塩見直紀の試行100(015)「明智光秀と福知山 IDEABOOK」
半農半X研究所の塩見直紀が試みてきた小さなチャレンジ100個(本、ワークブック、ワークショップ、ツーリズム、コンセプト、法則など)を紹介しています。
地域資源(宝もの、魅力など)から新しい発想を生み出すための問題集を市町村単位につくる活動を2015年からおこなってきました。第1号は故郷の京都府綾部市編です。第2号はお隣の福知山市編で、第3号以降は、全国から集う福知山公立大学(地域経営学部)の学生有志が地元編をつくってくれています。※それぞれ、16問程度のオリジナルの「問い」を掲載しています。綾部編の問いの事例を1つあげますと、「Q.綾部生まれの肌着で有名な会社グンゼ。グンゼのTシャツを活かして、何かイベントをするなら?」
こうした取り組みが「種」となり、福知山市役所のシティプロモーション担当者から、城下町・福知山の礎を築いた戦国武将「明智光秀公」をテーマに子ども向けのアイデアブックができないか、と相談がありました。ときは、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の放映が迫っていたころです。市の願いとしては、明智光秀公とまちづくりをからめつつ、アイデアを出していく次世代の育成が大事で、問いかけから生まれたアイデアが故郷のまちづくりにつながっていくことを願うものです。
ゼミの学生に「問い」のアイデアをたくさん出してもらい、セレクトとして編んだのが、「明智光秀と福知山アイデアブック」(2020)です。この冊子は福知山市内の小中学校に配付されたり、福知山城に来てくれた市内外の子どもたちにも配布されました。
以下は依頼されて書いた塩見直紀からのメッセージ文です。
このアイデアブックは地域に眠れる資源、宝ものを
「どうしたら活かせる?」ということを考えるための
「問いかけ集」として開発したものです。
「過去の問題集」ではなく、これからどう生きるということを
考えるための「未来のための問題集」です。
本作は全国から福知山に集い、地域活性化を学ぶ
福知山公立大学の学生が考えてくれました。
地域にはいろいろな宝物がいっぱい眠っています。
それらを自由な発想で、組み合わせて魅力的な時代にしていく。
それがこれからの時代です。
福知山がたくさんのアイデアに溢れ、
ほんとうに「麒麟がくるまち」になっていくことを祈っています。
※冊子をご希望の方はお声かけください。手持ちのものを送らせていただきます。切手を貼った封筒をお送りください。