自立をするとやらなきゃいけない事が見えてくるよ
僕は25年間実家暮らしだった。
僕は実家にいながら、金銭的にも人間的にもそれなりに自立できていると思っていた。
けれど、それは大きな間違いだった。
実家に居た頃、家に少しのお金を入れ身の回りの事は自分でやり親にはあまり頼らず行動しているつもりでいた。
そして一人暮らしを決め、初めて住む物件を探し初めて家賃、光熱費、ネットや諸々の必要な月額費用、消耗品などの計算を真剣にした。
愕然としたのをはっきり覚えている。
今までのお金の使い方を改めなければいけない。と思ったと同時に、自分が家に入れていたお金なんかじゃ到底暮らすことはできない。
そんな金額じゃ家賃すら払えない。
どれだけ金銭面で親に助けられていたのかを思い知らされた。
そして、身の回りの事もそうだ。
僕は毎日親のご飯を食べていたわけではなく、外で食べるものや買ってきたもので済ませることが多かった。
なので、一人暮らしをしても今の食事が少しだけ増えるだけだろうと考えていた。
これも大きな間違いだった。
実家というところは、少なからず週に何回かは親の手料理を食べることができる。
それがあるおかげで、カップ麺や買ってきた食事が続いても1度親の食事を挟むことで食べ続けることができたのだ。
今になってわかる。毎日カップ麺や買ってきた食事だけで毎日過ごすのは耐えられない。本当に耐えられない。
間に自分で作った手料理を挟まないと気分が悪くて死んでしまいそうだ。
けれど、カップ麺や買ってきた食事に頼りすぎると、たまにつくるのがこれでもかというほど面倒臭い。
これは本当に親に感謝した瞬間だった。
結局、実家にいるという時点で経済的にも人間的にも自立とうことからはかなり遠く、必ずどこか1点だけでも恩恵を受けているに違いない。
僕は実家にいながらやりたいことをずっと探していた。
そして、物欲がない僕はお金なんかじゃない人の心に触れるなにか大きな事をやりたいとばかり思っていた。そして結果的に見つかることはなかった。
それは自立していないがために何が必要で何をしなければいけないのかの最低限の事もわかっていなかったからだ。
本当の意味での、生活をするにはある程度の最低限の収入は必要ということが身に染みて分かった。
僕から伝えられることは、何かやりたい事を探している人で、まだ実家で自立できていないとしたら、一度実家を離れる事をお勧めする。
僕が言いたいのは、別にお金を稼ぐことに必死になれ、や自立するとやりたい事なんて言ってられず最低限のお金を稼ぐ事に集中しなければいけないという事を言いたいわけではなくて
やりたい事を目指しながら、生活費は0円でぬくぬくとやりたい事ができる。
という状況に危機感をもたなければいけないというこだ。
これはものすごく、自分に甘えが出やすく、何をするにしても後回しになりがちだし何よりも生活費を稼がなくても食事が食べられるというのはハングリー精神の低下にもつながり、やる気が出ない日はやらなかったりスピードがめちゃくちゃに遅い。
これらは欠点でしかないためこの先何かを成し遂げたいと思うのであれば、できるだけ早く自立し、何をするにしても自分で行動を起こさなければいけないという事を身を持って理解するのがいいだろう。