演(ハロウィン回)
ハロウィンといえば仮装。3人ともどんな衣装で登場するのかな〜とわくわくしながら待っていた私は、まいさんらしきスラリとしたお姿を確認した瞬間、喉から出かけた悲鳴を口の中で押し殺した。
ブラウンのパンツスーツ。光沢のあるジャケットから、鮮やかなワインレッドのシャツが覗く。ダンディな付けひげに、小さく白い顔をミステリアスに隠すサングラス─────
─────男装、であった。
狂う狂う狂う狂う!!!!
お顔ちっっっさ! スタイルえっっっっぐ!!
視界が悪いのか踊りにくいのか(どっちも?)まいさんがサングラスを早々に外すと、ギルティな色気が匂い立つ艶やかな美貌が現れる。華奢な手の周りをゴツめのシルバーアクセサリや腕時計が飾っているのも非常にグッド。
女性のパンツスーツ姿大好き人間はよだれが止まらない。ありがとうございます! いいんですかこんなの見せていただいて! ありがとうございます!! 私だけ別料金払いましょうか!!!??
大きな振りの度にズレるもさっとした付けひげを、まいさんは苦笑いしながら片手で直す。女性エリアの前にいらした際には恥ずかしそうに、見ないでーとばかりにお顔を正面から背けていた姿が印象的だった。まいさん、そんな一面があるんだ……お可愛らしい、キュン……
そうして私はまいさんのお姿をうっとり堪能していたのだけれど、時間が経つとだんだん、さらなる欲望が湧いてくる。
まいさん、踊りにくそうだなー……。おひげ取ってくださったり……しないかなー……しないよねー……
そんな邪な願望を抱き始めてから少し。まいさんはべりりとおひげを外すと、ステージの奥に置いた。
きたーーーーーーーーーー!!!!!
心の中でスタンディングオベーション。
メイクの線はうっすらと残ってるけど、あの麗しいお顔×パンツスーツ姿のまいさんはまさに無敵。女特効の劇薬。
『Allegro』と『レビュープレビュー』で無事灰になった。
邪魔な飾りを取り払って調子を取り戻してきたまいさんは、女性エリアへ怒涛のレスを浴びせてくる。
まいさんが私を見つめてくださった!? まいさんが微笑みかけてくださった!? まいさんがウインクしてくださった!? まいさんが覗き込んでくださった!? どこまでが本当でどこまでが勘違い!? わかんない! かっこよすぎ美しすぎ! 幸せ!
この時は特典会には参加せず、あまりにも満ち足りた気持ちでほくほくしながら帰宅した。
ちなみに、ホストの男装をしていたエリカさんがツボすぎて、前半は結構エリカさんのことを見てしまったのは内緒。悪い金髪ホストとしての完成度が凄かったのよ……
◾︎11/22 定期公演
この日は、オレンジと白を基調にした正統派アイドル衣装。エリカさん似合っててかわいい(前回の定期公演からエリカさんにやられている)。
当然ながら、まいさんもとってもとってもよくお似合いで、普段の落ち着いた雰囲気に比べて快活で可愛らしい印象になっている。まいさんはブルベだろうけど、オレンジや赤のような暖色もバッチリお似合いになるので、私の中では、まいさんはブルベ春夏秋冬説が有力である。最強。
バックスクリーンの映像の美しさも相まって、この日のダルフォンさんのパフォーマンスは、私がそれまで観た中で一番というくらいにレベルが高かったと思っている。3人とも、思わずぞくっとするくらいに鬼気迫る迫力を持っていた。
特に最後の『Lightsurfer』。まるで異世界に入り込んでしまったような感覚に包まれたことを覚えている。
まいさんは、曲によっての明暗の付け方が秀逸だったように思う。クールな曲の時の、すんと澄ましたお顔が美しすぎてこの世のものではないのではないかと思った。
ライブ終盤に、まいさんのちょっと水分を含んだ前髪が乱れて目にかかるの、色気が凄くてどうにかなってしまう。これは毎回思ってるんですけどね。
ライブ終演後の特典会では、以前と同じようにサインなしのチェキでお願いした。もちろん緊張した。
まいさんはスタッフさんから渡されたツーショットチェキを手に持ちながら、
「来てくれて嬉しい。定期公演、3回連続で来てくれてますよね?」
「えっ!? すごい、覚えててくださって……!」
他のイベント全く行けてないし前回の定期公演は特典会参加していませんのに……! まいさんの記憶力凄すぎ!? と驚きと嬉しさに震えていると、まいさんは目を横線のようにして(可愛らしい)笑った。
「この間はヒゲでごめーんって思ってて、でも喜んでくれてたからよかったですー」
「アッ……そんな、かっこよかったです! ほんとに!」
前回の定期公演の直後、私はまいさんのスーツに興奮しまくってる投稿を連投していたのだ。その時まいさんからいいねをいただいていたので、ご覧になってたことは知ってるけども! 1月前なのにそれも覚えてくださってるなんてー! そしてこうしてお話されてしまうと恥ずかしいー!
