Bad Things/27
【epilogueハルヒ】
聖夜――といっても今年のクリスマスは月曜。
車窓を行き過ぎる街のイルミネーションはキラキラと輝いているものの、乗り込んだバスで聞こえてくる会話は暮れの慌ただしさを漂わせていた。
外はすっかり陽も落ちて、チラチラと舞う雪が白く浮かびあがって見える。目の前を流れる幻想的な風景に見とれているうちに、窓の外にはいつの間にか馴染みの景色があった。
「すいません! 降ります!」
バスを降りると、先に出た乗客が目の前のコンビニに吸い込まれていく。それを横目に、脇の路地を住宅地へと入った。
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