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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝

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2024.12.24(火) 完結。 あやめ12歳に起きる数々の出来事。 話の内容は現在より一昔前の出来事になります。 最初の4話まであやめ目線の語りですが 龍一が出現してから…
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2024年11月の記事一覧

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 8

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 8

あやめと龍一は大人の関係を持ってしまった。
あやめは事が終わってからイケナイことをしてしまったかも知れないという気持ちになった。

『あやめ…めっちゃ血が出てる…俺の身体にもついてる…。せっかくだし一緒に風呂に入ろうよ。』
龍一は幸福感でいっぱいだったのであやめを風呂に誘った。だがあやめはそれどころじゃなかった。

「イヤっ!…。」
恥ずかしいし股は痛いし血は出るし頭がいっぱいいっぱいで何が起きて

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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 7

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 7

あやめに謝ってから龍一はこの場所が丁度誰からも見えていないことに気が付いてチャンスだと思った。あやめとピッタリとくっついている。今しかない。

『あやめ…。』
龍一はあやめにそっとキスをした。
今度はおでこではなく唇に。あやめは恥ずかしくて両手で顔を覆うように隠した。

「…」
急だったから恥ずかしくて皆がいるビーチパラソルが立ててある場所まで走って逃げた。

『あやめちゃんもこっちおいでよ!』

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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 6

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 6

『何を朝から盛り上がってるんだ?』
寝起きの龍一と蓮二がキッチンに来た。

『見て見て!今日のあやめちゃんの服!昨日あげたワンピース早速着てくれてるのよ!私が着てた時と雰囲気違うと思わない?』
明菜はハイテンションで2人にあやめの姿を見せた。

『めっちゃ可愛いじゃん!』
蓮二も朝からテンション高い。

『お前ら高血圧か?朝からうるせぇな。』
徹夜で宿題したのでテンションが低い龍一。

「リュウ…

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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 5

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 5

「この服可愛いのにリュウはどうしてダメって言うの?パンツなんか誰が見るの?家でしか着ないのに。」
言われてばかりも嫌だったのであやめは龍一に言い返した。

『そう言えばあやめちゃんって出掛けないよな。』
蓮二が言う。

『それにいつも龍ちゃんか蓮ちゃんが側にいるよね?』
秋乃も続けて言う。

『龍一がそんな風に縛り付けるから友達に誘われても断ってんじゃないの?』
明菜が痛い所を突いて来た。

『え

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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 4

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 4

昼食も終わり3人でいつものショッピングモールのゲームコーナーに行った。

龍一はあやめが以前買ったサスペンスのアドベンチャーゲームが気になったので手に取った。

「それ、あたし持ってるから後で貸してあげるのよ?」

『あやめがゲーム終わるまで待ってられないよ。ゲーム掛け持ちでするんでしょ?俺はすぐしたいから。』

「勿体な~い!」

『いいのいいの。俺の金なんだから。で?蓮二に何買って貰うの?』

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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 3

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 3

龍一が部屋から出て行った後、あやめは座ったまま固まっていた。

あやめがずっと憧れを抱いていた龍一から自分の事を好きだと告白されたりその憧れが【恋】という感情で…【好き】に種類があって…とあやめにとって色々情報があり過ぎて頭が追いつけない状態だった。

(好きって言われた…おでこにキス…)

あやめはおでこを触った。
一瞬だったけど龍一の唇が触れた感触がまだ残っている。
恋愛に疎いけどドラマなどで

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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 2

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 2

しばらくの間、転校生フィーバーだったがあやめが転校してきたのは期末テスト前だったので騒いでいる場合ではなくなった。あやめにとっては周りが自分に興味を示さなくなったことに安堵した。

テストが近くなって来たので科目ごとにテストの範囲とテストに出そうな問題のプリントを授業中渡された。あやめは家に帰ってから自室で問題を解いて龍一の部屋に内線で電話して3階のリビングでプリントを見て欲しいと頼んだ。

『所

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産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 1

産業廃棄物のお姫様 あやめ外伝 中学生活 1

吉澤家では水着の事で一騒動があって。
龍一はあやめに言い過ぎたので謝罪した。あやめは何も思っていなかったので何で謝罪されたかわかってなかった。

そして遂に隣隣接中学に登校する日がやって来た。

朝、制服に着替えてからみんなで朝食を摂っていると龍一があやめの姿を見て小言を言い出した。
『あやめ制服のスカート短くねぇか?』

「お母さんがこのくらいが可愛いって…。」

『母さんが短くしたの?』

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