あとおひげのことを気にされているあたり、私が『かっこいいまいさん』のことが大好きなのもよーくわかっていらっしゃる感じ。ヒィ 嬉
短く限られた時間の中で、この2つの話題を詰め込んでくださるまいさん、すごーい……好き……
![](https://assets.st-note.com/img/1739198175-7uhneOUZrGMocBiHtLxd0KP2.jpg?width=1200)
◾︎12/14 『ふざけんじゃねぇよ』リリースイベント
ミニライブ&特典会 第1部・第2部
エンタバアキバ開催のリリイベ。特典券購入時の整理番号順に会場に入るのだが、先着で、前方に並べられた椅子に座ることができる。落ち着いてじっくりライブ見られるの嬉しい!
第1部はバスケの赤いユニフォーム衣装。胸に『JAPAN』と書いてあるのも、確かにまいさんは日本を代表する美女だからな……と納得。
少年漫画だったら、まいさんは強豪ライバル校のエース的な美少年だと思っている。ノースリーブから伸びるまっすぐな腕が眩しく、爽やかスポーティーな魅力が増し増しだ。
軽やかに踊るまいさんから、数回レスいただいてきゅんきゅんした。
ライブ終了後には、ハイタッチ会、という恐ろしいイベントが待ち構えている。しかも無料で、誰でも参加可能なのだ。
ハイタッチ会ってなに!? ハイタッチって……つまりハイタッチってこと!? あの仲間同士でいぇーいってやるやつ!? そんな軽いテンションで、まいさん達の御手に触れよとおっしゃいますか!?
消毒液をシュッと手のひらに吹きかけられたことで、ウイルスと共に迷いも除去。ええいと気合を入れて、3人の前へと進む。
横一列に並んだエリカさん、ナツさん、まいさんと、順番に手を合わせていく。「ありがとー」と微笑まれながら、手と手が触れ、離れるのは1秒くらいの間なのに、1人ずつわあ〜! と新鮮に感動した。
……あまりにも、きらっきら……!!
ふたつの輝くおめめが、照れもせずまっすぐで純粋な好意を込めて、じぃっとこちらの目を見つめてくるのだ。まるで幾千の星が瞬いているような輝き。アイドルの瞳って宇宙なのかもしれない。
オタクは眩しさのあまりサラサラと消えそうになりながら、へ、へへ……と照れ笑いを返すことしかできない。
ところでこれ、アイドルさんにとっては強制イベントなの、きつくない?
「この人とはそういう身体的接触はしたくない」「ちょっと今日は気分じゃない」みたいな気持ちも尊重してもらえるようにならないものだろうか。私は拒否されても全く構いませんので素直におっしゃってほしい。
特典会では、いつも通りサインなしのチェキをお願いする。
よろしくお願いしますー、と近づくと、まいさんはニコニコ笑顔で歓迎してくださった。隣に並ぶと、すっと距離を詰められる。
いやいやいや近い近い近い!!!!
ビビり散らしている私の腰のあたりに、何かが当たった感触がした。まいさんが立っていらっしゃるのと反対側。
いや偶然当たった感じではないなこれは、私の身体の線に沿うようにそっと置かれたこれは一体……??
……いや? これは? もしやまいさんの御手????? では???? んん???? つまり???
………………………………………えっ?
ぱしゃ、とシャッター音が鳴っても、この事態を頭が処理できない。
や、だって、ねえ? さすがに気のせいでは? 身体が離れ、慌てて横を見ると、
まいさんは「えへへー」と悪戯っぽくにこにこ笑っていらした。
……アッ これ 気のせいじゃ ない!!
アッ アッ
アッ……
震える手でチェキを受け取るや、ありっありがとうございました!!と脱兎のごとく逃げようとしたものの、まいさんが後ろから引き止めるような気配がして、おそるおそる振り返る。
「えっと……」と少しばかり考えるような間を取ったまいさん(バスケユニフォームのお姿)は、やや首を傾げてにこっと笑いながら、最後の一言としてこうおっしゃった。
「前エリカのこと褒めてて、ヤキモチ妬いちゃいました」(にこっ)
─────何てことをおっしゃるのか。
今の「えっと……」の間で、目の前の女を確実に一撃で仕留める殺し文句を考えついたというのか。それとも天然で? 何て恐ろしい方だろう。
腰抱かれ事件で動揺されまくった直後、去り際に引き止められてのこのタイミング、当然ながらインパクトは絶大。瞬間的に全身の血が沸騰した。
「えーーーーーーっ!?(高音クソデカ悲鳴)
あ、ありがとうございます!!!(???)また来ます!!!」
ドッドッドッドッと脈打つ心臓を胸の上からおさえながら、ふらふらとレジに行って第2部の特典券を購入したら、整理番号1番を引いた。もう何が起こっているのかわからない。
衝撃にぼんやりしながらコートを腕に掛けたまま外に出たら、秋葉原の人混みに流された。寒い。
一旦カフェに入って一息つき、ぼけっとチェキを眺めていると、腰に当てられたまいさんの手の感触や、最後に見たまいさんの笑顔が思い出されて、わーーー!!! とテーブルの下で小さくバタ足した。
アイドルさんの方からファンにあんなことするなんて! まいさん、あまりにも無防備がすぎます……! 女同士であっても間違いが起こることはあるのだから、サービスよりもご自分を大切にすることを優先していただきたい。
でも、でも、まいさんからそれだけ信用されているってことは、やっぱり……嬉しいのである! あああーーー! よくないです! でも正直とっても嬉しいです!
