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塩見饅頭
2024年12月15日 23:19
あっという間に冬休みとなった。冬休みは年末年始に行事が集中している。クリスマス、お餅つき、お正月…それが済んだら何もないが大家族ならではの楽しみ方が出来る吉澤家。ーークリスマスーー皆で集まって夕食を済ませた後…。あやめの部屋には可愛いピンクのクリスマスツリーが飾ってあった。龍一と2人で部屋を暗くしてツリーを眺めながら寄り添っていた。2人きりのロマンチックな時間。ハロウィンの時に怒
2024年12月9日 19:54
学校が始まってから特に変わった事も起きず運動会も終わり紅葉の季節がやって来た。水着で騒いでいた事が昨日のようだ。突然夕飯が終わってから明菜が手を挙げて『ハロウィンパーティーを開催したいと思ってまーす!10月31日に開催決定!!異論は受けないわ!』明菜がノリノリでみんなでコスプレしようと言い出した。『異議しかねーんだけど!』龍一と蓮二はハモりながら異議を唱えた。『黙れ!マッシュ
2024年12月2日 19:36
あの騒動後、龍一はあやめがまだ事態を掴めていないのに大人の関係を迫ってしまった事に対してひたすら謝った。殆ど無理矢理に近い状態で関係を持ったのに許されているのはあやめの方が龍一を愛する想いが強いから結果的に許してもらえていることは間違いない。――お盆——吉澤家は常に親族で過ごしているのでお盆に特別な行事はない。実家はあるが帰れない人間しか居ないのでいつもの日常である。あやめはお盆まで
2024年11月27日 15:07
あやめと龍一は大人の関係を持ってしまった。あやめは事が終わってからイケナイことをしてしまったかも知れないという気持ちになった。『あやめ…めっちゃ血が出てる…俺の身体にもついてる…。せっかくだし一緒に風呂に入ろうよ。』龍一は幸福感でいっぱいだったのであやめを風呂に誘った。だがあやめはそれどころじゃなかった。「イヤっ!…。」恥ずかしいし股は痛いし血は出るし頭がいっぱいいっぱいで何が起きて
2024年11月22日 16:20
あやめに謝ってから龍一はこの場所が丁度誰からも見えていないことに気が付いてチャンスだと思った。あやめとピッタリとくっついている。今しかない。『あやめ…。』龍一はあやめにそっとキスをした。今度はおでこではなく唇に。あやめは恥ずかしくて両手で顔を覆うように隠した。「…」急だったから恥ずかしくて皆がいるビーチパラソルが立ててある場所まで走って逃げた。『あやめちゃんもこっちおいでよ!』
2024年11月17日 18:12
『何を朝から盛り上がってるんだ?』寝起きの龍一と蓮二がキッチンに来た。『見て見て!今日のあやめちゃんの服!昨日あげたワンピース早速着てくれてるのよ!私が着てた時と雰囲気違うと思わない?』明菜はハイテンションで2人にあやめの姿を見せた。『めっちゃ可愛いじゃん!』蓮二も朝からテンション高い。『お前ら高血圧か?朝からうるせぇな。』徹夜で宿題したのでテンションが低い龍一。「リュウ…
2024年11月17日 15:28
「この服可愛いのにリュウはどうしてダメって言うの?パンツなんか誰が見るの?家でしか着ないのに。」言われてばかりも嫌だったのであやめは龍一に言い返した。『そう言えばあやめちゃんって出掛けないよな。』蓮二が言う。『それにいつも龍ちゃんか蓮ちゃんが側にいるよね?』秋乃も続けて言う。『龍一がそんな風に縛り付けるから友達に誘われても断ってんじゃないの?』明菜が痛い所を突いて来た。『え
2024年11月16日 10:50
龍一が部屋から出て行った後、あやめは座ったまま固まっていた。あやめがずっと憧れを抱いていた龍一から自分の事を好きだと告白されたりその憧れが【恋】という感情で…【好き】に種類があって…とあやめにとって色々情報があり過ぎて頭が追いつけない状態だった。(好きって言われた…おでこにキス…)あやめはおでこを触った。一瞬だったけど龍一の唇が触れた感触がまだ残っている。恋愛に疎いけどドラマなどで
2024年10月28日 15:23
あやめの水着で大騒ぎしている龍一。『母さん!胸が開き過ぎだから当て布しろよ!こんな胸で共学で男女混合でプールに入ったらいやらしい目で見られるに決まってる!水の中で揉む奴が絶対いる!』『当て布なんかしたら逆に目立つし…転校生ってだけで注目浴びるのにみんなと違う物身につけてたら何か思う子だっているでしょ!それに胸の大きな子なんて他にもいるでしょ!揉むってそんな痴漢行為学校でする訳ないでしょ!』
2024年10月12日 22:27
土曜日の朝。午前中に龍一の両親がアパートまで迎えに来てくれると言うのであやめは森本さんとアパートの外で制服を着て待っていると真っ黒に光ったクラシックカーが停まって運転席の窓を開けた男の人が森本さんに話しかけてきた。中には若い男性と女性が乗っている。この2人が龍一と蓮二の両親なのか?と戸惑うあやめ。後部座席から出て来た女性が『あなたが四ノ宮あやめちゃん?可愛いわね〜。私は吉澤彩菜。龍一
2024年10月7日 13:50
あやめはあの翌日から変わった。森本さんが仕事に行っている間家事を手伝うようになっていた。その間2軒隣の実家からは何の連絡もない。あやめを探す様子も見られない。娘に興味がないのだろう。学校には行けてなかったが森本さんとの家族のような暖かい時間が大切だった。森本家で過ごして半月近く経った頃の話だった。森本さんから話す事があると呼ばれたあやめ。キッチンの椅子に座って森本さんと向かい合わせ