監視カメラで見張った上で、ファンの方が何か変な素振りを見せたら即手首を切り落とすギロチン的な機械を特典会に導入してほしい。
第2部は、以前も見た事のあるサッカーユニフォーム衣装。最前ど真ん中で、じっくりうっとりとまいさんのお姿を見つめさせていただいた。
『ふざけんじゃねぇよ』間奏でマイクを置いて、短い黒髪を荒々しく乱して踊るまいさんが美しすぎて〜〜〜!!!
『Follow You Follow Me』の「君とずっと二人でいられたら最高♪」でバッチリ指さしいただいて死にました。オタクはすぐ死ぬ
この時の特典会では、チェキではなく写メを選んだ。高画質のまいさんのお写真、欲しい!
「嬉しい、また来てくれたー」
「来ちゃいましたーっ」
えへへー🎶 と浮かれた返事をしたこの時の自分、明らかに調子に乗っててびっくりする。何がえへへー🎶 だいくつだお前。しかしまいさんはお心が広いので、身の程を知らぬ女の首を刎ねたりされることはない。
返却されたスマホに収められた写真を、「見たーい」と横から覗き込むまいさん(こんなやりとりしていただいていいんですか? 至福……)。
「わあまいさん可愛い……!」
「かわいー」
……ん!? 今、画面の中の私を指さしてらした気がするが気のせいだろう。写真のまいさんはいつも通り、美しくも可愛らしい。
「あの、今回は近くで見られて嬉しかったです!」
「ちょ、やだ、めっちゃ見られてる!」まいさんはお顔を片手で隠してお笑いになる。
「わー! すみませんずっとお顔見てて!」
笑い合うと、何だか距離が近くなったようで嬉しい。
ファンの人たちがみなリラックスして楽しそうに話しているのは、まいさん達のこうした空気作りのお上手さからなのだろう。アイドルって凄いんだなぁ。
それではこれでさよならですねという空気になった時、まいさんが思わせぶりな間を取りつつ、じっと私のことを見つめてきた。
「しおんさん(一度もこっちから名乗ってないのに当たり前のようにわかっていらっしゃる)……んー……しおん、って呼んでもいいの?」
シオンッテヨンデモイイノ?
理解できなかった、何語だろう。
何のことかわからないまま「ハイ……?」と機械的に頷くと、まいさん(サッカーユニフォームのお姿)は白い歯を見せながらにこりと微笑まれた。彼女の背景に爽やかな青空が広がった。
「そっか、じゃあ今度からしおんって呼ぼうかな」
?????????
…………なにごと??????????
頭の上に大量の疑問符が飛んだ。
抜群に顔のいい女からこんなこと言われるって、どんなシチュエーション? 少女漫画の大ゴマかな???
いつの間にかタメ口になってるし、もしかして距離が近くなったかも? きゃ! なんてかわいいものではない。まいさんからの距離の縮め方が尋常ではないファンサービス怖すぎ
この時何て返したっけ。「はい喜んでェ!」かな? 居酒屋か?
「気をつけて帰ってね」とお気遣いいただきながら、私は今回も、おぼつかない足取りでステージを降りることとなった。
https://x.com/uid7w6t/status/1867884941880762378?s=46&t=Dqmyesy7nphrts9EA1l2eA
部活の練習試合で活躍している姿を見てから憧れを抱くようになったものの当然声をかけられるわけもなく、遠くから見つめていたある日、部活終わりのまい先輩がすぐ前まで歩いてきて、「また来てくれたの? ありがとう」とフェンス越しに微笑みかけられた、女子校時代のありもしない思い出が蘇りました
— しおん (@Uid7W6t) December 14, 2024
い、いやあの、まいさんについては年齢とか意識してないっていうか……まいさんはそういうの超越した、神に近い存在っていうか……
この、完全に手のひらの上でコロコロされて遊ばれている感がたまらない。チェキや写真、動画を見返しながら、まいさん……♡ と悶える毎日である。
恐ろしいことにこの振り返りレポ風キモ長文、まだまだ
─────続く(2月後半に更新予定)─────
※このnoteは、小町まいさんご本人にご迷惑がかかると判断した場合には速やかに削除いたします